Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ニコライ・ミャスコフスキーの交響詩「沈黙」へ短調作品9を聴く

2012-01-12 23:01:39 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は一日忙しく、ウォーキングは休みました。
今回取り上げるのはミャスコフスキーの「沈黙」へ短調作品9。
この曲は、1909年から1910年の間に作曲された交響詩である。
エドガー・アラン・ポーが1838年に書いた詩「沈黙」に、
影響を受けた作品のようである。
聴いたCDはエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ロシア国立交響楽団の演奏による。
低弦により重々しい旋律が奏でられて始まり、
ホルンや木管楽器などが絡み、ティンパニが鈍く響く。
やがてフルートに導かれ、木管楽器が旋律を奏でていき、
神秘的な雰囲気の中、弦楽器とともに高揚感を増していく。
そして金管楽器が加わり、盛り上がりをみせたあと、
いったん静まり木管楽器中心に旋律が奏でられていき、
弦楽器が叙情的な旋律を奏でて、再び盛り上がりをみせ、
そのあとおだやかとなり、再び叙情的な旋律が奏でられていく。
そして再び低弦が重々しく旋律を奏でたあと、
金管楽器を中心に荒々しい感じの音楽となるが、
それが終わると弦楽器が感傷的な旋律を奏でていく。
そして再び激しい感じとなっていき、金管楽器が加わり、
劇的な盛り上がりをみせていき、それがクライマックスに達すると、
弦楽器を中心におだやかな音楽となるが、再び盛り上がりをみせて、
最後は低弦が重々しく旋律を奏でて静かに終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第6番作品49を聴く

2012-01-11 06:23:20 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は一日忙しく、ウォーキングは休みました。
今回取り上げるのはミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第6番作品49。
この曲は、1939年から1940年の間に作曲された。
初演は1940年11月23日ベートーヴェン四重奏団により行われた。
聴いたCDはタネーエフ四重奏団の演奏による。
第一楽章モデラート・コン・アニマは、ソナタ形式で書かれている。
悲しげな旋律が奏され、それぞれの弦楽器がそれを受け継いでいく。
この第一主題とは対照的なやや明るめの第二主題が現れる。
展開部は第一主題の変形から始まっていき、
再現部を経て、最後はおだやかに終わる。
第二楽章アレグロ・ヴィーヴォ・ジョコーソは、
副題がブルレスカ(諧謔的な、滑稽な)である。
軽快で諧謔的な主題がヴァイオリンに示され、
他の弦楽器がリズムを刻んで、
チェロが主題を引き継ぎ、他の楽器も受け継いでいく。
中間部は民謡風の明るい牧歌風の旋律が奏される。
再び冒頭の旋律が奏され、さわやかに終わる。

第三楽章アンダンテ・ルグーブレ(悲しいの意味)は、
副題がマリンコニア(憂鬱に)となっている。
重々しく痛々しい感じの旋律が奏されていく。
中間部では執拗にシリアスな感じの旋律を繰り返していく。
最後は消え入るように静かに終わる。
第四楽章アンダンテ・エネルジーコ・エ・コン・フォーコは、
ロンド・フィナーレの楽章であり、
軽快で勇ましい感じの旋律が奏される。
もう一つ対照的な明るくのどかな旋律も現れ、
これら旋律が交互に現れながら、音楽は展開し、
最後は冒頭の勇ましい感じの主題が現れ、堂々と終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーのセレナーデ第1番作品32の1を聴く、そして二俣川から三ツ境まで歩く

2012-01-10 05:33:40 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は二俣川から三ツ境まで歩きました。
今回とりあげるのはミャスコフスキーのセレナーデ第1番作品32の1。
この曲は、小編成のオーケストラのために作られた作品で
1928年から1929年の間に作曲された。
聴いたCDはエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ロシア国立交響楽団の演奏による。
第一曲アレグロ・マルカートは、
軽快で勇ましい感じの旋律が弦楽器により奏でられて始まり、
木管楽器や金管楽器がその旋律を受け継いでいく。
行進曲風に進行する中、途中ロシア民謡風の素朴な旋律も現れる。
最初に現れた行進曲風の主題が繰り返され、最後華やかに終わる。

第二曲アンダンテは、木管楽器同士のやりとりで始まる。
フルートがしみじみとした旋律を奏でていき、
他の木管楽器がそれを引き継ぎ、弦楽器が絡んでいく。
途中から弦楽器が活躍し、叙情的な旋律を奏でていく。
木管楽器も絡みながら、最後は静かにおだやかな感じで終わる。
第三曲アレグロ・ヴィーヴォは、木管楽器により、
明るく軽快でおどけたような旋律が奏でられて始まる。
その旋律とともに民謡風の旋律が奏でられていく。
それら旋律をもとにしながら音楽は展開され、
金管楽器が鳴り響く中、最後堂々とした感じで終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ短調作品44を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2012-01-09 21:26:07 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
おとといは二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
昨日は星川駅から横浜まで歩きました。
途中聴いたのはミャスコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ短調作品44。
この曲は、ヴァイオリン奏者のオイストラフに献呈された作品で、
1938年に作曲され、1939年に改訂された。
交響曲第18番と交響曲第19番の間に作曲された。
初演は1939年1月10日モスクワで行われた。
聴いたCDはグリゴリー・フェイギンのヴァイオリン、
アレクサンドル・ドミトリエフ指揮、
モスクワ放送交響楽団の演奏による。

第一楽章アレグロは、ソナタ形式で書かれている。
短い前奏に続き、ヴァイオリン独奏が第一主題を奏でる。
ホルンがそれを受け継ぎ、ヴァイオリンが再び奏していく。
第二主題は木管楽器から始まる牧歌的な旋律で、
ヴァイオリンがやがてそれを引き継いでいく。
展開部では第一主題中心にヴァイオリン独奏が絡みあって展開していく。
独奏ヴァイオリンによるカデンツァはなかなか聴かせる部分である。
技巧的であり、演奏者にとっての腕のみせどころとなる箇所である。
木管楽器により第一主題が奏され、再現部に入り、
第二主題も現れて、第一主題にヴァイオリン独奏が絡んでいき、
第一主題を中心に管弦楽全体で盛り上がり、
最後は独奏ヴァイオリンの速い動きとともに終わる。

第二楽章アダージョ・エ・モルト・カンタービレは、
弦楽器により叙情的な旋律が奏でられ、
オーボエやフルートがこれを受け継いだあと、
独奏ヴァイオリンが歌うように旋律を奏でていく。
ここでのオーケストラと独奏ヴァイオリンの競演がいい。
中間部にみせる独奏ヴァイオリンの演奏は甘美で、
木管楽器も絡みながら、牧歌的な世界が展開されていく。
ここでの独奏ヴァイオリンは雄弁に語りかけてくるようである。
最後は弦楽器中心に静かにおだやかに終わる。
第三楽章アレグロ・モルト-アレグロ・スケルツオーソは、
ロンド形式で書かれており、オーケストラ全体で速いテンポで旋律を奏でていく。
舞踏風となったところで独奏ヴァイオリンが、
軽快で弾むような旋律を奏でていく。
もう一つの旋律は対照的に感傷的であるが、これら旋律を、
独奏ヴァイオリンとオーケストラの掛け合いで展開していく。
最後はティンパニが連打する中、さわやかに終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第5番ホ短調作品47を聴く

2012-01-07 21:08:21 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は病院に行ったこともあって、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるのはミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第5番ホ短調作品47。
この作品は、1938年から1939年にかけて作曲された。
作曲家のシェバーリンに献呈され、初演は1939年11月28日。
演奏はベートーヴェン四重奏団によって行われた。
聴いたCDはタネーエフ四重奏団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・トランクィロは、感傷的な第一主題から始まる。
もう一つの主題は対照的で、おだやかで牧歌的な感じの旋律である。
展開部はなく、それぞれの主題が奏されて、最後は第一主題を中心に、
おだやかにそして平安な感じで終わる。
第二楽章モルト・ヴィーヴォ、スッスッランドは、軽快な旋律が流れていく。
それはまるで「熊蜂の飛行」を思わせる感じであるが、
それとは対照的なもう一つの主題も現れて興味深い。

第三楽章アンダンティーノ、センプリーチェは、
ゆったりとした感じで民謡風の旋律が奏でられていく。
変拍子による舞踏的な旋律が特徴である。
中間部はいきいきとした旋律が奏でられていき、
弦楽器のピチカートに乗って最後は静かに終わる。
第四楽章アレグロ・モルト・エ・コン・ブリオは、
舞踏的なリズムに乗っていきいきとした明るい感じの旋律が、
ヴァイオリンによって奏されて始まっていく。
のどかな感じのもう一つの旋律も絡んで進行し、
最後はおだやかな感じで静かに終わる。
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