Mars&Jupiter

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ディーリアスの「生命の踊り」を聴きながら、西谷から二俣川まで歩く

2007-11-09 07:05:18 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は西谷から二俣川まで歩きました。
途中聴いた曲は1862年生まれのディーリアス
ロンドンから北北西約250kmに位置する
ブラッドフォードで生まれた彼は、
音楽好きのドイツ人の両親を持ち、
オレンジの栽培をしたいといって一時期アメリカに渡った。
1886年から1888年にはライプチヒ音楽院で学び、
その後自分の作品を発表していくが、
彼の作品を評価していた指揮者ビチャームが、
何度も演奏していたことが彼の名声を
確固たるものにしていったのだろう。

「生命の踊り」は1899年に作曲された。
しかし、その作品の出来に不満を持ったディーリアスは、
3回にわたり手を加え、改訂している。
「生命の踊り」はデンマークの劇作家ヘルゲ・ローデの
「踊りは続く」という作品をもとにしており、
曲名も最初は「踊りは続く」だったようである。
作品はディーリアスらしい印象主義的な部分も見える反面、
若い時期の作品だからだろう、ワグナーからの影響も感じる。
最初は交響詩としていたようだが、
確かに主題をもとにした展開はいかにも交響詩らしい。
情緒的でありながら、躍動感あふれるこの作品を
ディーリアス自身最善の管弦楽曲といっていたらしい。

彼は青春期の動揺や喜びそしてエネルギーと大奮闘を
この作品の中に描いたと言っているが、
一方でそのすべてが避けがたい死によって
終わってしまうということもいっている。
その後フランスに定住した彼は、梅毒におかされ、
全身麻痺、そして失明という不幸が彼を襲う。
失うものの多さが彼の心を不安にさせたのだろう。
人生ってなんだろうという
彼の心の中の叫びが聞こえてくるようである。
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