アラン・ホヴァネスの「荒野への帰還と復興」作品213を聴く

今回取り上げるのはアラン・ホヴァネスが、
1944年に作曲した「荒野への帰還と復興」作品213である。
聴いたＣＤはジョン・ウォーレスのトランペット、キース・ブライオン指揮、
スコットランド王立音楽演劇アカデミー・ウィンド・オーケストラの演奏による。
第一曲アンダンテは、何とも言えない浮遊感のある音の上で、
トランペット・ソロが旋律を奏でていく。
その後、金管楽器を中心とした大音響となり、
木管楽器が残り、そのあとは金管楽器のうなるような音で終わる。
第二曲アダージョは、木管楽器による素朴な旋律に始まり、
トランペット・ソロが旋律を奏でて絡んでいく。
宗教的な雰囲気も感じさせ、鐘の音が鳴るとそれを一層感じさせる。
素朴な旋律は何度も繰り返されて、最後は穏やかに終わる。