音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆J.S.バッハが好んだM.ルターの言葉

2008年06月24日 | バッハ J.S.Bach
キリスト教プロテスタント宗派の開祖、

マルティン・ルターは、
今も昔も、中部ドイツの人々にとっての
誇り高き、身近な偉人として人々に
敬われ、親しまれている人といえるようです。


バロックの大作曲家J.S.バッハとてそんな一人。
ルターの書を愛読していたそうなのです。



最近、バッハに関するある書物を読んでいるところなのですが、
それによると、例えば
こんな一節を、バッハは好んでいたというのです。
ルターの箴言(しんげん)より



「天然の楽の音が人の手を通して高められ霊化せらるるならば、
人間はその楽の音のうちにこそ、大なる驚異もて、
いかばかりか(けだし「のこりなくすべて」というは不可能なれば)
偉大にして全き神の叡智をさとるなる。
神はその創造の大なる楽曲のうちにこの叡智を据えたまえり」



このような言葉を、かの音楽の天才J.S.バッハが
読み、親しみ、心震わせていたというのならば、
彼が音楽を創る過程においても、このような思いが
心のうちにあったことは疑えないでしょう。


彼がいざこの現世に実在としての音楽を繋ぎ止めようと
楽譜に音楽を書きしたためるにあたって、その音楽が
「天然」そして「神の叡智」に沿うものであることを
心掛け・求め・信じていた結果が、
今日の我々が手にすることのできる
あの素晴らしい数多くのバッハの音楽たちなのではないでしょうか。


複雑でありながら単純(シンプル)でもあるあの音楽、
ここに、J.S.バッハの音楽家・作曲家としての偉大さが
垣間見られるような気がするのでした。


◆ライプツィヒのトーマス教会前にあるJ.S.Bachブロンズ像◆ 
 ここの教会でバッハは最晩年まで働き、
 今日ではこの教会の祭壇前に遺骸が眠っている


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