昨日は西谷駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは、1874年生まれのアイヴズの曲。
アイヴズのヴァイオリン・ソナタは4曲ある。
ヴァイオリン・ソナタ第1番は1908年に作曲が完成した。
キャンプの集いや祭日の祝いの情景が描写された作品のようで、
急-緩-急の3楽章構成になっている。
第1楽章のアンダンテ-アレグロ・ヴィヴァーチェは、
最初のピアノ伴奏からして難解な感じで、内省的である。
一部で民謡調の旋律が現れ、親しみやすいところもある。
第2楽章のラルゴ・カンタービレでも民謡風の旋律が登場し、
その旋律自体は美しく、懐かしいような曲なのだが、
アイヴズの展開の仕方は単純ではなく、
決して感情的なムードには流されない。
しかし、ここで彼は古き南北戦争での悲しみを
音楽によって追体験させようと試みているようである。
第3楽章はアレグロで、賛美歌などを使用し、
内省的な世界が描かれている感じがする。
ヴァイオリン・ソナタ第2番は1910年に作曲が完成した。
緩-急-緩の3楽章の構成になっている。
第1楽章「秋」は、冒頭で民謡調の旋律がヴァイオリンで現れる。
時々激しくはなるが、基本的にはおだやかで、ゆったりとしている。
第2楽章「納屋の中で」は、速めのテンポの曲である。
ラグタイム・ダンスに素材を得た楽章であるらしいが、
そのあたりの特徴はピアノ伴奏の中のシンコーペションにみられる。
第3楽章はリヴァイヴァル運動というタイトルになっている。
回想的な感じのゆったりとしたテンポで始まる。
この中の旋律もよく知られた讃歌から採られているようだ。
ヴァイオリン・ソナタ第3番は1914年に作曲された。
緩-急-緩の3楽章の構成で書かれている。
第1楽章のアダージョから始まる冒頭の部分からして、
伝統的な書法を意識しているのか、
それまでの2つのソナタに比べると分かりやすい音楽だが、
しかし、それは彼の皮肉を含めた表現なのだろう。
アンダンテからアレグレットそしてアダージョへと
曲は移っていく中でもアイヴスらしさは発揮されている。
ゆったりとした穏やかな曲で、印象主義風でもある。
第2楽章アレグロは、民謡調の旋律による躍動感のある曲で、
ピアノ伴奏の歯切れのいいリズムが印象的で、軽快な曲である。
第3楽章アダージョは、印象主義風のゆったりとした曲である。
伝統的な音楽風に書く彼の意図は別のところにあったのだろう。
民謡風の旋律を使いながら、最後の情熱的な盛り上がる部分を作り、
最後静かにロマンティクに終わるのだが、彼の本心ではないだろう。
ヴァイオリン・ソナタ第4番は1915年に作曲が完成した。
急-緩-急の3楽章構成になっているが、演奏時間は、
第2楽章以外は1・2分の曲で、全体通しても10分に満たない。
第1楽章アレグロは、軽快に明快な旋律を使って、
新古典的にも思えるようなシンプルな曲に仕上げた短い楽章である。
第2楽章ラルゴは、瞑想的な感じで始まり、中間部盛り上がるが、
最後はピアノの美しい伴奏の中、静かに終わる。
第3楽章アレグロは、軽快に始まるが終わるはずのないようなところで
突然終わるのがアイヴズらしく、意表のつかれた感じである。
ところで昨日パーヴォ・ヤルヴィーの指揮による、
フランクフルト放送交響楽団の演奏会のチケットを手に入れた。
手に入らないものかと断念していたのだが、
あきらめないでいるものだと思った。
演奏会は今日なので、さっそく聴きに行こうと思う。
途中聴いたのは、1874年生まれのアイヴズの曲。
アイヴズのヴァイオリン・ソナタは4曲ある。
ヴァイオリン・ソナタ第1番は1908年に作曲が完成した。
キャンプの集いや祭日の祝いの情景が描写された作品のようで、
急-緩-急の3楽章構成になっている。
第1楽章のアンダンテ-アレグロ・ヴィヴァーチェは、
最初のピアノ伴奏からして難解な感じで、内省的である。
一部で民謡調の旋律が現れ、親しみやすいところもある。
第2楽章のラルゴ・カンタービレでも民謡風の旋律が登場し、
その旋律自体は美しく、懐かしいような曲なのだが、
アイヴズの展開の仕方は単純ではなく、
決して感情的なムードには流されない。
しかし、ここで彼は古き南北戦争での悲しみを
音楽によって追体験させようと試みているようである。
第3楽章はアレグロで、賛美歌などを使用し、
内省的な世界が描かれている感じがする。
ヴァイオリン・ソナタ第2番は1910年に作曲が完成した。
緩-急-緩の3楽章の構成になっている。
第1楽章「秋」は、冒頭で民謡調の旋律がヴァイオリンで現れる。
時々激しくはなるが、基本的にはおだやかで、ゆったりとしている。
第2楽章「納屋の中で」は、速めのテンポの曲である。
ラグタイム・ダンスに素材を得た楽章であるらしいが、
そのあたりの特徴はピアノ伴奏の中のシンコーペションにみられる。
第3楽章はリヴァイヴァル運動というタイトルになっている。
回想的な感じのゆったりとしたテンポで始まる。
この中の旋律もよく知られた讃歌から採られているようだ。
ヴァイオリン・ソナタ第3番は1914年に作曲された。
緩-急-緩の3楽章の構成で書かれている。
第1楽章のアダージョから始まる冒頭の部分からして、
伝統的な書法を意識しているのか、
それまでの2つのソナタに比べると分かりやすい音楽だが、
しかし、それは彼の皮肉を含めた表現なのだろう。
アンダンテからアレグレットそしてアダージョへと
曲は移っていく中でもアイヴスらしさは発揮されている。
ゆったりとした穏やかな曲で、印象主義風でもある。
第2楽章アレグロは、民謡調の旋律による躍動感のある曲で、
ピアノ伴奏の歯切れのいいリズムが印象的で、軽快な曲である。
第3楽章アダージョは、印象主義風のゆったりとした曲である。
伝統的な音楽風に書く彼の意図は別のところにあったのだろう。
民謡風の旋律を使いながら、最後の情熱的な盛り上がる部分を作り、
最後静かにロマンティクに終わるのだが、彼の本心ではないだろう。
ヴァイオリン・ソナタ第4番は1915年に作曲が完成した。
急-緩-急の3楽章構成になっているが、演奏時間は、
第2楽章以外は1・2分の曲で、全体通しても10分に満たない。
第1楽章アレグロは、軽快に明快な旋律を使って、
新古典的にも思えるようなシンプルな曲に仕上げた短い楽章である。
第2楽章ラルゴは、瞑想的な感じで始まり、中間部盛り上がるが、
最後はピアノの美しい伴奏の中、静かに終わる。
第3楽章アレグロは、軽快に始まるが終わるはずのないようなところで
突然終わるのがアイヴズらしく、意表のつかれた感じである。
ところで昨日パーヴォ・ヤルヴィーの指揮による、
フランクフルト放送交響楽団の演奏会のチケットを手に入れた。
手に入らないものかと断念していたのだが、
あきらめないでいるものだと思った。
演奏会は今日なので、さっそく聴きに行こうと思う。
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