ピカビア通信

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現地系カレーの今

2012年08月23日 | 食べ物

 

以前、現地系カレー屋の背後には、嘗ての中国における蛇頭のような組織があり、従業員を殆んどタダ働きのような状態で供給しているのではないか、と書いたことがあるが、これは実際にあるようだ。唯違うのは、大きな組織ではなく、むしろ個人レベルでやってるようなのである。インドではなく、ネパールが多いようだ。パスポートを取り上げ、タダ働きをさせ、従わないと現地の家族を殺すと脅すという手口。嘗て東南アジアの女性を使って同じようなケースがいくつもあったが、経済状況に応じ国が替わるだけで、最早この手のものはなくならないのだろう。あくどい人間は不滅である。

というわけでこの暑さで現地系カレーを食べたくなり、久しぶりに行ってきた。昼食べ放題の現地系ではなく、ちゃんと作ってる方の現地系(結構高いのがネック)。大体食べるものは決まっていて、それはパラクパニール(ほうれん草とインド風チーズのカレー)。今回は辛さ三段階の一番辛い3にする。日本人に合わせたせいか、徐々に辛さが弱くなってきていると感じるので、思い切って3にしたのだった。それとナン。ビールもほしいところだがぐっと我慢。自転車だからと言っていい訳ではないが(違反は違反)、この前飲んだ後に暑い中漕いだらくらくらしたので自重。

さてパラクパニールだ。今回のものは、いつもの味と何かがちょっと違う。不味いわけではないが、香りのシャープさが足りないと感じた。辛さに関しては、3でも大したことはない。以前の辛さ表示のないときのほうがこれより辛かったくらいだ。いずれにしろ辛さは関係ない。何が原因かと色々考えていくうちにあるものが浮かんだ。ナッツである。こくを出すために使うナッツ(カシューナッツか?)である。そのナッツがちょっと古っぽいものだったのではないか。ピーナッツでも、封を空けて一週間もすると風味が一気に悪くなるが、その味を感じた。香辛料で誤魔化されると思われがちだが、カレーも、素材は良い方が美味いということなのである。

 

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