ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【本】神との対話

2006年12月17日 20時41分33秒 | 読書記録2006
神との対話 宇宙をみつける 自分をみつける, ニール・ドナルド・ウォルシュ (訳)吉田利子, サンマーク文庫 E-33, 2002年
(Conversations with God, Neale Donald Walsch, 1995)

・女優の奥菜恵さんが新聞記事のインタビューで座右の書としてこの本を挙げていたので興味を持ちました。特にファンだとかそういう訳ではないのだけれど。
・内容は題名そのまんま。なんと【神様】と会話してしまったその記録。神様はとっても気さくな方のようです。その語り口は平易ですが、なかなか難しい概念も扱っており、サラッと読んでハイお仕舞い!というタイプの本ではなく、読了後もいろいろ考えさせられます。もっとオカシな内容を予想していたのですが、けっこうマジメ。『神の名を借りて語られた人生訓』ということでその言葉を受け取っておきます。
・宗教的にかなり過激な発言も見られますが。。。著者の身は大丈夫なんだろうか。
・「おおぜいのひとが、この本のおかげで自分は変わったと語ってくれた。」p.8
・「"生徒の準備が整ったところで、教師が現れる"という古い格言がある。この本はあなたの教師なのだ。」p.9
・「①一冊目はおもに個人的なことがら、ひとりひとりの人生における、課題と機会について。  ②二冊目はもっと世界的なことがら、地球上の地政学的、形而上学的な生活について、世界が直面している課題について。  ③三冊目はさらに高い秩序、宇宙の真実について、そして魂の課題と機会について。  本書はそのうちの一冊目で1993年2月に完成した。」p.10
・「さて、皮肉なことに、あなたがたは神の言葉ばかりを重視し、経験をないがしろにしている。」p.21
・「わたしからのいちばん力強いメッセージは経験だ。ところが、それさえ、あなたたちは無視する。とくに、経験を無視する。」p.23
・「言葉は真実の伝達手段として、いちばんあてにならない。」p.28
・「正しい祈りとは、求めたりすがったりすることでは決してなく、感謝である。」p.32
・「支えとなる思考のなかで、「望みがかなっていない」という思いよりももっと力強いのは、「神は必ず求めるものを与えてくれる」という信念、それだけだ。その信念をもっているひともいるが、非常に少ない。」p.34
・「神があなたがたの人生すべての創造者であり、決定者であると信じているなら、それは誤解だ。」p.35
・「あらゆる生命の目的はひとつしかない。あなたがた、そして生きとし生けるものすべての目的は、できるかぎりの栄光を体験する、ということだ。」p.46
・「シェイクスピアはいみじくも言った。  「天と地のあいだには、おまえの哲学では及びもつかないことがあるのだ」と。」p.80
・「「正しい」とか「間違っている」とかは、ものごとの本質ではなく、個人の主観的な判断だ。その主観的な判断によって、あなたは自らを創り出す。個人的な価値観によって、あなたは自分が何者であるかを決定し、実証する。」p.87
・「それでは、明日、問題がなくなれば、神もいらなくなるんですね!
そのとうり。あなたの言うとおりだ。
」p.87
・「世界は明日にでも飢餓を終わらせることができる。あなたがたが、その選択をしないのだ。」p.89
・「もう一度念を押しておこう。偶然というものはないし、なにごとも「たまたま」起こったりはしない。」p.93
・「第一の法則は、あなたがたは自分が想像するとおりになれるし、想像するとおりのことができるし、想像するとおりのものをもてるということだ。第二の法則は、あなたがたは恐れ、不安に思うものを引き寄せるということだ。」p.96
・「愛は究極の現実だ。それが唯一であり、すべてだ。愛を感じるということは、神を体験することだ。」p.101
・「罪というものがあるとすれば、これがそうだろう。他人の経験で自分を創りあげてしまうことだ。」p.111
・「ところが皮肉なことに、わたしは礼拝を求めていない。あなたがたの従順は必要ないし、仕えてもらう必要もない。」p.114
・「訂正しよう。新約聖書の執筆者のほとんどは生きているキリストを見たことも、会ったこともない。彼らはイエスが地上を去ってから何年もたって生まれている。彼らはナザレのイエスに道で会っても、気づかなかっただろう。」p.117
・「⑧ときどき、自分が超能力者のような気が強くするんです。「超能力者」というのはいるんでしょうか? わたしがそうのですか?」p.125
・「あなたがたは、三層から成り立っている存在だ。<身体と精神と霊魂>とでできあがっている。これは<肉体、非肉体、超肉体>と呼んでもいい。この聖なる三位一体はいろいろな名前で呼ばれてきた。」p.128
・「どうすればいいのか、もっとよく教えてくれませんか?
よろしい。まず、最も気高い、こうありたいと思う自分を考えなさい。そして、毎日そのとおりに生きたらどうなるかを想像しなさい。自分が何を考え、何をし、何を言うか、ほかのひとの言動にどう応えるかを想像しなさい。
(中略)それには、とても大きな精神的、肉体的努力が必要になる。一瞬も怠らず、つねに自分の思考と言葉と行為を見張っていなくてはならない。つねに――意識的に――選択を続けなければならない。このプロセスは、意識的な人生への大きな一歩だ。」p.133
・「こうして永遠に話しあっても対話は終わらない。もうあとは「試してみるか、否定するか」だけが残されていると気づく時が、いつかはくる」p.137
・「人間にとっていちばんむずかしいのは、自分の魂の言うことを聞くことだ」p.140
・「だから、愛とは感情――憎しみ、怒り、情欲、嫉妬、羨望など――がないことではなく、あらゆる感情の総和だ。あらゆるものの集合、すべてである。」p.143
・「驚きました! 感動しましたよ!
神が感動させなくて、誰が感動させるのか。地獄の誰かかな?
」p.150
・「十戒などというものはない。」p.163
・「悟りとは、行くべきところもすべきこともないし、いまの自分以外の何者にもなる必要もないと理解することである。」p.169
・「人生の意味とは創造である。自分を創造し、それを経験することである。」p.179
・「人生には恐ろしいことは何もない。あなたが結果に執着しなければ。」p.188
・「もっとも、どれくらい長く努力してきたかは重要ではない。いま努力しているか、それだけが問題だ。」p.194
・「同じ意味で、神の最大の瞬間は、あなたがたが神を必要としないと気づいた時だ。」p.195
・「だが、人間関係の目的は、相手に満たしてもらうことではなく、「完全な自分」――つまりほんとうの自分という存在をまるごと――分かち合う相手をもつことだ。」p.211
・「最も愛情深い人間とは、最も自己中心的な人間だ。(中略)自分を愛していなければ、相手を愛することはできない。」p.213
・「パートナーになった二人は、一たす一はニより大きくなると期待したのに、ニより小さくなってしまったことに気づく。(中略)ほんとうの人間関係は、決してそんなものではない。」p.215
・「宇宙というのは、巨大なコピー機にすぎない。あなたの考えを何枚もコピーするだけだ。すべてを変える方法はひとつだ。あなたの考えを変えるしかない。」p.280
・「つまり支えになっている考えをいちばん速く変える方法は、「思考―言葉―行為」というプロセスを逆転させることだ。」p.281
・「ときどき、お話についていくのがむずかしくなります。
ときどき、あなたを導くのがむずかしくなる。
」p.284
・「あなたが、人生とは「行動すること」だと考えているなら、自分を理解していない。」p.292
・「覚えておきなさい。あなたは欲しがるものをもてないが、もっているものは何でも経験できるだろう。」p.302
・「何度も何度も表明された考えや言葉は、そのとおりに表わされる。つまり、外部へと押し出される。外部で現実化する。あなたの物理的な現実になる。」p.307
・「あなたはもう知っている。現実を変えるには、いままでのような考え方をやめればいい。  この場合、「成功したい」と考えるかわりに、「わたしは成功している」と考えることだ。」p.308
・「まず、ひとつはっきりさせておこう。あなたは病気を愛している。とにかく、その大半を愛している。自分を憐れんだり、自分に注意を向けるために、病気を利用してきたのだ。珍しく病気を愛していないことがあれば、それは病気が進みすぎたからである。病気を創りだしたとき予想した以上に、ひどくなってしまったからだ。」p.320
・「ひどいものだ。あなたが身体を酷使しているさまはほんとうにひどい。しかも、身体のためになることはほとんどしない。これを読んで、あなたはそのとおりと後悔してうなずくだろうが、またすぐに元に戻ってしまう。その理由がわかるだろうか?(中略)なぜなら、あなたには生きようという意志がないからだ。」p.325
・「イエスが完全であると誰が言ったのかね?」p.327
・「宗教というのは、言葉にならないものを語ろうという、あなたがたの試みだ。だが、あまりうまくいっていないね。」p.333
・「わたしがあなたにのぞかせたのは無限の――無限の愛の――ほんの一部でしかない(もっとのぞかせても、あなたにはわからないだろう。いまでさえ、ほとんど把握できないのだから)。」p.337
・「よろしい。では言っておこう。あなたはすでに神である。ただ、それを知らないだけだ。  わたしは、「汝らは神である」と言わなかったか?」p.345
・「⑫ほかの星に生命体はいるのですか?異星人が地球を訪れたことはあるんですか? いまも、わたしたちは観察されているのですか? わたしたちが生きているうちに、べつの星に生命体があるという――反論しようのない、決定的な――証拠を見ることはあるのでしょうか?(中略)最初の部分についてはイエスだ。第二の部分についてもイエスだ。第三の部分についてもイエスだ。だが第四の部分については答えられない。答えれば、未来を予言する事になる――わたしは予言はしない。」p.355 著者が挙げた13の神への質問の中では、この質問が一番興味あります。もし神様になんでも質問できるとしたら・・・なにがいいだろ・・・思い浮かばん・・・
・以下、解説(田口ランディ)より「問題は私がほんとうに神と会話したかどうかではなく、この本に書かれてあることのどれか一つでも、あなたが価値あるものと思ってくれたかどうかだと思うのです。」p.366
・「だから、私も『神との対話』は、これが真実かどうかについて問わない。そしてすべてを鵜呑みにしたりもしない。自分にとって価値があると思ったフレーズを、自分の側に置いている。」p.369
・「誤解の集大成こそが、実は世界じゃないのか。  私にはそう思える。というよりも、そういう世界のほうが好きだということだ。」p.372
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