音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆音楽:ラヴェル《鐘の谷》と、映画:『風の谷のナウシカ』

2009年12月10日 | ラヴェル Maurice Ravel
フランス印象派音楽の作曲家の一人、
モーリス・ラヴェル作曲のピアノ曲集《鏡》より第5曲に


《鐘の谷"La vallée des cloches"》

という曲があります。


完全4度の音程は多用され、
「鐘」と「風」が楽曲を通して目の前に立ち現われるかのような印象をもたらす
素晴らしい音楽です。



ところで、
我々日本人の誇る芸術分野に「アニメ」という文化が花開いておりますが、
そんな作品のひとつに、
もう20年以上も前のものになってしまいました名作


宮崎駿監督『風の谷のナウシカ』があります。


音楽は、久石譲作曲。


この映画に使われた音楽、どうも、
若かりし久石氏が、上記のラヴェル《鐘の谷》に
多分に影響されているように思えました。


これは、
久石氏がラヴェルを「真似した」と単に指摘しようとしているのではありません、
いや、若い作曲家が先人を真似したり、影響されて大いによいと思われます。
それから数十年の年月を経て、
久石氏は今日、「久石譲の音楽」を見事に確立しているのは、周知の通りでしょう。


なんだか面白く思えるのは、
フランス印象派の音楽芸術が、時を超え、海を越えて、
日本という地における『風の谷のナウシカ』の音楽への「つながり」
があるように見えた、ただそのことが
面白く・ちょっと感慨深く思えたのです。








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