peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

12月に咲いていたヤブツバキ(藪椿)

2006年12月02日 | Weblog




12/2(土)、きょう奥州市水沢区大手町にある奥州市役所に行ったら、構内に植えられているツバキが花を咲かせていました。よく見ると「ヤブツバキ」と書かれた名札が付けてありました。
 岩手県の内陸部で、12月に花を咲かせているヤブツバキ(藪椿)を見たのは初めてです。








ヤブツバキ(藪椿)/ツバキ(椿)ツバキ科 ツバキ属 Camellia japonica
日本の代表的な花木のひとつで、古くから庭や公園などに広く植えられている。常緑高木で、高さはふつう5~15mだが、15mに達することもあるという。樹皮は灰白色でなめらか。葉は有柄で互生し、長さ5~12cmの楕円形~長卵形で、厚くてかたく、縁には細かい鋸歯がある。表面は光沢があり、裏面は淡緑色。

花期は12~5月。花はふつう枝先に1個つき、紅色で直径3~6cmの杯状。葯は黄色で花弁はふつう5弁。花色は変異が大きく、濃紅、淡桃、白もある。花弁の基部と雄しべの下部はくっついていて、散るときは一緒にポトッと落ちる。

果実(果)は直径4~5cmの球形で、熟すと3つに割れる。中には2~3個の種子が入っており、この種子から椿油をとる。「ヤマツバキ」とも呼ばれる。
分布:本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国

ツバキ属のうち、ヤブツバキ(藪椿)やその類似種、それらの系統の園芸品種を「ツバキ」というそうですが、花は本来一重咲きで花弁の下部は互いに合着し、雄しべは筒状でその基部は花弁と接合する。このため園芸品種の一部を除き、花弁と筒状の雄しべは雌しべを残して落下する。

 アジアに33種自生するうち、日本で広く見られるのは標準和名を「ツバキ」というヤブツバキで、本州、四国、九州の主に海岸近くの丘陵や山地に自生する。しかし、古代から観賞用に植え、また種子からツバキ油を搾って整髪用や灯油、薬用にするなど、生活に利用するためにも各地に植栽されてきたという。 

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