音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

♪クラシック音楽の伝統を受け継ぐ真の音楽芸術家を目指して活動しています♪ 「YouTubeクラシック音楽道場」も更新中♪

【書込み解説】ベートーヴェン作曲《エリーゼのために》 ~「原典版」の使い方・弾き方~ 【楽曲解説・和声分析】

2021年03月14日 | クラシック音楽道場

ベートーヴェン作曲の名作《エリーゼのために WoO.59》

 

解説動画をつくりました♪

内容は、大まかに分けて三つの部分からなっております。

 

❶3拍子の数え方

❷ペダルの使い方

❸和声解析(1:02:18~)

 

まずは、最初の❶3拍子の数え方

からご覧になられることがお勧めかと思われます。

この曲の「拍感」に慣れることが肝心!!ですので、

それに伴って❷ペダルの使い方

は、そのままの流れで説明に入っております。

 

更に音楽性の深い部分について、

●曲の背景(エリーゼとは誰か!?テレーゼ・マルファッティとは!?)、ベートーヴェンの恋愛観・失恋歴(1:04:39​〜) 

●それらの楽曲における実際の音楽的関連性【和声解析】

●使用楽譜の問題、楽譜への記載の差異をどのように使うとよいか(41:52​~)

●形式についての説明(28:12​~)

etc...

 

様々なことを解説してゆくのが

❸和声解析~(1:02:18​~)

となっておりますので、ご興味おありの方は

それぞれの時間へ飛んで、ご覧くださいませ♪

 

誰もが弾きたい!?《エリーゼのために》

 

弾き方・音の意味、etc...

演奏や解釈のお役にたてましたら嬉しいです♪

 

OGPイメージ

【書込み解説】ベートーヴェン《エリーゼのために》 ~「原典版」の使い方・弾き方~ 【楽曲解説・和声分析】

ご視聴いただきありがとうございます。こちらの動画は、お手元に楽譜をご用意されて、一緒に書き込みながら勉強していただけたら有意義かと思われます...

youtube#video

 

【書込み解説】ベートーヴェン《エリーゼのために》 ~「原典版」の使い方・弾き方~ 【楽曲解説・和声分析】 

 

(目次キャプション付けがまだ途中ですが・・・随時追加しつつ必ず!完成させます♪)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

↓ 時間をクリックすると目次毎にスキップできます

0:00~ 【書込み解説】ベートーヴェン《エリーゼのために》 ~「原典版」の使い方・弾き方~ 【楽曲解説・和声分析】

 

1:11~ 【3拍子の数え方】

2:00~ 2小節~、①②③と書くことで、指使いの数字とゴチャ混ぜに見えなくなる

2:18~ 「4小節の楽節・フレーズ感」

3:20~ 5小節、右手は前の小節から長い音型として続いているから「④⑤⑥」と続けて数えてみる

4:37~ すると冒頭は「③④⑤⑥」という長いアウフタクトとして捉えることが出来る

 

7:30~ 12小節~、

7:55~ 使用楽譜は「Henle版(2016)」

8:53~ ここから2小節に渡る長いペダル(49小節と同様)、①~⑥まで数える

11:16~ 14小節~、①~⑥と数える

 

11:31~ 【ペダルの使い方】と【3拍子】はリンクしている

12:43~ 数えていないと何回「ミレミレ…?」を弾いたか分からなくなっちゃう…なので、数えましょう!!他のクラシック音楽の曲も♪

 

13:43~ 原典版におけるペダルを書いたのは【ベートーヴェン自身】、自筆譜は紛失、されどスケッチはあり(ドイツ・ボンのベートーヴェン・ハウスより参照)

15:57~ この曲は1867年、ベートーヴェンの死後40年経ってからの出版、故に作曲者自身は出版に携わっていない、なので、問題が色々と残る楽譜…

 

16:39~ この【ベートーヴェン自筆スケッチ】によると、7小節は「Re」

17:31~ 9小節~、1小節ずつのペダル

18:03~ 5小節、ペダルが無くなることで「3拍子」を「足」で感じられる

19:10~ 「1小節ずつのペダル」と書かれていない、ペダル短めの版は「1905年Paris版」にて

 

21:46~ 22小節「2括弧」~、最初の中間部、3拍子は数えやすい

23:20~ 37,38小節を①~⑥と数えて、テーマに戻る

25:11~ 22小節「2括弧」②拍目裏、和音は「数えながら」ならば「ルバート」して大丈夫♪(=メトロノームと合ってなくていい)

 

28:12~ 【形式】、この曲は「小ロンド形式」、〔A,B,A2,C,A3〕、(「ロンド形式」だと〔B2〕あり)

 

32:31~ 22小節~、ペダル不使用でも演奏可能、「画面の右上」はピアノ内部「ダンパー」を写しています。ペダルの使用・不使用をご覧下さい♪

34:46~ ペダルを使う場合は・・・細かに踏み変え(味付け程度のペダリング)

35:40~ 左手の伴奏、①拍目の音を長めに伸ばす【フィンガーペダル】の裏技を使うと、豊かな和音・ハーモニーが聴こえる♪ 「アルベルティ・バス」も然り♪

 

38:45~ 29小節、原典版において「装飾音符なし」、1905年Paris版において「装飾音」が付け加えられた!?

41:52~ 《エリーゼのために》において「絶対こう弾かねばならない」は、無い? ただ、我々の知りうるベートーヴェンの意思は尊重。ペダルなど間違って書かれている楽譜は、訂正しながら勉強を進めるのが有意義♪ 【版による違いあり、その使用方法】

44:23~ 初版は1867年、L.ノール氏により出版(自筆譜は紛失…)

 

47:00~ 59小節~、ペダル無しでも演奏可能、(同じ和音が続く時に一瞬ペダルを踏みたくもあり、踏み過ぎは禁物!!)

50:25~ 左手の反復音はティンパニーや低弦のよう、レガートの必要なし

 

53:31~ 77小節~ 5小節に渡る長いペダル、82小節(三連符でなくなる所)でペダル無し 

 

54:28~ ●初版1867年「ノール版」にて、「エリーゼのために」「テレーゼ・マルファッティの遺品」という言及あり

 

58:37~ 77小節~、数え方(3小節毎のまとまり)

1:00:12~ ベートーヴェンのピアノ音楽において「長いペダル」の夢幻・幽玄あり(例:《月光ソナタ》)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

1:02:18~ 【和声解析】

1:02:44~ 調性はa-mollイ短調

 

1:03:07〜 冒頭〜

1:04:39〜 テレーゼ・マルファッティ、失恋相手に曲を送ることしばしば!?

1:09:43〜 《熱情ソナタ(1806)》と《エリーゼのために(1810)》との類似点

 

1:12:01〜 [全終止]と[半終止]

1:15:08〜 8小節1括弧と2括弧、ペダル無し、音価休符に注意

 

1:16:50〜 9小節、転調

1:19:05〜 11小節、転調

 

1:21:43〜 Re♯は主音から数えた増4度の音、[三全音tritonus]は中世音楽理論書に「diabolo di musica音楽の悪魔」

 

1:25:28〜 和声を勉強することで音楽性が増す

 

1:26:41〜 22小節2括弧、転調

1:28:07〜 23小節、装飾音の弾き方の注意

1:30:30〜 24小節、サブドミナントに盛り上がり【II.IV.VI.和声解析法】

1:32:30〜 倚音・アポジャトゥーラを大事にする伝統

 

1:34:00〜 ヘ長調F-Durは《田園交響曲》の調性

 

1:38:00〜 26小節、装飾音の弾き方に注意

 

1:39:25~ 28小節に〔D46〕ゆえにa-moll転調、29小節も同様にC-Dur転調(駆け回る喜び!!)

1:42:26~ 28小節③拍目に〔エンハーモニク転調〕

 

1:44:09~ 30小節、左手は〔全終止〕、右手は終止ではない!?

1:47:10~ 30小節~、和声の抑揚

 

1:49:16~ 34小節、突如a-moll転調

 

1:53:12~ 58小節(=7小節等、以降すべて同様)「Re(do si la)」は〔D7属七〕であり主音から数えると〔第IV音〕、恨み節…

1:55:34~ 和声解析を進めることで、演奏における情感が高まり、ペダルの使用が多くなってもいい!?

 

1:59:00~ 59小節〜、ドイツ系の音楽において、反復音は「ずっと2指」がよい!?

 

2:01:43~ 60小節の「dim7減七の和音」は[IV度調のV度]、61小節が[s、IV度の和音]、62小節は[D根音省略79]、63小節の[t]に落ち着く

2:06:29~ 怒りがつのってゆく…64小節は[IV]、65小節「d# dim7」は[ドッペルドミナント]

2:08:57~ 66小節は[D46]、これは[トニカ主和音]とは考えず

 

2:13:43~ 67小節〜

2:14:14~ 71小節、Si♭は[ナポリ]そして変ロ長調B-Durへの転調、でも73小節はやっぱり主調a-moll

 

2:17:53~ 74小節、版による音の違いの問題…(Henle版の校定報告を参照)

 

2:19:57~ 振られた女性に名曲を送るベートーヴェン!?《月光》《熱情》《エリーゼのために》

 

2:21:11~ 75小節は四分音符。76小節は八分音符。

2:22:10~ 76小節の音の違いの問題…1905年フィリップ版の改竄の影響多々!?

 

2:23:56~ 最後の小節、最後の音も、原典版ではLaだけ八分音符(不気味な表現!?)。フィリップ版では和音の四分音符になってしまっている…

2:25:02 最後の八分休符など「音のない表現」の重要性と弾き方

 

2:27:05 76小節、原典版では[ただのドミナント]、敢えて〔属七〕を使わなかったベートーヴェンの意図は!? 

 

2:28:24 和声(調性)解析、完了

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ♪音楽演奏における「ミスタッ... | トップ | クラシック音楽の「形式」を... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。