今泉吉晴著、論創社
山小屋を2軒ご自分で建てて住まわれて、自然の動植物を観察された日記です。
山梨県の尾崎山と岩手県の羽越山の自然の中です。
ムササビの赤ちゃんを拾ってきて、できるだけ自然に戻れるように育てたくだりが良い。
独り立ちすると、危険な目にあい徐々に野生を体得していくさまがいい。
著者が山の中を散歩していても、名を呼ぶとこずえの上から滑空してきて肩にちょこんと坐るという。
雑草でも食べられるのもがあり、それが非常に味が濃くて美味だと言う。
人が今野菜として食べているのもは、肥大化して味が薄くなったものだと感じたそうです。
その菜は野生動物が食べなかったものを、野生動物や昆虫達のあまりとして人が食べ始めたのではと、、、新解釈があった。
植物と昆虫の共存の話も良い。
基本的に野生動物と同じですが、植物はそれを食べる昆虫がいても、繁殖力の方が大きい。好物の植物がなくなっては昆虫も生きてはいけないからだ。
喰い尽くしたりするのは,自然の摂理に反していて、何らかの人為が入った結果じゃないかな、、、これは私の感想ですが。
自然生活が好きな、軽い読み物です。