札幌交響楽団北広島公演
ヨーロッパ音楽探訪 ~メンデルスゾーン没後160年を記念して~
2007.1.30(火)19:00開演, 北広島市芸術文化ホール(花ホール), 一般3000円(1階E-4)
指揮 船橋洋介
ロッシーニ 歌劇「ウィリアムテル」序曲 より "スイス軍の行進"
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218 ヴァイオリン 大森潤子
メンデルスゾーン 交響曲第4番 イ長調 op.90 「イタリア」
アンコール1 モーツァルト ディヴェルティメント K.136 より 第2楽章
アンコール2 メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」より ノットゥルノ
・しばらくオーケストラの演奏を聴いていなかったので、だんだんと禁断症状が。。。平日でも、遠くてもいいからとにかく何か聴きたい!! 2/2(金)@Kitaraのほくでんファミリーコンサートに応募するもあえなく落選。ぁぁ~ラフ2聴きたかったぁぁ~ というわけでこちらの公演を聴くことに。いつも無料の演奏会ばかりなので、お金を出して札響の演奏を聴くのはしばらくぶりです。それにしても最近、ほくでんのチケットがさっぱり当たらない。以前はだいたい大丈夫だったのに。応募数が増えているのか、ある程度の回数当たるとブラックリストに載ってしまうのか。。。?
・ウィリアムテル:冒頭の、あのチェロのソロが聴ける! 期待に胸を膨らませ開演を待つ。指揮者、颯爽と登場。大きく振りかぶる――え!? ちょっと待って? イヤな予感。次の瞬間、派手にラッパが鳴り響き、嫌な予感的中。前半バッサリとカット。。。本当なら、チェロが4名しかいない時点で気づくべきでした。後でプログラムを確認すると「・・・序曲より"スイス…」と「より」の文字がちゃっかりと入っている。チラシやポスターには書いてなかったぞー(書かないのが一般的?)。呆然とするうちに演奏終了。
・モーツァルト:ソリストは昨年札響に入団した2ndVnの主席奏者さんだそうです。単なるオケの一団員という感じではなく、ソリストとしての風格を多分に備えた方でした。この曲をこれだけカッチリ弾ける人ってなかなかいないのではないでしょうか。ウマかった。モーツァルトの曲は聴いていると眠くなることが多いのですが、今回は最後まで飽きずに聴けました。 1楽章:出だしのTutti部分からSoloも一緒に弾いていました。知らない曲だと思っていたら、Soloの出だしは超有名なフレーズでした(無知っぷりを露呈)。Soloと木管で派手にずれた箇所有り。 2楽章:この楽章のカデンツァ部分が一番好きでした。開演前に食べた焼き鳥が消化される様子が、お腹から聴こえてくるほどの静寂感。一弓のみのロングトーンで、弓の上半分と下半分での音色の変化。単なる"のばし"なのに。プロの技でした。 3楽章:途中Vnパートが6/8拍子のイイ感じのノリになった瞬間あり。風によそぐ小麦畑のような動き(?)。
・休憩:舞台裏からラフ2・2楽章のホルンソロが聴こえてきました。。。やっぱり聴きたいよぉぉ~~
・イタリア:一応今年はメンデルスゾーンイヤーなのですね。 1楽章:プロ奏者というと弾く時にあまり体を動かさないイメージですが、出のpizzばかりはスゴイ動きでした。細かい音譜の刻みがバックに鳴っていると、常にメトロノームが鳴っているようなもので、パート間のズレがあるとまるわかりになってしまうのがイヤラシイです。 2楽章:冒頭のビオラソロのような部分はきれいに聴こえていましたが、その他の部分では悲しいほどビオラだけ聴こえてきませんでした。花ホールの特性? 3楽章:バイオリンの優しいメロディーが、聴いていてヨダレが出そうになるほど好きです。ごちそうさまでした。 4楽章:聴かせ所の中盤のフーガ部分、力入っていました。意識の集中からくる緊張感がイイ感じ。ティンパニだけ拍子の取り方というかリズムの感じ方が他のパートと違うようなのが気になった。
・K136:ここまでいまいち存在感の薄かった指揮者さんでしたが、この曲になると突如として生き生きしていました。何かよっぽど思い入れのある曲だったのでしょうか。
・ノットゥルノ:開演前のアンコール予想では、イタリアつながりでオペラからの小曲、または「真夏」からさすがに結婚行進曲はやらないだろうからそれ以外のどれか。希望としては八重奏から・・・などと考えていました。結果、よりによっていま室蘭で練習中の"ノットゥルノ"。伴奏が三連譜でメロディーについていくのを、皆で息を合わせるのがなかなか大変なのですが、そんな苦労は感じさせずサラッと演奏。終わり部分のメロディーの裏で、ずー―っと鳴っているホルンの最弱音ののばしが素晴らしい音でした。切れそうで切れない、その質感。
・普段は後ろの方の席で聴くことが多いのですが、今回は前から5列目とかなり前の席で聴きました。それだけ前でも聴こえてくる音には違和感はありませんでした。響きの豊かなホールなので、それに合わせた弾き方をするのかどうかに注目して聴いていましたが、特に花ホールに合わせた弾き方をしているような形跡は見られませんでした。たいていそんなもの?
・今回初めて気がついたのですが、弦楽器が譜面をめくるときは、必ず左手で弓を持って右手でめくるという決め事になっているようです。私の場合は右手で弓を持ちっぱなしでめくっています。"速さ"よりも"安全"をとっているわけですね。
・ステージ後列・管楽器の照明が暗いような。会場の仕様なのか?
・客数約550名[目測]:ほぼ満員。珍しく知り合いを誰も見かけなかった。
《参考リンク》
東広島から北広島へ(音楽の小径 指揮者 船橋洋介のオフィシャル・ウェブサイト)
大森潤子(おおもりじゅんこ) Profile
ヨーロッパ音楽探訪 ~メンデルスゾーン没後160年を記念して~
2007.1.30(火)19:00開演, 北広島市芸術文化ホール(花ホール), 一般3000円(1階E-4)
指揮 船橋洋介
ロッシーニ 歌劇「ウィリアムテル」序曲 より "スイス軍の行進"
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218 ヴァイオリン 大森潤子
メンデルスゾーン 交響曲第4番 イ長調 op.90 「イタリア」
アンコール1 モーツァルト ディヴェルティメント K.136 より 第2楽章
アンコール2 メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」より ノットゥルノ
・しばらくオーケストラの演奏を聴いていなかったので、だんだんと禁断症状が。。。平日でも、遠くてもいいからとにかく何か聴きたい!! 2/2(金)@Kitaraのほくでんファミリーコンサートに応募するもあえなく落選。ぁぁ~ラフ2聴きたかったぁぁ~ というわけでこちらの公演を聴くことに。いつも無料の演奏会ばかりなので、お金を出して札響の演奏を聴くのはしばらくぶりです。それにしても最近、ほくでんのチケットがさっぱり当たらない。以前はだいたい大丈夫だったのに。応募数が増えているのか、ある程度の回数当たるとブラックリストに載ってしまうのか。。。?
・ウィリアムテル:冒頭の、あのチェロのソロが聴ける! 期待に胸を膨らませ開演を待つ。指揮者、颯爽と登場。大きく振りかぶる――え!? ちょっと待って? イヤな予感。次の瞬間、派手にラッパが鳴り響き、嫌な予感的中。前半バッサリとカット。。。本当なら、チェロが4名しかいない時点で気づくべきでした。後でプログラムを確認すると「・・・序曲より"スイス…」と「より」の文字がちゃっかりと入っている。チラシやポスターには書いてなかったぞー(書かないのが一般的?)。呆然とするうちに演奏終了。
・モーツァルト:ソリストは昨年札響に入団した2ndVnの主席奏者さんだそうです。単なるオケの一団員という感じではなく、ソリストとしての風格を多分に備えた方でした。この曲をこれだけカッチリ弾ける人ってなかなかいないのではないでしょうか。ウマかった。モーツァルトの曲は聴いていると眠くなることが多いのですが、今回は最後まで飽きずに聴けました。 1楽章:出だしのTutti部分からSoloも一緒に弾いていました。知らない曲だと思っていたら、Soloの出だしは超有名なフレーズでした(無知っぷりを露呈)。Soloと木管で派手にずれた箇所有り。 2楽章:この楽章のカデンツァ部分が一番好きでした。開演前に食べた焼き鳥が消化される様子が、お腹から聴こえてくるほどの静寂感。一弓のみのロングトーンで、弓の上半分と下半分での音色の変化。単なる"のばし"なのに。プロの技でした。 3楽章:途中Vnパートが6/8拍子のイイ感じのノリになった瞬間あり。風によそぐ小麦畑のような動き(?)。
・休憩:舞台裏からラフ2・2楽章のホルンソロが聴こえてきました。。。やっぱり聴きたいよぉぉ~~
・イタリア:一応今年はメンデルスゾーンイヤーなのですね。 1楽章:プロ奏者というと弾く時にあまり体を動かさないイメージですが、出のpizzばかりはスゴイ動きでした。細かい音譜の刻みがバックに鳴っていると、常にメトロノームが鳴っているようなもので、パート間のズレがあるとまるわかりになってしまうのがイヤラシイです。 2楽章:冒頭のビオラソロのような部分はきれいに聴こえていましたが、その他の部分では悲しいほどビオラだけ聴こえてきませんでした。花ホールの特性? 3楽章:バイオリンの優しいメロディーが、聴いていてヨダレが出そうになるほど好きです。ごちそうさまでした。 4楽章:聴かせ所の中盤のフーガ部分、力入っていました。意識の集中からくる緊張感がイイ感じ。ティンパニだけ拍子の取り方というかリズムの感じ方が他のパートと違うようなのが気になった。
・K136:ここまでいまいち存在感の薄かった指揮者さんでしたが、この曲になると突如として生き生きしていました。何かよっぽど思い入れのある曲だったのでしょうか。
・ノットゥルノ:開演前のアンコール予想では、イタリアつながりでオペラからの小曲、または「真夏」からさすがに結婚行進曲はやらないだろうからそれ以外のどれか。希望としては八重奏から・・・などと考えていました。結果、よりによっていま室蘭で練習中の"ノットゥルノ"。伴奏が三連譜でメロディーについていくのを、皆で息を合わせるのがなかなか大変なのですが、そんな苦労は感じさせずサラッと演奏。終わり部分のメロディーの裏で、ずー―っと鳴っているホルンの最弱音ののばしが素晴らしい音でした。切れそうで切れない、その質感。
・普段は後ろの方の席で聴くことが多いのですが、今回は前から5列目とかなり前の席で聴きました。それだけ前でも聴こえてくる音には違和感はありませんでした。響きの豊かなホールなので、それに合わせた弾き方をするのかどうかに注目して聴いていましたが、特に花ホールに合わせた弾き方をしているような形跡は見られませんでした。たいていそんなもの?
・今回初めて気がついたのですが、弦楽器が譜面をめくるときは、必ず左手で弓を持って右手でめくるという決め事になっているようです。私の場合は右手で弓を持ちっぱなしでめくっています。"速さ"よりも"安全"をとっているわけですね。
・ステージ後列・管楽器の照明が暗いような。会場の仕様なのか?
・客数約550名[目測]:ほぼ満員。珍しく知り合いを誰も見かけなかった。
《参考リンク》
東広島から北広島へ(音楽の小径 指揮者 船橋洋介のオフィシャル・ウェブサイト)
大森潤子(おおもりじゅんこ) Profile