Mars&Jupiter

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アラン・ホヴァネスの交響曲第60番「アパラチア山脈に寄す」作品396を聴く

2016-05-25 05:45:02 | アラン・ホヴァネスの作品
今回聴いたのはアラン・ホヴァネスが1985年に作曲した、
交響曲第60番「アパラチア山脈に寄す」作品396である。
聴いたCDはジェラード・シュウォーツ指揮、
ベルリン放送交響楽団の演奏による。
第一楽章アダージョ・ドロローソは、
クラリネットの奏でる牧歌的な旋律で始まる。
ドロローソとは悲しみを持って、苦しげにといった意味である。
フルートなど他の木管楽器も絡みのどかな感じの中、
弦楽器とホルンなど金管楽器と鐘の音が鳴り、
山の壮大な自然を思わせるような感じとなる。
そして、弦楽器が優しい旋律を奏でていき、
トランペットは木管楽器がそれに絡み、
ハープの音が山の神秘や神聖さを示している感じである。
後半では弦楽器が奏でる旋律をもとにフーガ風に展開していく。
トランペットなど金管楽器が加わり盛り上がりをみせたあと、
再び鐘の音と金管楽器の吹奏により、
壮大な感じとなり、最後盛り上がって終わる。

第二楽章アンダンテは、弦楽器による生き生きとした旋律で始まる。
背後では打楽器と金管楽器がなり、山の情景を示している。
金管楽器が突然鳴りだして旋律を奏でたあと、
鐘の音が鳴り、木管楽器による牧歌的な旋律が奏でられる。
これをトランペットやフルートなど木管楽器が引き継いでいく。
そして金管楽器がその旋律を引き継ぎ、盛り上がりをみせ、
そのあとは弦楽器中心に展開されていき、鐘の音が響く。
最後は金管楽器により盛り上がって終わる。
第三楽章センツァ・ミズーラ:アダージョは、
木管楽器が奏でる悲しげな旋律で始まる。
それを弦楽器が引き継いでいき、
再び木管楽器が冒頭の旋律を奏でて終わる。
センツァ・ミズーラは拍子なしでつまりは、
拍子にとらわれず自由にという意味である。
第四楽章フィナーレ:アンダンテ-アレグロは、
金管楽器と鐘の音で力強い旋律を奏でて始まる。
それを弦楽器や木管楽器が引き継いでいく。
そして弦楽器によるアメリカらしい旋律が奏でられ、
しばらくフーガ風に展開されていったあと、
金管楽器がファンファーレ風に旋律を奏で、
鐘の音が鳴り響く中、金管楽器がさきほどの旋律を、
力強く奏でて高揚したところで終わる。
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