音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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明日からの集中レッスンに向けて

2006年04月06日 | 音楽(一般)
金曜・土曜と泊りがけの師匠Schilde先生のレッスンが始まる。
今回は、4月末から6月初頭にかけての先生の日本滞在が始まるために
2回分のコンサートのプログラムを見ていただくことになる・・・・
計8曲のソナタ。多いな・・・・・

しかしながら、師匠は怪物(!?)でして、
最盛期には大学にて、ひとこま1時間半のレッスンを8回やっていた、
つまりは12時間労働ですね・・・・。70代も半ばを過ぎたという老齢にして!!
すさまじい耐久力です。音楽だったら、いくらでもどうぞ、ということなのですね。
尊敬してやみません。

よって、
生徒一人のレッスンなど、お茶の子さいさいなのでしょう。
午後、先生宅到着で、日本の煎茶をいただいてからレッスン開始、
だいたい、小休憩をはさみながら15時から19時の夕飯まで、
翌朝、朝食をおわってすぐ開始されるレッスンが9時から12時、あるいは13時まで。

長いようでいて、実は、全くそうは感じられないのが不思議な、
この長時間のレッスンなのです。レッスン内容といえば、
基本的には、曲を通しながら、
●音楽の進む方向性(和声感、作曲家の指示)、
●音のバランス(どの声部がメインとなるかを検証したり、
   Dynamikダイナミクスの調整であったり)
●Tempoの設定(具体的なメトロノームの数値で、どのテンポが理想的かを調整する)
●他の楽曲との比較(ピアノ曲にとどまらない、交響曲や弦楽四重奏、室内楽曲)
そして
●あくまでも基本姿勢は、楽譜の検証という態度

あんなこんなで、時間はあっという間にすぎていくのです。

現在のこうしたレッスンは、
多大な音楽的経験と知識、そして感覚を持った大先輩の音楽家との、
音楽を創りあげる共同作業であるように感じられます。
この貴重なチャンスを、少しでも多く吸収していきたい、そして充実させたい、
そう思ってやみません。

Beethoven ピアノソナタ全曲演奏をするにあたり、
これを成し遂げるには、師匠の支えなくしては不可能でしょう。

人間と人間の共同作業、これって、素晴らしいことですよね。

演奏するということは、(特にピアニストの場合)個人の闘いであるようで、
しかし、ひとりっきりというわけではないのかもしれない・・・・
多くの人に支えられながら、それは、
師事する教師であったり、
助言をくれる友人であったり、
演奏会を聴きに来てくれる聴衆の方々であったり、
あるいは、過去の音楽家達が、彼らの残してくれた書物や録音など、
様々な手段でもって間接的に手助けをしてくれているようでもあり、
そして、
作曲家本人が・・・彼ら大音楽家の持つ感性と音楽観を書き残そうとした楽譜を通して、
そんな音楽の大先輩からも支えられている・・・

人間の歴史の積み重ね、
音楽演奏というのも、こうした人間活動のひとつであることが伺えるようです。

なんだか、こうして蘊蓄書いていくうちに、意欲がみなぎってきた・・・
日記を書くって、こういう効果もあるのでしょうか、頑張って書いていきます!!
さて、
明日からのレッスンが楽しみだ!! 

レッスン予定曲
Beethoven Klaviersonaten
op.49-2 G-Dur
op.79 G-Dur
op.14-2 G-Dur
op.109 E-Dur
op.2-2 A-Dur
op.14-1 E-Dur
op.90 e-moll
op.101 A-Dur



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