僕の、ちっぽけな、ひとつの人生ですが、人類の役に少しでも立てたら・立てるよう、生涯を過ごせたらと、思う。
僕の母は、オーボエ吹きでした(←過去形)。彼女をオーボエの道へと誘った楽曲、ブラームスの《ヴァイオリン協奏曲》のII楽章を、聴きながら思う・・・「人の一生を左右した旋律」というものが本当にあるのだと、身近な人を通して実感する・・・
同業者ゆえにという条件も重なってか、自分の強烈なマザーコンプレックスは、生涯ついてまわるでしょう・・・(←青春期に既に某先生から予言されてしまいました) 稀有な音楽家人生を送った、そんな女性のようです。
至って単純な旋律でありながらも、整った音楽においては極上の宝物となる不協和音「倚音」「掛留音」が、ここにはある・・・母の感性はこれに反応したのだろうか!? 「この楽器をやりたい」と一人の人間に思わせた、このブラームスの旋律・・・ 音楽の力、人間の人生
倚音・掛留音は、私がドイツ留学を経て手にすることの出来た、最も大事なクラシック音楽における奥義の一角です。私は、私の人生の大部分を、この研究と実践にあてる覚悟が・・・・・・・・・あります
41歳、銀メダリスト、葛西紀明選手、「試合直前はあまり練習をしない」という、年齢に合わせた練習ペースがあるのだそう・・・そしてこの人はちゃんと結果を出している!
クラシック音楽での本番前の練習についても、年齢に応じた準備の仕方があるのかも・・・考えさせられます
クラシック音楽のピアノ弾きは、とにかく練習しなければならないよう、幼い頃から頭に刷り込まれてしまっといます・・・しかし、年齢に応じた練習方法があるかもしれないとすると、ただ練習量を積めばよいというのではない、有意義な練習・音楽との向き合い方を考えねば!と思わされます