Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

オラティオ・ヴェッキの通称「錐」のサルタレッロを聴く

2012-01-21 10:37:33 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
この3日間は仕事が忙しく、ブログを書く余裕もありませんでした。
やっと書く余裕がでてきたので今回から再開です。
今回とりあげるのは1550年に生まれたヴェッキの作品。
モデナの大聖堂の楽長、エステ家の宮廷楽長などを歴任した。
宗教曲、マドリガーレ、カンツォネッタなどの分野の作品を残したようだ。
通称「錐」のサルタレッロの作曲年代の詳しいことはわからない。
聴いたCDはデイヴィッド・ダグラス指揮、
ザ・キングス・ノイズの演奏である。
かけあがるような軽快な旋律とリズム感がいい。
その旋律を追いかけるように他の楽器が繰り返し、
歌うような旋律は明るくイタリア的である。
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ジョルジョ・マイネリオの5つの舞曲(第1舞曲集より)を聴く

2012-01-17 05:30:51 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日はウォーキングを休みました。
途中聴いたのは1535年に生まれたマイネリオの作品。
5つの舞曲は、1578年にヴェネツィアで出版された
第1舞曲集の中に収められている作品であるが、
以前とりあげた作品とは別のものである。
聴いたCDはデイヴィッド・マンロウ指揮、
ロンドン古楽コンソートの演奏である。
第1曲バッセ・メッゾ・モデルノは、4本のヴィオールによる曲で、
おだやかに奏されるルネサンスらしいポリフォニックな作品である。
第2曲バッロ・アングレーセ(イギリス舞曲)は、マンドーラと、
ヴァイオリン、2本のバス・ヴィオール、ヴィオローネによって奏される。
マンドーラが活躍して、軽快でありながら牧歌的な感じが出ていい。
第3曲スキアラツゥーラ・マラツゥーラは、シターン独奏により奏される。
軽快に奏される旋律はやや叙情的である。
第4曲オンガレスカ(ウンガレスカ、ハンガリア舞曲)は、シターン独奏により奏される。
軽快なこの曲の旋律はどこかで聴いた旋律であるが何だったけ?
第5曲テデスカ(ドイツ舞曲)は、2本のヴァイオリン、2本のバス・ヴィオール、
ヴィオローネ、バロック・ギター、打楽器によって奏される。
明るく華やかさを感じさせる短い曲である。
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エルコーレ・ポルタの「心をば神に捧げん」を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2012-01-16 00:35:29 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
年末年始の特集としてミャスコフスキーの作品をあげてきたが、
ここでこの特集はいったん終わりにし、
もともと続けていたルネサンス・バロック音楽編の特集に戻る。
途中聴いたのは1585年生まれのエルコーレ・ポルタの作品。
ボローニャに生まれたポルタは、ボローニャ近郊にある
サン・ジョバンニ教会でオルガにストや楽長を務めた人物である。
「心をば神に捧げん」は、1620年にヴェネツィアで出版された
「聖なる音楽の宴」作品7の中に収められている作品のようだ。
聴いたCDはデイヴィッド・マンロウ指揮、
ロンドン古楽コンソートの演奏である。
カウンター・テノールとテノールがサックバットの響きの中で歌う。
それは、ルネサンスらしいポリフォニック的な響きであり、
対照的に鍵盤との部分は宗教的な内容の詩にある素朴な信仰心を伝える感じである。
金管楽器の豊かな響きの中、最後はおだやかに終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーの交響曲第13番変ロ短調作品36を聴く

2012-01-15 16:01:20 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのはミャスコフスキーの交響曲第13番変ロ短調作品36。
この作品は、1933年に作曲された一楽章制の交響曲である。
1990年代半ばまでこの作品を知る機会が少なかったようである。
初演はレオ・ギンズブルク指揮により行われたようだ。
聴いたCDはエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ロシア国立交響楽団の演奏である。
作品は3つの部分からなっているようだ。
ティンパニが鈍く響きリズムを叩き、木管楽器がこれに絡む。
それを繰り返し、弦楽器が入り、金管楽器と掛け合いをする。
ティンパニが再び入り、そのあとは弦楽器や木管楽器中心に進行し、
金管楽器が鳴り響いたところから、徐々に盛り上がりをみせ、
やがてティンパニと金管楽器が掛け合い激しくなる。
そのあとは弦楽器を中心にフーガ風に主題を展開させていき、
木管楽器や金管楽器も絡んでいく。
その後金管楽器がコラール風に旋律を吹き、
フルート・ソロが入り、金管楽器が再び入る。
そして弦楽器が再び最初の主題をゆったりと奏で、
木管楽器も絡み、やがて金管楽器が加わっていく。
その後チェロなどの独奏が入り、木管楽器も絡み、
弦楽器のみとなり、最後はティンパニが鈍く響き、
弦楽器とフルートが残り、静かに神秘的に終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーの交響曲第25番変ニ長調作品69を聴く、そして三枚町から新横浜まで歩く

2012-01-14 09:39:58 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
おとといはウォーキングを休んだので、
昨日は三枚町から新横浜まで歩きました。
今回取り上げるのはミャスコフスキーの交響曲第25番変ニ長調作品69。
この曲は、1946年夏最初のスケッチにとりかかり、1947年3月6日に完成した。
初演はガウク指揮ソ連国立交響楽団により行われた。
アルメニア系の作曲家レヴォン・アトヴミャーンに献呈されたようだ。
聴いたCDはドミトリ・ヤブロンスキー指揮、
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏である。
第一楽章アダージョは、ソナタ形式で書かれているようだ。
弦楽器の伴奏の上で、クラリネットやオーボエが旋律を奏で、
やがて弦楽器が叙情的な旋律を奏で、木管楽器が絡んでいく。
弦楽器が奏でる主題はロシア的で魅力ある旋律である。
木管楽器が奏で、弦楽器が奏するもう一つの主題は民謡的である。
二つの主題をもとに展開され、最後はティンパニが響く中静かに終わる。

第二楽章モデラートは、弦楽器により叙情的な旋律が奏でられていく。
第一楽章と似た感じであるが、最初に示された主題が様々な楽器により、
繰り返し奏でられていき、最後はおだやかに終わる短い楽章である。
第三楽章アレグロ・インペトゥオーソは、勇ましい感じの旋律が、
弦楽器により奏でられて始まり、戦時に書かれた作品であることを感じさせる。
その旋律が繰り返されたあと、対照的な旋律が弦楽器や木管楽器に現れる。
そして金管楽器と弦楽器により荒々しく盛り上がったあと、
フーガ風の展開になっていき、冒頭の勇ましい主題が繰り返される。
第二次世界大戦での現実としての戦闘とそこでの悲しみ、
そんなことを描写しているイメージをここでは受ける。
愛国的であるのだろうと思われるこの作品は、
第一楽章の主題も顔を出し、最後は金管楽器とティンパニが響く中、
盛り上がりをみせて、最後は弦楽器の伸ばす音で静かに終わる。
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