Mars&Jupiter

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エリック・コーツのロンドン組曲を聴きながら、横浜から和田町まで歩く

2007-11-14 05:57:16 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は横浜から和田町駅まで歩きました。
途中聴いた曲は1886年生まれのエリック・コーツの曲。
彼は、ノッティンガムシャーのハックナルに生まれた。
1906年からロンドンの王立音楽院で学んだ彼は、
ヘンリー・ウッドのもとでクイーンズ・ホール管弦楽団の
首席ヴィオラ奏者として、1910年から1912年まで活躍した。

「浮かれ人」序曲は、1922年に作曲された。
ワグナー的なサウンドと北欧的な叙情的な旋律が特徴だ。
初期の作品であるが、親しみやすい曲だ。

ロンドン組曲は、1933年に作曲された。
第1曲コヴェント・ガーデンはやはりワグナー的で
一方北欧的な雰囲気をもつ曲である。
第2曲のウェストミンスターは、穏やかにはじまり、
ロマンティックでもありながら、壮大な曲。
第3曲ナイツブリッジは、BBCの番組の音楽に使用され、
彼の名声を広め、不動のものとした曲のようだが、
最初のところはシベリウスのカレワラ組曲を思わせる感じで、
それとは別にイギリス的な勇敢なメロディと、
ロマンティックなメロディが現われ、絡み合いながら
最後の堂々としたコーダへと進んでいく。

組曲「3人のエリザベス」は1944年に作曲された。
第1曲平穏の時代は、勇ましい感じの旋律が流れる。
エリザベス1世の平穏な時代を描いたのだろうが、
華麗な感じでロマンティックの曲調は、
映画音楽のようで、いかにも大衆受けする音楽である。
第2曲アンガスの春は、最初第1曲の主題が登場するが、
そのあとはイギリスの田園風景を描写しているような
牧歌風で夢の中にいるような平和な音楽が流れる。
第3曲若き英国は、勇ましい感じで始まり、
ポルカ調かと思うと、イギリス風の旋律になり、
現代のエリザベス女王の時代のイギリスの繁栄を、
歐歌しつつ、堂々としたコーダで終わる。

行進曲「コーリング・オール・ワーカーズ」は、
BBCの番組「働くときの音楽」で使用された作品で、
1940年初演され、人々の親しまれた曲のようだ。
「ダム・バスターズ」は映画音楽として1954年作曲された。
どれをとっても楽天的な音楽で、
大衆に親しまれ親しみやすい音楽だ。
そこにイギリスの民衆の多くに好かれる魅力があるのだろう。
コメント
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