Mars&Jupiter

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オスカル・モラヴェッツの「幻想曲ニ短調」を聴きながら横浜から星川駅まで歩く

2008-06-06 08:08:54 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1917年生まれのモラヴェッツのピアノ曲。
モラヴェッツは、カナダの代表的な作曲家であるが、
生まれはチェコのスヴェトラ・ナド・サーザヴォウという町である。
ウィーンやパリで音楽を学んだが、ナチス・ドイツによる
チェコスロヴァキア解体後、1940年にはカナダに移住し、
アルベルト・ゲレーロ(Alberto Guerrero)に師事し、
1946年から1956年までの間、
トロントにある王立音楽院の教授として教育活動に従事する。

幻想曲ニ短調は1948年に作曲された作品である。
グレン・グールドがその曲を録音したものがある。
未開封状態にあったCDの封をあけて、今回聴いてみた。
軽快な出だしで始まる幻想曲ニ短調は、
決して、聴きにくい曲ということはない。
リストなどの19世紀後半の音楽を思わせ、
曲の構造がしっかりしている印象を受ける。
演奏上難しそうな部分もありそうなのだが、
難なくグールドは演奏しているように思える。

なぜモラヴェッツの作品を彼が録音に残しているのか。
まず、モラヴェッツとグールドの共通項は、
アルベルト・ゲレーロに学んだというところにあるようだ。
また、この幻想曲ニ短調をトロントで初演したのは、
1951年1月4日、当時18歳であったグレン・グールドである。
彼のピアノ演奏の原点を知る上では、
この一枚のCDの存在は重要なのだろう。

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