クラシック音楽の世界においては、
音が徐々に大きくなってゆくときに(漸強)
「crescendo」という指示が使われます。
その逆に、
音が徐々に小さくなってゆくときには(漸弱)
●「decrescendo」という指示が使われます。
ところが、同じ意味で
音が徐々に小さくなってゆく指示には、もうひとつ
●「diminuendo」という言葉もあるのです・・・
クラシック音楽における楽譜を色々と見てゆきますと、
「decrescendo」と「diminuendo」
どちらも出てくるものです。
同じ意味内容なのに二つの言葉が使われている、
多くのひとが疑問を持ってはいないでしょうか!?
なんで「音が徐々に小さくなる」という指示に
二つの異なる表示方法があるのか・・・
これについて、
先日、面白い体験をいたしました。
それはレッスンにおいて、
細かな音量の推移を、生徒さんの隣から言葉で指示を出していた時のこと・・・
「はい、クレッシェンド、そしてすぐデクレッシェンド、またクレッシェンド、デクレッシェンド」
・・・この文章を声に出して読んでみていただきますと、
その混乱の態を体感していただけるのではないでしょうか!?
すなわち、
音を大きくしてゆくのか、小さくしてゆくのか、
分からなくなってしまうのです、なぜなら
「クレッシェンド」という言葉と「デクレッシェンド」という言葉は
あまりに似すぎている・・・
唯一の違いは、頭に「デ」が付いているかいないか・・・
自分で言っていて、わけが分からなくなってしまったのです。
そして気付いたのです、
そうか、
「クレッシェンド」に対して「ディミヌエンド」と言ったのならば、
混乱が生じることなく、的確に音の状態を指示することが出来るんだ、
と。
「はい、クレッシェンド、そしてすぐディミヌエンド、またクレッシェンド、ディミヌエンド」
ね!?これなら誤解なく指示を
伝えることができるでしょう。
「音が徐々に小さくなる」という音楽表記において
「decrescendo」「diminuendo」という言葉が両方ある由縁として、
このような誤解を防ぐために二つの言い方ができたのかどうか、
これがその本当の理由なのかどうかは定かではありません。
しかし、
実際に声に出してみたとき、
「クレッシェンド」と「デクレッシェンド」では混乱が生じてしまうのは確かなことで、
この体験をしたことは、なんだかとても有意義なものと感じたのでした。
P.S.
作曲家によっては、
「decrescendo」と「diminuendo」を使い分けている人もいるそうです。
すなわち、片方には
●「音が徐々に小さくなる」に加えて
●「速度もちょっと遅くなる」というニュアンスが
与えられているとか、いないとか・・・
これもまだ私の中で答えは見つかっておらず、
研究の余地ありです。
音が徐々に大きくなってゆくときに(漸強)
「crescendo」という指示が使われます。
その逆に、
音が徐々に小さくなってゆくときには(漸弱)
●「decrescendo」という指示が使われます。
ところが、同じ意味で
音が徐々に小さくなってゆく指示には、もうひとつ
●「diminuendo」という言葉もあるのです・・・
クラシック音楽における楽譜を色々と見てゆきますと、
「decrescendo」と「diminuendo」
どちらも出てくるものです。
同じ意味内容なのに二つの言葉が使われている、
多くのひとが疑問を持ってはいないでしょうか!?
なんで「音が徐々に小さくなる」という指示に
二つの異なる表示方法があるのか・・・
これについて、
先日、面白い体験をいたしました。
それはレッスンにおいて、
細かな音量の推移を、生徒さんの隣から言葉で指示を出していた時のこと・・・
「はい、クレッシェンド、そしてすぐデクレッシェンド、またクレッシェンド、デクレッシェンド」
・・・この文章を声に出して読んでみていただきますと、
その混乱の態を体感していただけるのではないでしょうか!?
すなわち、
音を大きくしてゆくのか、小さくしてゆくのか、
分からなくなってしまうのです、なぜなら
「クレッシェンド」という言葉と「デクレッシェンド」という言葉は
あまりに似すぎている・・・
唯一の違いは、頭に「デ」が付いているかいないか・・・
自分で言っていて、わけが分からなくなってしまったのです。
そして気付いたのです、
そうか、
「クレッシェンド」に対して「ディミヌエンド」と言ったのならば、
混乱が生じることなく、的確に音の状態を指示することが出来るんだ、
と。
「はい、クレッシェンド、そしてすぐディミヌエンド、またクレッシェンド、ディミヌエンド」
ね!?これなら誤解なく指示を
伝えることができるでしょう。
「音が徐々に小さくなる」という音楽表記において
「decrescendo」「diminuendo」という言葉が両方ある由縁として、
このような誤解を防ぐために二つの言い方ができたのかどうか、
これがその本当の理由なのかどうかは定かではありません。
しかし、
実際に声に出してみたとき、
「クレッシェンド」と「デクレッシェンド」では混乱が生じてしまうのは確かなことで、
この体験をしたことは、なんだかとても有意義なものと感じたのでした。
P.S.
作曲家によっては、
「decrescendo」と「diminuendo」を使い分けている人もいるそうです。
すなわち、片方には
●「音が徐々に小さくなる」に加えて
●「速度もちょっと遅くなる」というニュアンスが
与えられているとか、いないとか・・・
これもまだ私の中で答えは見つかっておらず、
研究の余地ありです。