昨日は横浜から和田町駅まで歩きました。
途中聴いた曲は1921年生まれのマルコム・アーノルド。
彼が生まれたノーザンプトンは、第一次世界大戦の時期
靴の製造で有名な町であった。
彼はトランペットに興味を持ち、
ロンドンの王立音楽大学では、
トランペットと作曲を学んだようだ。
その後、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団で、
トランペット奏者として活躍し。
戦後は作曲と指揮に専念するようになったようだ。
交響的習作「マシーンズ」は、1948年に作曲され、
1951年には改訂版が出されている。
冒頭の打楽器の荒々しく強烈なリズムに乗り、
金管楽器・弦楽器によってテーマが示される。
さすがブラスバンドでとりあげることの多い
アーノルドらしい鮮やかな金管楽器の扱いである。
曲は主題が提示されるアレグロ・コモド、
第1変奏のヴィヴァーチェ、第2変奏のアンダンテ、
第3・4変奏のアレグロ・コンブリオ、
第5変奏アレグロ・コモド-レント・エ・マエトーソからなる。
最後の終わり方もなかなか、かっこいい。
サラバンドとポルカは、1956年に作曲された。
英文の解説によるとロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場と
ニューヨークのメトロポリタン劇場で上演された
バレエ音楽「ソリティア」で使われた作品であり、
ソリティアとは一人用のカードゲームである。
サラバンドはロマンティックだが少し寂しげな曲だ。
ポルカはのどかで親しみやすい楽しい曲である。
「聖トリニアンの美女たち」は、1954年に作曲された。
聖トリニアン女学校を描いたロナルド・サールの漫画の世界を
シドニー・ギリアッドとフランク・ラウンダーが脚本化し、
コメディ・タッチの白黒映画が制作されたようで、
悪評高い架空の寄宿制の女学校を描いたようだ。
俳優の演技のとめどのないペースに共感して、
それにあう音楽を作曲したということである。
ラジオ体操の音楽のような第1曲の前奏曲。
そして、第2曲のトリニアンへの列車は、
その列車の感じをうまく描写している。
コメディー映画を感じさせるユニークさがある。
第3曲のフラッシュとフリットン夫人では、
第1曲の冒頭の旋律が始め登場し、途中ではジャズ風となる。
第4曲のレースとゲームでは闘争的なシーンが描写される。
軽快であるとともに甘い音楽が流れる。
第5曲フィナーレは第1曲と同じ旋律が流れ、
ハッピーエンドで終わるような感じだ。
ところで、このマルコム・アーノルドの作品、
意外に(でもないか)誤訳が多かったりする。
たとえば、バレエ音楽「ソリティア」は、
「孤独」と訳されている場合もあるが、
CDの解説を読むと一人用のゲームと書いているので
「孤独」という訳は違いようにも思われる。
(確かにサラバンドは孤独を思わせる作品だが)
それから、「聖トリニアンの美女たち」は、
聖トリニアン(教会)の鐘と訳しているものもある
おそらく、Bellesを鐘と訳したのだろうが、
Belleには美女・美人などの意味があり、
映画の内容からしても舞台は女学校なので、
「鐘」との関係はなさそうだし、Bellの複数形はBellsである。
そんなこともあり、ここでは「美女たち」と訳した。
ちなみにこの白黒映画は今年になってリメイクされ、
「聖トリニアン」というタイトルで、映画化されたようだ。
それにしてもマルコム・アーノルドの作品名に誤訳があるのは、
まだまだ知られていないということなのでしょうか?
残念な現状ですが、最近CDもよくみかけるようになったので、
もっと知られてほしいものですねえ。
途中聴いた曲は1921年生まれのマルコム・アーノルド。
彼が生まれたノーザンプトンは、第一次世界大戦の時期
靴の製造で有名な町であった。
彼はトランペットに興味を持ち、
ロンドンの王立音楽大学では、
トランペットと作曲を学んだようだ。
その後、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団で、
トランペット奏者として活躍し。
戦後は作曲と指揮に専念するようになったようだ。
交響的習作「マシーンズ」は、1948年に作曲され、
1951年には改訂版が出されている。
冒頭の打楽器の荒々しく強烈なリズムに乗り、
金管楽器・弦楽器によってテーマが示される。
さすがブラスバンドでとりあげることの多い
アーノルドらしい鮮やかな金管楽器の扱いである。
曲は主題が提示されるアレグロ・コモド、
第1変奏のヴィヴァーチェ、第2変奏のアンダンテ、
第3・4変奏のアレグロ・コンブリオ、
第5変奏アレグロ・コモド-レント・エ・マエトーソからなる。
最後の終わり方もなかなか、かっこいい。
サラバンドとポルカは、1956年に作曲された。
英文の解説によるとロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場と
ニューヨークのメトロポリタン劇場で上演された
バレエ音楽「ソリティア」で使われた作品であり、
ソリティアとは一人用のカードゲームである。
サラバンドはロマンティックだが少し寂しげな曲だ。
ポルカはのどかで親しみやすい楽しい曲である。
「聖トリニアンの美女たち」は、1954年に作曲された。
聖トリニアン女学校を描いたロナルド・サールの漫画の世界を
シドニー・ギリアッドとフランク・ラウンダーが脚本化し、
コメディ・タッチの白黒映画が制作されたようで、
悪評高い架空の寄宿制の女学校を描いたようだ。
俳優の演技のとめどのないペースに共感して、
それにあう音楽を作曲したということである。
ラジオ体操の音楽のような第1曲の前奏曲。
そして、第2曲のトリニアンへの列車は、
その列車の感じをうまく描写している。
コメディー映画を感じさせるユニークさがある。
第3曲のフラッシュとフリットン夫人では、
第1曲の冒頭の旋律が始め登場し、途中ではジャズ風となる。
第4曲のレースとゲームでは闘争的なシーンが描写される。
軽快であるとともに甘い音楽が流れる。
第5曲フィナーレは第1曲と同じ旋律が流れ、
ハッピーエンドで終わるような感じだ。
ところで、このマルコム・アーノルドの作品、
意外に(でもないか)誤訳が多かったりする。
たとえば、バレエ音楽「ソリティア」は、
「孤独」と訳されている場合もあるが、
CDの解説を読むと一人用のゲームと書いているので
「孤独」という訳は違いようにも思われる。
(確かにサラバンドは孤独を思わせる作品だが)
それから、「聖トリニアンの美女たち」は、
聖トリニアン(教会)の鐘と訳しているものもある
おそらく、Bellesを鐘と訳したのだろうが、
Belleには美女・美人などの意味があり、
映画の内容からしても舞台は女学校なので、
「鐘」との関係はなさそうだし、Bellの複数形はBellsである。
そんなこともあり、ここでは「美女たち」と訳した。
ちなみにこの白黒映画は今年になってリメイクされ、
「聖トリニアン」というタイトルで、映画化されたようだ。
それにしてもマルコム・アーノルドの作品名に誤訳があるのは、
まだまだ知られていないということなのでしょうか?
残念な現状ですが、最近CDもよくみかけるようになったので、
もっと知られてほしいものですねえ。