大丸神戸店の屋上で「一生に一度」の開花 空に伸びる多肉植物「アガベ」に黄色い花 2022/7/15 17:52 神戸新聞NEXT
珍しい黄色い花が、神戸・元町の大丸神戸店10階屋上「山の見える広場」で咲いている。リュウゼツラン科の多肉植物「アガベ・オバティフォリア」。開花まで10年以上かかり、咲き終えると枯れるという「一生に一度」の姿で、同店の広報担当者は「興味のある人は見てほしい」と話す。
花が咲くのは、高さ約4メートルの頭上。株の中央から空に向けて真っすぐ伸びる茎の先端で、バナナの房のように無数の小さな花を付けている。同店は昨年9月、植栽の模様替えに合わせて鉢植えを設置。今年7月初めごろから咲き始めたという。
アガベはメキシコ原産の観葉植物で100種類以上ある。品種や環境によっては花が咲くまで数十年かかるものもあるという。兵庫県佐用町のアガベ専門店「ゴッチャ プランツファクトリー」経営の谷本佑樹さん(40)は「オバティフォリアの日本での開花はほとんど聞かない」と驚く。
午前11時~午後3時は自由に観賞できる。午後4時以降はビアガーデン(有料)の会場となる。花が終わる時期は不明だが、10月4日まで展示する。(広岡磨璃)
「一生に一度」の花を咲かせたアガベ・オバティフォリア=神戸市中央区明石町