ベートーヴェンの楽曲は時に、メロディ(主題・動機?)が同じでも、場所によって拍感(重きのくる場所)が違う場合が多々あるよう、分かってきた気がします。アウフタクトで始まったかと思えば、後では1拍目が休みの「2拍目始まり」のフレーズになっていたり・・・
同じメロディでも、場所によっては違う方向性を持っている!? これを正確に把握して音楽の流れを捉えることは、とても大事なことと思われます。これは大変!なかなか難しい!でも、「これ!」という流れが見付かった時の快感は、たまりません!
・・・これは、ベートーヴェンの《フーガ》に多い手法なのかもしれません。具体的には《ピアノソナタop.106「ハンマークラヴィア」》4楽章や、《op.110》の終楽章のフーガ。同じテーマでも、拍感がずれていくよう、ベートーヴェンは設計しているようです。
フーガではありませんが、ベートーヴェンの超有名曲《運命》の動機も、アウフタクトであったり、1拍目裏からであったりと、場所によって意味合いが異なるのだそうです。これまた大変に忙しい音楽!異なる意味を持つ音の掛け合いが、音楽に緊迫感を持たせるのでしょうか!?