音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆赤子をやさしく撫でる大きな手 ~ ブラームス《子守歌Wiegendlied》

2011年03月20日 | ◆一言◆
ブラームス作曲のあの有名な《子守歌Wiegendlied》を
初めて楽譜を見て、自分で弾いてみました。



すると、ピアノを弾きながら
なんと素敵な音楽性が盛り込まれていることやら!!

思わず弾きながら、笑みがこぼれてしまいました。



左手はまさに《子守歌》、
三拍子のリズムを絶え間なく、心地好く刻み、
しかも一拍目のバス(低音)は、
終始一貫して同じ音「Es(変ホ)」のみ。


まるで、
深く温か一定の低音が奏でられることによって、
赤子がよく眠れるよう、配慮されているのかもしれません・・・!?



そして右手は、
「優しく、動きをもってTeneramente, con moto」(作曲自身の指示)
シンコペーションのリズムで、
まるで、そっと赤子を撫でるかのような動きが感じられます。


赤子に触れようか、どうしようか、
繊細なものに触れるにあたっての
ちょっとした躊躇のような感覚が、
このピアノの右手に感じられるような気がしました。


あまりの可愛さ・愛くるしさに
胸が一杯になるかのような高音の美しい連打



深くあたたかな神"Gott"の愛情が感じられるかのような<>(クレッシェンド・デクレッシェンド)



そして最後のピアノの上降音型には、
朝になっての再びの目覚め"wieder geweckt"が
予感されているのかもしれません




名曲、ブラームス作曲《子守歌》

少ない音数ながらも、
眠る赤子とその傍で見守る純真・素朴なドイツ人の男の姿が
目の前に浮かんでくるような、そんな気がいたしました。












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