ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【鑑】札幌交響楽団北広島公演

2007年01月31日 20時09分58秒 | 鑑賞記録
札幌交響楽団北広島公演
ヨーロッパ音楽探訪 ~メンデルスゾーン没後160年を記念して~
2007.1.30(火)19:00開演, 北広島市芸術文化ホール(花ホール), 一般3000円(1階E-4)
指揮 船橋洋介

ロッシーニ 歌劇「ウィリアムテル」序曲 より "スイス軍の行進"
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218 ヴァイオリン 大森潤子
メンデルスゾーン 交響曲第4番 イ長調 op.90 「イタリア」
アンコール1 モーツァルト ディヴェルティメント K.136 より 第2楽章
アンコール2 メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」より ノットゥルノ

・しばらくオーケストラの演奏を聴いていなかったので、だんだんと禁断症状が。。。平日でも、遠くてもいいからとにかく何か聴きたい!! 2/2(金)@Kitaraのほくでんファミリーコンサートに応募するもあえなく落選。ぁぁ~ラフ2聴きたかったぁぁ~ というわけでこちらの公演を聴くことに。いつも無料の演奏会ばかりなので、お金を出して札響の演奏を聴くのはしばらくぶりです。それにしても最近、ほくでんのチケットがさっぱり当たらない。以前はだいたい大丈夫だったのに。応募数が増えているのか、ある程度の回数当たるとブラックリストに載ってしまうのか。。。?
・ウィリアムテル:冒頭の、あのチェロのソロが聴ける! 期待に胸を膨らませ開演を待つ。指揮者、颯爽と登場。大きく振りかぶる――え!? ちょっと待って? イヤな予感。次の瞬間、派手にラッパが鳴り響き、嫌な予感的中。前半バッサリとカット。。。本当なら、チェロが4名しかいない時点で気づくべきでした。後でプログラムを確認すると「・・・序曲より"スイス…」と「より」の文字がちゃっかりと入っている。チラシやポスターには書いてなかったぞー(書かないのが一般的?)。呆然とするうちに演奏終了。
・モーツァルト:ソリストは昨年札響に入団した2ndVnの主席奏者さんだそうです。単なるオケの一団員という感じではなく、ソリストとしての風格を多分に備えた方でした。この曲をこれだけカッチリ弾ける人ってなかなかいないのではないでしょうか。ウマかった。モーツァルトの曲は聴いていると眠くなることが多いのですが、今回は最後まで飽きずに聴けました。 1楽章:出だしのTutti部分からSoloも一緒に弾いていました。知らない曲だと思っていたら、Soloの出だしは超有名なフレーズでした(無知っぷりを露呈)。Soloと木管で派手にずれた箇所有り。 2楽章:この楽章のカデンツァ部分が一番好きでした。開演前に食べた焼き鳥が消化される様子が、お腹から聴こえてくるほどの静寂感。一弓のみのロングトーンで、弓の上半分と下半分での音色の変化。単なる"のばし"なのに。プロの技でした。 3楽章:途中Vnパートが6/8拍子のイイ感じのノリになった瞬間あり。風によそぐ小麦畑のような動き(?)。
・休憩:舞台裏からラフ2・2楽章のホルンソロが聴こえてきました。。。やっぱり聴きたいよぉぉ~~
・イタリア:一応今年はメンデルスゾーンイヤーなのですね。 1楽章:プロ奏者というと弾く時にあまり体を動かさないイメージですが、出のpizzばかりはスゴイ動きでした。細かい音譜の刻みがバックに鳴っていると、常にメトロノームが鳴っているようなもので、パート間のズレがあるとまるわかりになってしまうのがイヤラシイです。 2楽章:冒頭のビオラソロのような部分はきれいに聴こえていましたが、その他の部分では悲しいほどビオラだけ聴こえてきませんでした。花ホールの特性? 3楽章:バイオリンの優しいメロディーが、聴いていてヨダレが出そうになるほど好きです。ごちそうさまでした。 4楽章:聴かせ所の中盤のフーガ部分、力入っていました。意識の集中からくる緊張感がイイ感じ。ティンパニだけ拍子の取り方というかリズムの感じ方が他のパートと違うようなのが気になった。
・K136:ここまでいまいち存在感の薄かった指揮者さんでしたが、この曲になると突如として生き生きしていました。何かよっぽど思い入れのある曲だったのでしょうか。
・ノットゥルノ:開演前のアンコール予想では、イタリアつながりでオペラからの小曲、または「真夏」からさすがに結婚行進曲はやらないだろうからそれ以外のどれか。希望としては八重奏から・・・などと考えていました。結果、よりによっていま室蘭で練習中の"ノットゥルノ"。伴奏が三連譜でメロディーについていくのを、皆で息を合わせるのがなかなか大変なのですが、そんな苦労は感じさせずサラッと演奏。終わり部分のメロディーの裏で、ずー―っと鳴っているホルンの最弱音ののばしが素晴らしい音でした。切れそうで切れない、その質感。
・普段は後ろの方の席で聴くことが多いのですが、今回は前から5列目とかなり前の席で聴きました。それだけ前でも聴こえてくる音には違和感はありませんでした。響きの豊かなホールなので、それに合わせた弾き方をするのかどうかに注目して聴いていましたが、特に花ホールに合わせた弾き方をしているような形跡は見られませんでした。たいていそんなもの?
・今回初めて気がついたのですが、弦楽器が譜面をめくるときは、必ず左手で弓を持って右手でめくるという決め事になっているようです。私の場合は右手で弓を持ちっぱなしでめくっています。"速さ"よりも"安全"をとっているわけですね。
・ステージ後列・管楽器の照明が暗いような。会場の仕様なのか?
・客数約550名[目測]:ほぼ満員。珍しく知り合いを誰も見かけなかった。

《参考リンク》
東広島から北広島へ(音楽の小径 指揮者 船橋洋介のオフィシャル・ウェブサイト)
大森潤子(おおもりじゅんこ) Profile
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【論】Bo,2002,New feature subset selection procedu~

2007年01月30日 21時05分11秒 | 論文記録
Trond Hellem B? and Inge Jonassen
New feature subset selection procedures for classification of expression profiles
Genome Biology 2002, 3:research0017.1-0017.11
[PDF][Web Site]

・サンプルのクラス分けに使う遺伝子の抽出法の提案。サンプルを最もよく分離できる二つ一組(pair)の遺伝子を抽出(→繰り返す)。
・データ
1.Leukemia, 72 samples (ALL 47/ALL 25), 7129 genes [Golub]
2.Colon cancer, 62 samples (normal 22/tumor 40), 6500 genes [Alon]
・遺伝子ランキング法
1.Individual ranking (IR, 従来法)
2.Forward selection (FS, 従来法)
3.All pairs (AP, 提案法):全ての遺伝子について総あたりで計算
4.Greedy pairs (GP, 提案法):t-scoreでふるいにかけた遺伝子のみで計算、処理を高速化
・識別法(サンプルクラス分け)
1.Diagonal linear discriminant (DLD)
2.Fisher's linear discriminant (FLD)
3.k nearest neighbors (kNN)
・ソフトウェア:J-Express software packageで利用可能

・概要「Our results have implications for how to select marker genes and how many gene measurements are needed for diagnostic purposes.
・問題点「One problem with gene expression data is that each example has too many features, and many of them are noisy and irrelevant for the learning problem at hand.
・FSSとは「The problem of finding the best subset is commonly referred to as the feature subset selection (FSS) problem.
・方法「We give each pair of genes a score reflecting how well the pair in combination distinguishes two experiment classes.
・処理「We evaluate a gene pair by computing the projected coordinates of each experiment on the DLD axis using only these two genes. We then take the two sample t-statistic on the projected points as the pair socre.
・問題点「We do not claim that our pair-based methods will find all interesting genes, as there may be relevant genes that are significant by themselves but may not appear in any of the high-scoring pairs.
・前処理「Before analysis, we carried out the following preprocessing steps on both datasets: base 10 logarithmic trasformation; and for each gene, subtract the mean and divide by the standard deviation.
・遺伝子ランキング法のまとめ「A large number of measures have been proposed for scoring genes, starting with Golub et al.[2] that proposed using |(μ12)/(σ12)|. Other gene measures in the literature include both non-parametric measures like the TNoM score of Ben-Dor et al.[17] and information gain (proposed by Xing et al. [6]), and parametric measures like t-score[7], Fisher score[13], naive Bayes global relevance [18] and between- to within-variance ratio [16].

・この場合も識別率が悪い所から始まって指数関数的に上昇する。なぜ?
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【練】報われぬ仕事

2007年01月29日 23時08分55秒 | 練習記録
♪室蘭市民オケ練習 2007.1.29(月)19:00-21:15@室蘭市文化センター小ホール
曲 古典1楽章→エグモント→ペールギュント→他いろいろ

 皆様こんばんは。某所に電話をかけた際、留守電メッセージにむかって話しかけてしまい一人でちょっぴり気恥ずかしい気分を味わったぴかりんです。
 楽譜や譜面台その他を置かせてもらっている通常練習場が改修工事のため使えず、今年に入ってジプシー生活をしている室蘭オケ。譜面台(約30本)とオケ全体の楽譜は私が持っているので、練習に遅れるわけにはいきません。
 練習一曲目はプロコフィエフの古典交響曲。やるのは1楽章のみとのことで私か全パートの楽譜を作りました。1パート作るのに約2時間かかり、それが12パート分で全部で24時間くらいかかっている計算です。昨年末から時間の合間をみてちまちま作り続け、ようやく完成しお披露目となりました。

「難しくて弾けないから止めにしよう!」

 一回通しておしまい。15分の命でした。ありがとうございました。いつか日の目を見ることがありますように…
 休憩時間、某団員様より頼まれ事が。お駄賃に手作りの五目おにぎりをいただきました[写真]。ちょっと救われた気分。
 9時過ぎに練習が終わり、会場を借りている10時ギリギリまで居残り練習。自宅のアパートでは思い切り音を出せないので貴重な練習時間。必死でさらいました。ブラ1・2楽章のソロを(←本番で弾くわけではない)。
 最後に一人、楽譜と譜面台を車に積み込み、練習終了。次回には工事が終わってジプシー生活ともおさらばです。

おにぎりうまうま。

♪本番 室蘭新日鐵病院コンサート 2007.3.19(月)夜
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【本】白夜の旅

2007年01月28日 17時54分32秒 | 読書記録2007
白夜の旅, 東山魁夷, 新潮文庫 [草]232=1, 1980年
・日本画家である著者の1962年の北欧旅行記。デンマーク→スウェーデン→ノルウェー→フィンランド→デンマークの順に時系列で記述。口絵カラー8点、本文中カット11点挿入。
・読み始め、画家が余技で書いたとは思えぬ文章にゴーストライターの存在を疑いましたが、最後まで読んでみるとやっぱり自分で書いているようです。かなり詳細な日記をつけているのか、よっぽど記憶力がいいのか、よくこれだけ旅の様子を細かく書けるものだと感心します。40年以上も前の話ですが、不思議と古さはそう感じません。
・普段から旅行にはあまり関心がありません。特にヨーロッパなんて・・・遠すぎる、金かかる、言葉通じない。。。しかし、ノルウェーのフィヨルドの記述には興味を惹かれました。これは是非とも行ってみたい! 将来もしフィヨルドを訪れるようなことがあれば、この本がきっかけということになりますね。旅行の様子を淡々と伝えているだけではあるけれど、『人生を変えた一冊』となる可能性を秘めた本。
・東山魁夷といえば、昔、札幌の道立近代美術館での展覧会を見に行ったことがあります。そこで見た『青響』という作品の前に立ったときの衝撃は今でもはっきり覚えているほど強烈なものでした。
・「スカンディナヴィア三国を廻った人は、コペンハーゲンにきて、その人間的体臭にほっと一息つくというが、日本からはじめてデンマークへ着いた場合は、まず、この国の清潔好きに驚く。」p.21
・「私はデンマークでの旅をアンダンテにたとえたが、それならばスウェーデンの旅はアダジオといえるだろう。しかし、ノルウェーのフィヨルドではアレグロ、それも全楽器を総動員して、ティムパニーとドラムを打ち続けるクライマックスをもってしても、あの岩と水の力強い景観を表現することは不可能であると思う。」p.71
・「フィンランドの夏――いったい私達の夏というものが、この国にあるのだろうか。空は晴れて、明るい砂地の道に松林の影が濃い。しかし、空気は冷たく澄んで、勿論、蝉の声など聞こえない。春の夏と、秋の夏があって、本当の夏を知らない国。」p.93
・「どこまで行っても、湖、森、湖の国だと思う。フィンランドの人はその国をスオミ(湖の国)、と呼んでいる。六万の湖と、国土の大半を蔽う森。」p.94
・「翌朝、新聞紙には、私達の写真が載り、長文の記事が出ていた。もっとも、私達にはなんと書いてあるのか、ぜんぜん読めないのだが、とにかく、三面記事の材料がなくて新聞記者が困るという、この、のんびりした国の有様をまのあたり見て、うらやましい気持ちもした。」p.103
・「私が求めている生の表象、それは、あの火のように現在の瞬間だけに見えるものである。若い頃の私に、それが見えなかったのは、私がその火のすぐそばにいて、輪舞の群れの中に、我を忘れていたためであろうか。距離が必要だったのである。あの火の反対の極を、身近に感じるだけの距離が。」p.113
・「「あなたはどちらからですか。」と主婦が聞くので、  「日本から。」と答えると、  「ああ、あなた方は世界で一番美しい国からこられたのですね。」と言われて、私は嬉しいようなはずかしいような、妙な気持ちであった。」p.129
・「デンマークは小さな国ですが、バランスのとれた生活を出来るだけ多くの人々が持つことを念願としているのです。」p.146
・「しかし、たとえば、月を描くのに、裏側の暗黒の面まで描かなければならないかということもないと思われるのである。月は私達が見ている面だけで、美しく、充分である。ことに、画家である私にとっては。」p.148
・「デンマーク人は七度礼を言うとされている。まず、招待状を貰った時、次に招待してくれている人に、どこかで会った時に、さて招かれた家に入った時に、食事を終えた時、別れる時、翌日手紙で礼状を出す時、その後にはじめた逢った時といった具合である。西洋では珍しい風習である。」p.157
・「美しい風景を見ることは、こんどの北欧旅行の最初からの目的であったが、人々の美しい生活を見たことは、思いがけない喜びであった。」p.162
・「私が伝えたいと思うのは、今度の旅を通じて、この遠い北の国々で得た、もの静かで、清らかな人間的な感動である……」p.164
・「私は、ずっと以前から北欧の森と湖が、私を呼んでいた気がする。その遠くからの声に誘われて、自然に私の足が、北へ向って歩み寄って行ったのに違いない。」p.165
・「私にも妻にも、空路による海外への旅は初めてであった。また、当時は北極経由の航路が開かれてから、かなり早い時期でもあった。」p.167

?ハイマート(ドイツHeimat) 生まれ故郷。
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【論】Ambroise,2002,Selection bias in gene extract~

2007年01月27日 20時48分06秒 | 論文記録
Christophe Ambroise and Geoffrey J. McLachlan
Selection bias in gene extraction on the basis of microarray gene-expression data
Proc Natl Acad Sci U S A. 2002 May 14;99(10):6562-6
[PDF][Web Site]

・マイクロアレイデータを用いたサンプル識別時に発生する"Selection bias"の問題についての考察。複数の識別法を使い、それぞれの識別率(Error rate)を比較する。
・識別法
1.AE : Apparent error rate of the rule R
2.CV1IE : CV (leave-one-out) internal error
3.B.632+ : B.632+ which puts relatively more weight on the leave-one-out bootstrap error B1 [Efron and Tibshirani]
4.CV10E : CV 10-fold error
5.TE : Test error
・データ
1. Colon data, 62 tissue samples (40 tumors/22 normal tissues), 2000 human gene expressions, Affy. [Alon]
2. Leukemia, 72 tissue samples (47 ALL/25 AML), 7129 genes, Affy. [Golub]

・問題点「However, in these results the test error or the leave-one-out cross-validated error is calculated without allowance for the selection bias.
・概要「We describe how in practice the selection bias can be assessed and corrected for by either performing a cross-validation or applying the bootstrap external to the selection process.
・LOOCVの特性「The leave-one-out CV errors is nearly unbiased, but it can be highly variable.
・結論「Hence it seems that the selection method and the number of selected genes are more important than the classification method for constructing a reliable prediction rule.

・Error rate がゼロにベッタリへばりつくのはよろしくない、って話?
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【本】プロ家庭教師の技

2007年01月26日 20時12分50秒 | 読書記録2007
プロ家庭教師の技, 丸谷馨, 講談社現代新書 1678, 2003年
・これまで家庭教師の世話になったことも無く、家庭教師のアルバイトをしたこともなく、家庭教師とは無縁の人生です(強いて言えば大学生のころ母親の看護学校受験時に数学を教えたが・・・)。今から思うと、学生時代にやっておきたかったですね。
・家庭教師稼業はもっとのんびりほのぼのしたイメージでしたが、本書で紹介される事例は大変そうなものばかり。やはり記事にするのだから平凡な事例を載せてもつまらない、ということと、首都圏と田舎(北海道)の受験に対する温度差もあるようです。
・著者の肩書きはノンフィクション作家で、もともと家庭教師業界とは無縁の人物。インタビューが豊富で、広く足を使った取材をしたことが伺え、ルポだとかノンフィクションとよばれる読み物として、いい仕事していると思います。
・「男子より女子に対してのほうが繊細な部分に気を遣い、励まし方一つとっても10人いたら10通りの、その子に合った言葉を選び指導法リストを作成する。」p.15
・「生徒とは音楽のCDの貸し借りを積極的にし、流行にも敏感に対応することで意思疎通をはかり、合格後は必ず生徒が望む場所で食事会をする。」p.19
・「一歩ずつでも理解させ、分かれば点がとれて、学校生活も楽しくなるという好循環へ導くことができるかどうか。家庭の協力が不可欠ですね。プロの家庭教師には高い授業料を払っているという意識が心の根底にあって、それがイコール即効果が現れると思われがちなのが、この仕事のつらいところです」p.21
・「推薦するのは演習が基本の『チャート式』(数研出版)。受験直前には各大学入試の過去問題集の新年度版。経験上、数研出版がイチオシで、教師用のプリント作成ソフトのダウンロードサービスも活用したりする。」p.28
・「生徒の学力を推し量るには模擬試験等の結果を参考にしたり、細かなところでは生徒の学校のノートや教科書を見て、落書きをしている子は授業に集中していないとか、文字の書き方、ノートのとり方などから状況、性格まで判断する。」p.29
・「つまずきの共通項として、幼いころから本に親しんでいないために、すべての教科において読解力がないことを挙げる。」p.29
・「斎藤さんはそういった不登校の生徒を担当してから、心理学、カウンセリングについての本などをもとに学び得た結論が、「これといった解決法はない」ということだった。」p.41
・「表現を変えれば、学校の教師に見捨てられ、塾や予備校教師にも見捨てられた子の行く先は、家庭教師以外にないという現実がある。」p.54
・「家庭教師もまた、どんな環境下にある生徒でも根気よくつき合いながら、よい点を引き出して褒めるといった手法が成果をあげている実例が多い。」p.55
・「自助努力と責任感を養うため、まずは規則正しい生活習慣をつけさせるのが一番の近道と、神田さんは生徒に学習記録帳を持たせ、生活面での立て直しをはかる。」p.59
・「経験上成績が芳しくない生徒は、共通して勉強をする習慣ができていない。また、生徒本人がなんのために学習しているのか、将来の目標すら人任せで、人生に対する自己責任がともなっていない点をあげた。」p.61
・「梅原一郎君(同21)は三浪していて、半ノイローゼ気味。しかも、時々家庭内で暴力をふるっていた。「家庭教師代は高いけど、一郎は一人息子なので、ウチにあるお金をぜんぶつぎ込みますから、なんとか……」と両親は床に額をつけ懇願した。  だが、「もし、これで合格できなければ一家心中します」とまでいわれ、さすがの大山さんも腰が引けた。」p.75
・「生徒がつまずく箇所を、瞬時に無駄なく、どこまで遡れば理解できるかを見極められることが、すぐれた家庭教師の資質であり、一つのことを理解させるのに五時間かける家庭教師と、一時間ですむ家庭教師とでは授業料にも影響する。」p.80
・「受験勉強は記憶を中心に左脳に偏りすぎています。疲労をともなわない身体運動や音楽を採り入れて、アートを掌る右脳とのバランスのよい使い方をして、直観力、冴え、集中力を高めることができたら理想ですね」p.86
・「たとえば10個の漢字を10日間でおぼえるとするなら次にどの方法を選んだらよいだろうか?
 A:一つの漢字を、一日10回書いて10日続ける
 B:一日に10個の漢字を、一回書いて10日続ける
 実は多くの実験データからすると、AよりBのほうが効果があるとされる。
」p.99
・「前出の大山輝彦さんの時給は一万円。年収はおよそ1500万円と、日本の家庭教師の中ではトップクラスであり、派遣会社の看板教師といったところだ。」p.104
・「独学が可能だった時代でもありますが、冷静に分析すれば無駄と遠回りをしていました。仮に家庭教師に指導してもらえたなら、どこが重要な箇所か、要領やコツがよくつかめて効率は断然違っていたでしょう。」p.121
・「もともとできない子はいないと思う。ちょっとしたきっかけでサボってしまい、だんだんついていけなくなり、その先を簡単にあきらめてしまって、できないと思い込んでしまうんです。」p.125
・「足し算と引き算ができて、九九の掛け算が自在になり、割り算ができて文章問題もこなせるようになれば、算数が得意科目となり勉強嫌いが解消できるといっても過言ではない。」p.137
・「すべてのつまずきの根底には、人生に疑問を持たない幼児性がある。人生とは何だろう、といった漠とした疑問をもつことは決してマイナスではない。」p.144
・「参考書や問題集を購入する際は、基本的に本の奥付の日付が新しいものを選ぶ。」p.159
・「自分をコントロールできる子どもは家庭教師は必要としないだろう。家庭教師を必要とするのは、放っておくとサボる子である。」p.175
・「派遣会社はトラブルの際の保険機能を備えるほか、教材の無料配布等の各種サービス、あるいは進学に関する最新情報を得られるなどの利点があり、近年は直接交渉による家庭教師の数は激減している。」p.184
・「ちなみに右の問題の正解は②。中立性を保ちながら長期的視野で生徒、家庭に接するバランスある態度が求められるとの理由からである。」p.186
・「ただし、家庭教師だけのマンツーマン教育にも、競争心、つまりやる気が起きないという弱点のあることを古川氏は認めている。」p.187
・「無論、怠惰な学習姿勢はたしなめなくてはならない場合もあるが、一週間に数回、二時間程度の指導をしたところで、現実には急激な成果は期待できない。ポイントは指導時間以外の次回指導時までに、どれだけ生徒本人に自主的に勉強させるか、どれだけ学習に興味を持たせられるかといった技量が家庭教師に問われている。」p.207
・「学習に対する意欲がない子は、家庭に何らかの問題を抱えている。」p.210
・「特殊な学習法、教材などは一切いらない。(親が)ただ一緒に付き合うだけでいい。  それだけで子どもはつまずかないのである。」p.211
・「責任を他人に転嫁せず、教材もなるべく家庭にあるものを使う。その結果、子どもの学習意欲が芽生え、指導日が待ち遠しいといった姿勢が見られるようになれば、その家庭教師はよい家庭教師である。」p.215
・「ある英語の家庭教師がパソコン以外に、実際の指導に欠かせない七つ道具をあげた。  ①電子辞書・事典  ②画像撮影機能付き携帯電話  ③ICレコーダー  ④ストップウォッチ&タイマー  ⑤生徒の学習記録ノート  ⑥英字新聞・英字雑誌  ⑦DVDプレーヤー」p.217
・「子どもにとっての家庭教師は社会との接点であり、親とは違った第三者である。  どんなに信頼感があり親密さが増しても第三者であることに変わりはない。その人に見つめられていることが大事なのである。人間が人間を思いやり、教え、教えられ、触れ合うことが家庭教師のみならず、教育者の原点である。」p.223
・「彼らが信仰するユダヤ教は宗教であると同時に生活規範でもある。子どもの頃から聖書(旧約)、タルムード(律法)の学習、記憶が日常生活の一部としてあり、13歳の時に受ける成人式ではラビ(坊さん)の前で膨大な量のタルムードを暗唱しなければならない。大人になる頃には聖書を隅々まで暗記している人も珍しくない。こうして成長期に負荷をかけることで暗記する術を身につけ、脳に巨大な記憶スペースができる。」p.224
・「善悪はともかく、日本の受験体験はある種の優秀な獲得形質を生むのではないだろうか。」p.225
・「普段から「勉強しなさい」とは口うるさくいうが、感情が先に立ち子どもと共に学習できない親の姿勢が根本問題にある。」p.225

?ことてん【事典】 (「事典(じてん)」を「辞典(じてん)」と区別するために言い出した語)百科事典などのように、ことがらの説明を中心とした辞書。
?ことばてん【辞典・言葉典】 (「辞典(じてん)」を「事典(じてん)」と区別するために言い出した語)国語辞典や漢和辞典のように、ことばの意味や用法などの説明を中心にした辞典。事典と区別していう。
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うがい・手洗い励行中

2007年01月25日 22時30分30秒 | 日記2005-10
 一週間ほど前から、外から帰ってきたときはうがい・手洗いをするよう心がけています。いろいろな人からその効用を説かれ、根負けした形です。特に母親がしつこい! いくつになっても親は親ですね。
 たった一週間なのに、それだけで体の調子がよくなっている(悪くならない?)ような気分になるから不思議です。去年からの体調不良も少ーしずーつ回復して今ではほぼ平常に戻った感じ。
 最近かぜが流行りつつあるようなので、皆様もお気をつけ下さい。
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【論】Furlanello,2003,Entropy-based gene ranking ~

2007年01月24日 20時08分57秒 | 論文記録
Cesare Furlanello, Maria Serafini, Stefano Merler, and Giuseppe Jurman
Entropy-based gene ranking without selection bias for the predictive classification of microarray data
BMC Bioinformatics. 2003; 4: 54.
[PDF][Web Site]

・新しい遺伝子ランキング法について。従来のRFEを改良したE-RFEの提案。計算に使用する遺伝子をEntropyの値によってふるいにかけ(or 次元圧縮?)計算量を減らし処理の高速化を計る。
・データ(二群)
1. Colon cancer, 2000 genes, 62 tissues (22 normal/40 tumor, Affy.) [Alon]
2. Lymphoma, 4026 genes, 96 samples (72 cancer/24 non cancer, cDNA) [Alizadeh]
3. Tumor vs. metastases, 16063 genes, 76 samples (64 primary adeno-carcinomas/12 metastatic adeno-carcinomas, Affy) [Ramaswamy]

・方法「We have developed the entropy-based recursive feature elimination (E-RFE) as a non-parametric procedure for gene ranking, which accelerates - without reducing accuracy - the standard recursive feature elimination (RFE) method for SVMs[6].
・方法「In our E-RFE method, we cautiously discard, according to the entropy of the weight distribution, several (possibly many) genes at each step to drive the weight distribution in a high entropy structure of few equally important variables
・人工データ1-1「We considered first the dataset f1000-5000, structured as follows: 100 samples described by 5000 features, in which 1000 of them are significant (i.e. generated by 1000 Gaussian distribution centered in 1 and -1, with standard deviation uniformly ranging between 1 and 5), and the remaining are uniform noise in the range [-2, 2].
・人工データ1-2「We set up a second data set of 100 samples described by 5000 uniform noise features in the range [-2, 2].
・「Surprisingly, when the procedure was applied to the same data after a label randomization, a very similar result was obtained without any class information
・「We have analyzed the results obtained by applying an optimal number of features (ONF) procedure designed to compute an approximate estimate of the optimal number of features n* for microarray data sets.
・人工データ2「We considered two synthetic data sets, each of 100 cases (50 labeled 1 and 50 labeled -1) described by 1000 features: the 1000 features in U1 were all uniformly distributed in the interval [-2, 2] and thus not discriminating the classes. The second data set U2 was derived from U1 by keeping unvaried 995 features and introducing 5 features normally distributed with mean 1 or -1 according to class, and variance 1.5.
・結論「Also considering the results of the experiments with no-information data, we may conclude that several promising results on microarray data may be descriptive of the shattering properties of classifiers on the given microarray data sets [18,16,17].
・注意「While attempting to reproduce results from other authors, we noticed the existence of a "preprocessing bias", also mentioned in [16].

・内容てんこ盛り&処理ステップが多く、さらっと読むだけでは内容がつかみきれない。
・"Selection bias"の概念がイマイチ理解できず。単純に、選択する遺伝子によって識別率が変わってくるという話?
~~~~~~~
・80本を超えたところでようやく"これだ!"という論文に突き当たりました。遅すぎ。英語の勉強も兼ねてフラフラのんびり読んでいたこともありますが。ともかく、この論文の内容の一部と今自分が考えている事が、その骨組みにおいてかなり近いものでした。国は全く違っても、人間、同じようなこと考えるんだなぁ、と変に感心しました。「先にやられた!」という不安感よりも、「今やっている内容は論文になるだけの価値がある」ことが確認できた安心感が大きいです。ようやく2003年レベルまで追いついた!? あとは2007年のレベルまで話を進めるだけ。
・今回から、可能な限り読むときは音読を心がけようと思います。
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【本】バイオフィードバックの驚異

2007年01月23日 20時26分43秒 | 読書記録2007
バイオフィードバックの驚異 心は血圧までコントロールできる, エルマー・グリーン/アリス・グリーン(著)、上出洋介/上出鴻子(訳)、角田忠信(監修), 講談社ブルーバックス B-821, 1990年
(BEYOND BIOFEEDBACK by Elmer and Alyce Green, 1977)

・予知や透視などのESP、地球外生命体、ガンの自然治癒などなど怪しげな話題が盛りだくさんですが、『トンデモ本』の一言では片づけられない、著者の豊富な経験からくる"重み"のある内容になっています。まだまだ現代科学では手の届かない領域の話なので、ブルーバックスの編集部もこの内容で出版するのを迷ったのではないでしょうか。
・今では「バイオフィードバック」というと世間ではそこそこ認知されているのでしょうか(よくわからん)。どうも日本には1980年前後に入ってきて今は下火になっているようです。調べてみると、こんな小物も売られているのですね。
GSR2 (バイオフィードバック)
http://lbpml.blog32.fc2.com/blog-entry-6.html

なんて怪しい・・・同様のものを自作すれば千円ほどで出来てしまうのではないか、と思えるようなチャチな雰囲気。しかし、この本を読んだ後では「ちょっと試してみようかな・・・」という気分になってしまいます。980円なら買ってもいいかなぁ。。。
・内容の正否について決着がつくのはまだまだ先の話になりそうですが、人間の体について、その構造についてはかなり細かい部分まで解明されているのに対して、それらがどのように協調して働いて生命活動を維持しているかという部分については、依然わからない事の方が多いのだな、と人体の不思議を感じる一冊でした。
・「こうして研究を続けているうちに、私たちは、人間にとって最も重要な問題は、心―体の古典的な問題(心が非物理的な力をもつかどうか)ではなくて、心を支配する"意志(volition)"と呼ばれるものがあるかどうかだ、ということがわかった。」p.27
・「医学書によれば、自律神経系を自分の意志でコントロールすることは不可能である、と書かれている。しかし、フィードバックを通して、自分の考えでコントロールすることがなぜ不可能なのか。不可能は理由は全くない。実際ヨガでは、ある程度コントロールできているではないか。」p.37
・「長期間にわたって自律訓練をおこなうと生理的に体がよくなり、さらに体や心の障害を克服する大きな力ともなる。不眠症、頭痛、喘息、慢性便秘の60から90%の治療に有意な効果があり、さらに発育不全、夜尿症、恐怖症などにも有効であることが臨床的に示されている。」p.39
・「バイオフィードバックの基本は、心臓、体温、脳波、血圧、そして筋緊張度など、体のプロセスや状況についての今の情報を得ることである。その情報はふつう、記録、光や音によって本人に与えられる。バイオフィードバックの訓練とは、これらの情報を使って、その測られている状態を意識的に変えようとすることである。」p.40
・「ふつうの自律訓練と異なる点は、自律訓練にはフィードバック(閉回路)はないということである。」p.54
・「この原則は人間の機能の基本原則である。すなわち、どんな体の生理的変化でも心の状態の変化を伴い、逆に心の変化はすべて、意識状態、無意識状態を問わず、必ず対応する体の変化を伴う、というものである。」p.55
・「心が体を含むというこの思想は、いわゆる行動主義者の立場と全く逆である。(中略)今こそ、人間がロボットであるという考えから、もっと全体的な見方に変えるときである。」p.61
・「ある日、彼女は「バイオフィードバックは私の感情と体を変えただけでなく、心まで変えましたわ」と、次のような話をしてくれた。」p.76
・「奇妙な言い方ではあるが、"家族の許可なく"病気から回復した患者は、健康を保持できないものである。家族は、大きな有機体のように働き、免疫作用をする。」p.86
・「自己訓練法で大事なことは、一日に一回でいいから、リラックスした気持ちで自分の無意識の領域に自分の望むことを告げる時間をつくることを忘れてはならないことである。」p.91
・「ときどき、バイオフィードバックの研究者はガマの油売りに似ているという冗談を聞くことがある。(中略)一見、万能薬のように見えるのは、実はバイオフィードバックのせいではない。人間が体の中にもっている自己コントロール、自己治癒、自己バランスという能力を、バイオフィードバックという方法がひき出す役をしているだけなのである。」p.96
・「創造性は生まれつきのものとは限らず、シータ波トレーニング、つまり、注意の的を特定の方法でコントロールするトレーニングによって身につけることができるものなのである。」p.104
・「バイオフィードバック訓練の目的は、場から独立できるようになることである。」p.141
・「ホメオスタシスの使い方のよい例は、バイオリニスト、J・ハイフェッツによって熱っぽく語られている。むずかしいバイオリン協奏曲を一年練習していなくても、わずか一週間の練習でうまく弾けるようになる。一番初めに正しく勉強すること――これが秘訣である。」p.148
・「私たち自身に変化をもたらそうと決心すると、自分自身の中に反逆者を見てしまう。同様に、会社でも、街でも、国でも、世界でも、私たちは無意識のうちにいろいろな抵抗に遭っている。変化が正しく働くと、問題は解決し、病気は回復する。」p.149
・「第一段階の環境依存性は、右に述べたウィトキンの研究結果によるふつうにいう環境を指している。第二段階の環境からの超越というのは、全自律神経系から独立することである。」p.154
・「仏教の心理学は、自己同定の問題を問うている。私たちが知っているもの、あるいは、考えうるすべてのものをとり去ったあとに残るものは、空(void)である。この空は、無(nothing)とは違う。しかし、この残ったものを表現する言葉がないという意味で空である。――言語は、人間の心の散漫な形態である。空というのは、少なくとも28種類の経験を含んでいる。したがって、空には時間を超えた新しい次元が必要であろう。」p.156
・「私たち人間が、もし体のみであったならば、体が体をコントロールすることはできない。私たちが心のみであったら、心が心をコントロールできない、同じように、思考は思考をコントロールできない。したがって、自己をコントロールするものは、思考でも情緒でも、もちろん行動でもなく、何か超心理学的なものであると仮定するのが妥当である。」p.158
・「一般的なもうけ主義の心の訓練法のほとんどは、催眠術を使っている。」p.176
・「新しい心理物理学を心の科学の一部として加え、心と物質の相互作用を研究していくことは、科学の発展に新しい次元を拓くことでもある。これはトレミーからコペルニクス、あるいはニュートンからアインシュタインへの変化に匹敵するほどの大イベントであろう。」p.190
・「もし、心の減少が光のスピードによって制御を受けなければ、宇宙の生命と私たちの交流に新しい可能性が出てくる。」p.191
・「バイオフィードバック訓練の中でもとくに本書で強調しておきたいことは、シータ(θ)脳波が私たちの創造性を高めるために重要な意味をもつようになってきているということであります。」p.196
・「ということは、多くの電極からのデータをいかにうまく組み合わせて複雑な計算をしても、脳の意識領域をより正しく映し出すことはできないということです。」p.198
・「しかし、どれにしても、シータ波状態での夢想ほどには効率よく、パーソナリティや自己の障壁を超えることはできません。シータ波訓練により、グループの調和が計られ、人間関係が改善し、創造的可能性をもつことができるのです。」p.204
・以下、訳者あとがきより
・「この本は、1977年にアメリカで出版され、1989年再版された、グリーン夫妻による名著"Beyond Biofeedback"の約65パーセントの日本語訳です。」p.206
・「心の状態が体の変化に影響を与えることは、私たちがごく日常的に経験していることです。(中略)これは、超能力でも何でもありませんから、訓練を積むことにより、意志の力で体をコントロールすることができるようになるはずです。」p.208
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【演】函館市民オーケストラ 第29回 定期演奏会

2007年01月22日 21時46分20秒 | 演奏記録
函館市民オーケストラ 第29回 定期演奏会
2007.1.21(日)13:30開演, 函館市民会館大ホール, 入場料1000円
指揮 中島眞之, パート 2nd Violin

M.ムソルグスキー 交響詩「禿山の一夜」
P.I.チャイコフスキー ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23 ピアノ:伊藤亜希子
ピアノアンコール ショパン 練習曲第12番「革命」
L.V.ベートーヴェン 交響曲 第3番 変ホ長調 「英雄」 Op.55
アンコール マスカーニ 「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲

・今年は本当に雪が少なく、車移動の私にとっては大助かりでした。例年雪の多い静狩峠ですら乾燥路面とは、こんな状況はこれまでの記憶にありません。演奏会当日も晴れて穏やかな天気。
・函館での演奏会の宿泊はいつも函館団員の『函館の母』宅にお世話になっているのですが、今回は都合が悪いということでホテルをとっていただきました。他に今回は演奏会にスポンサー(競輪公益資金)がついて、予算にかなりの余裕があったという事情もあったようです。お金の問題はどのオケにとっても頭の痛い問題なので、うらやましい話です。本番前日リハの後は、演奏手伝いのメンバー五名でささやかな前夜祭がありました。考えてみると五人とも道内の別々な都市在住です。ヨソ者の私が2Pult表で弾くといった具合に、函館も弦の数が足りなくて人集めには苦労しているようです。ジュニアオケ(函館)からも5名ほど参加。  隣はY師匠。よく顔は合わせるけれど、隣で弾くのは何年ぶりだろう…かなり久々のはず。
・写真:本番前の緊張感が漂う会場。ステージ最後部・最上段のティンパニ位置からの眺め。弦だとこのように段に上がって弾くことはないので、ちょっと憧れの眺めです。
・禿山:初見。もっと大変な曲かと思っていたがそうでもなかった。本番は引き締まった良い演奏だったと思います。
・チャイコPコン:超有名曲ながらこれも今回初めて弾きました。出だしのおいしいオケのメロディーは、1stとチェロが気持ちよさそうに弾いているのを、2ndはジッと指をくわえて見ていなくてはならないのですね。もうここは2ndもTuttiでいいのでは?(無茶) 「難しい」という噂はよく耳にしていましたが、個々のパートの技術的な部分よりもピアノとの合わせの部分について確かに難しいと感じました。拍を数えられない箇所がある。本番は大事故には至らず、小事故程度で済みました。神経が擦り減りました。ピアノソリスト様には、いろんな意味で本当にお疲れ様でした。。。
・英雄:3回目。過去2回はいずれも2ndで、しかも指揮はK先生。おかげでK先生の振り方が身に染み付いてしまっていて、練習の始めの方は戸惑いました。「K先生と違う…」 本番までには補正しましたが、K先生の影響は絶大です。下手な弾き方をするたびにK先生の恐い顔が頭に浮かぶ。。。「やべェ~ 今の、K先生だったら絶対止めてるぅ~~ ガタガタ」  1楽章、冒頭の刻み、無難な滑り出し。繰り返しは無し。2楽章の前半で疲れのピーク。弾いても弾いても終らない感覚。一番危険な3楽章、後半「これで合ってるのか??」と弾いてて妙なところがあったけど大事には至らず。4楽章の問題箇所のフーガ部分、意外と(?)カッチリ出来ていたと思います。
・カバレリア:あまりにもボケーっと弾いていて、観客の拍手でハッ!?っと我に帰って、ステージ上にいる事を思い出した。不思議な感覚。
・客数618名[半券数]:座席数1370の会場にしては少々寂しい入りですが、例年よりはちょっと多く入っていたのではないかと思います。
コメント (2)
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