ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【本】落ちこぼれをなくす楽しいピアノ・レッスン

2008年04月30日 22時08分24秒 | 読書記録2008
落ちこぼれをなくす楽しいピアノ・レッスン, 新井千音美, 音楽之友社 ON BOOKS 57, 1985年
・著者自身のピアノ教師としての体験をもとに、そのレッスンのノウハウをまとめた本。生徒との会話など、具体的な記述が豊富です。
・私自身、大学の後輩などにバイオリンを教えることがありますが、それまでの経験をもとに自分なりの工夫も取り入れたりしています。一つは、『カルテ』と称するメモを私が取りながらの進行。メモ(A4チラシの裏)には日時からはじまり、弾いた曲、注意点、宿題等々を書き込みます。定期的に教えることが出来ず、数ヶ月も経ってしまうと、教える方も習う方も何をやっていたかすっかり忘れてしまうことから生じた習慣です。もう一つはデジカメの活用。「肘が低い」だの「弓の動きがぶれている」だの口で言うよりも、デジカメで静止画または動画で撮って本人に見せると納得度が全然違います。ついでに録音もいいかも。しかし、そんな道具の話よりも大事なのは、本書でも再三指摘されているように、いかに楽器への興味を維持するかが問題です。これについては正直お手上げ。今のところ、「辞めたかったら辞めなさい」という態度です。「こりゃすげぇ~!! 自分もあんな風に弾けるようになりたいなぁ~」と思わせるだけの力量があればよいのですが。。。
・著者(男性)は昭和初期生まれにもかかわらず、ずいぶんハイカラなお名前。
・「教え始めの頃は、「やる気のない子に、ピアノを習わせることはない」と "しかめっ面" をしたり、「おけいこしてこない子は、レッスンに来なくていいよ」と追い返したり、「親の見栄で嫌がる子を、無理に連れてこないでください」と言ったりしたものでした。  しかし、末娘にピアノを教えようとした時から、私のピアノ・レッスンについての考え方が、がらりと変わってきました。いや "変わらざるを得なかった" ということになってしまったのです。」p.3
・「初めて、ピアノを習いに来た時の、あの期待に満ちた子供たちの瞳を、さらに希望に溢れたものにしてやりたいと祈って。」p.5
・「私たちは、新しく物事を始める時や、何か素敵な体験をした時など、それに夢中になったり、感動しすぎたりするものです。」p.10
・「ここで、一応 "落ちこぼれの関門" を整理してみますと、次のようになります。
●落ちこぼれの関門
第一の関門 習い始めて、三~四ヶ月の頃
第二の関門 小学校へ入学した頃
第三の関門 小学校五~六年の頃(思春期前期)
第四の関門 中学生になった時
第五の関門 高校へ進んだ時期」
」p.22
・「そういう子ども達のピアノを習おうという意欲を、意識の不足している生活環境と、画一的で研究不足の指導が失わせていったのだと思います。」p.28
・「《大人は皆、子どもの時を忘れている》という本がありますが、本当にそうですね。」p.32
・「よく、「何歳になったから、もうピアノのレッスンを始めてもよいのでは……」と言われますが、 "何歳か?" というより、"どんなことができるか?" ということのほうが判断の基準になります。(中略)①話が、聞ける(社会性)。  ②指先が、しっかりしている(身体的条件、反射神経と器用さ)。  ③区別ができる(理解力・判断力)。  ④身の周りのことができる(自立性・自主性)。  ということがある程度できるように育っていれば、レッスンを受けさせてもいいでしょう。」p.35
・「私たちは、子どもにピアノを教えるプロであると同時に、子どもを "音楽好き" にするプロでなければならないのですから、楽しく分るように指導したいものです。」p.38
・「学校の教育は、"知的な教育" を柱にしていますが、私たちの教育は "感動の教育" と考えられます。」p.44
・「仲良しになれば、子どもがついてきます。子どもに敬遠されるようでは、指導になりません。」p.53
・「"鉄は、熱いうちに。子どももお母さんも、意欲と関心のあるうちに" 細心の注意を払って導いてやるようにしたいものです。」p.59
・「"しつけ" の中で、一番きちんとやらせたいのは "おじぎ" と挨拶です。挨拶 "おねがいします" がしっかり言え、おじぎをきちんとさせると、幼児でも「これから勉強だな、しっかりやろう」という気持になります。」p.62
・「足がブランブランよりは、ついていたほうがいいに決まっています。特に、脱力のコツがつかめない子には、足がつき、腰が安定するように、いつも台を置いてやるようにしてあげてください。」p.66
・「ブラームスは、絶対にピアノのふたを閉めさせなかったそうです。それは、いつ楽想が湧いてくるか分からない、だから、いつでもピアノにさわれるように……だそうです。」p.68
・「お母さんに分からないと、家での勉強を見てくれる協力者になってくれませんから、協力者・補助教師としてのお母さんも育てることも忘れてはいけません。」p.77
・「教育という語は、"教える" という字と "育てる" という字からできています。『教えるだけでなく、育てることも教育ですよ』と言っているのですね。でも、とかく私達は、教えることだけに夢中になり、育てることも指導であるということを忘れているかも知れません。この生徒が、こうあってくれればいいなあという "好ましい状態に育つように、教え導くことが教育" だということを、もう一度はっきり頭の中へ入れておきましょう。」p.86
・「"おさらい会などで、よく弾いているから" といって、どのぐらい分かっているか? ということは、分かりません。弾いていることと、分かっていることとは、いつも同じとは言えないからです。」p.98
・「仮りに、  「私は、もっと勉強したのに!!」とか  「こんな曲なんか、二~三週間であげちゃったのに。この子はどうして!?」などと思うようになったとしたら、それだけで "あなたは、お年寄り" ですよ。」p.106
・「そのような生徒は、  「三時間も、四時間も、机に向かいっきりで、テスト勉強するわけでもないでしょ。勉強の間を見て、指の練習ぐらいはしたほうが、テスト勉強の能率があがるわよ。指を動かすことは、脳細胞を程よく刺激して、頭の働きをよくするの、あなたも知ってるでしょ……。(中略)」  と話してやります。」p.110
・「しかし、せっかくの名曲も、"楽譜を見なければ弾けない" というのでは情けないと思います。」p.137
・「人を指導するという立場で、注意するタイプを、大きく分けますと、"誉める" "叱かる" "怒る" の三つに分けられると思います。」p.143
・「演劇の世界に、"大根役者" という言葉があります。"大根役者" というのは "台本役者" という言葉が訛ってできたのだそうです。」p.186
・「東京学芸大の品川不二雄教授が、NHK・TVの母親学級で「自主性を育てるもの」と題する講演をなさったことがありました。(中略)"自主性を育てるもの" について、独立心・自立心・創造性・意欲・積極性・自信の六項目に分けて話され、最後に『"育てる" とは、"引っぱり出す" ということです』と結んでおられました。」p.198
・「子どもにとって一番身近な音楽――今、弾いている曲――を、より美しいものにしようとさせるには、「子ども自身に、自分の指で弾いているピアノを、よく聞かせる」ことから始めなければならないでしょう。」p.200
・「勉強や部活が忙しくても、その間をみて、気分転換の一つの方策としてでもピアノを取り入れながら、レッスンも続けている生徒もいることを思えば、教師たるもの「どうして、この子が、そんなにあっさりレッスンを止めていくのか?」反省してみる余地はないでしょうか?」p.209
・「先日、テレビで、有名な合唱指導者が「合唱指導で、一番大切なことは?」とのアナウンサーの質問に答えて「練習に参加して本当によかった。また、ぜひ練習にこよう」という欲求と、「ほんの少しでよいから、練習してくることを与えて帰す」ことだと答えていました。  レッスンも、「レッスンを受けて本当によかった。また、ぜひレッスンにこよう」という意欲を持たせて帰したいものですね。」p.210
・「この五年間に、この前の発表会から今までに、何を教えてきたのか? やはり記録をしたほうがいいと思います。」p.213
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【食】アンの家 [いろいろ@札幌]

2008年04月30日 08時00分33秒 | 外食記録2008
アンの家(あんのいえ)[いろいろ@札幌][食べログ.com]
2008.4.13(日)17:10入店(初)
注文 豚角煮丼 850円

 
・札幌中島公園の西側、背の高い「ノボテル札幌」のふもと付近にあります。電車通りから中島公園側にちょっと入ったわかりずらい住宅地の中にあり、たまたま通りかかる、なんてほとんど無さそうな場所なので、あまり知られていない店ではないでしょうか。
 
・てっきり焼肉店だと思って入ったのですが、メニューをよく見ると、しゃぶしゃぶとすき焼きがメインの肉鍋店でした。
 
・好物の豚角煮を注文。出てきた丼は目玉焼き付きで、ご飯は推定約一合、結構な量ありました。角煮は、素材の肉も煮方も良いと思いますが、味の方は既成調味料の甘ったるくて単調な味。とは言ってもお店で出てくる角煮としては美味しい方だと思います。母親の作る物が頭にあるので、角煮に関しての評価はどうもキビシくなってしまいます。

   
  
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【演】第22回 国際ソロプチミストアメリカ 日本北リジョン大会 開会式

2008年04月29日 22時20分31秒 | 演奏記録
第22回 国際ソロプチミストアメリカ 日本北リジョン大会 開会式
2008.4.26(土)13:50開会, 室蘭市文化センター大ホール, 関係者のみ
指揮 立山拓平, 演奏 室蘭音楽協会市民オーケストラ, パート 2nd Violin

♪開会前のBGM
1.ロジャース&ハマースタイン サウンドオブミュージック・メドレー
♪会旗入場&掲揚
2.エルガー 威風堂々よりTRIO部分
♪式中
3.君が代
4.ソロプチミスト・シンフォニー
5.J.S.バッハ G線上のアリア

・室蘭市民オケのイベント出張演奏。『ソロプチミスト』という団体の存在を今回初めて知ったのですが、ホームページには「国際ソロプチミストは、管理職、専門職に就いている女性の世界的組織で、人権と女性の地位を高める奉仕活動をしています。」との記述があります。聞いた話では、ロータリークラブやライオンズクラブの女性版という感じのようです。
・壇上の来賓席には、「北海道知事 高橋はるみ」、「衆議院議員 鳩山由紀夫」、「道議会議員 滝口信喜」などそうそうたる名前が。こんなの聞いてないー! ホントに来るの~??
 
・会場につくと、まずは椅子のセッティング。事前にはピットで弾くと聞いていましたが、ステージ下の通常の床で演奏することに。おかげでスペースが少し広く使え、打楽器等の設置も楽でかえって助かりました。しかし、ステージへの階段の前は道を開けなければならないという無茶な要求が。どうにか収まりましたが、オケの中に二本の道が通るという変則的な配置でした。弦楽器はVn1とVn2が向かい合い、眺めが新鮮。Va以下は舞台下手側にひとかたまりに配置。
・今回は出来るだけ遠方のトラは使わず、足りない分は工大生で補いました。結果、三分の一ほどのメンバーが工大生に。

・式典の進行表と座席に貼られた地名。今回は北海道と東北地区からの集まりで、会場の全席に席を指定する紙が貼ってありました。
 
・会場内ではソロプチミストに関連したいろいろな催し物がありました。物産展では北海道・胆振地方の名産品が。中には、ボルタも売っていて、写真はこの日のために特注で作らせた物とのことで、思わず一つ購入。

・本番前のお弁当(お茶付き)。何だかとっても豪華(推定1280円)。やきとり(豚串)、ホタテ、ウズラの卵など室蘭名産品を取り入れた内容です。
   
・ピンクの球体は何かと思ったらウズラの卵でした。ウズラの卵は道内シェアNo.1で室蘭の名産品だという事実をはじめて知る。
●サウンドオブメドレー:開会前のBGMとして、まだ場内がガヤガヤする中演奏。演奏後は場内より拍手。このような演奏は、「こんな団体(オケ)もあるんですよ」という宣伝としての絶好の機会。どこでどういう繋がりができるか分らないので、気を抜くことのできない大事な演奏です。他にも数曲用意していましたが、結局この一曲だけに。
・開会前に来賓の入場。知事は残念ながら代理人でしたが、鳩山氏は本人が登場。場内どよめく。
●威風堂々:会旗の入場と掲揚時のBGMとしてTRIO部分を抜き出して演奏。直前の打ち合わせで繰り返し部分を独自に設定し、少し曲を延ばして旗手退場と共にフェードアウト。私は繰り返しを見事に忘れ、次へ行ってしまいました。
●君が代:前奏として頭ニ小節間をリピート。
●ソロプチミストシンフォニー:三番まであったが、演奏は一番のみ。校歌・社歌・国歌などの曲はほとんど2・4拍子だと思うのですが、これは何故か3拍子で妙な感じ。未知の曲だったのであのテンポでよかったのかどうかは謎。
●G線:物故者追悼の名前読み上げのBGMとして。
・演奏終了と同時にオケは速やかに退場。結局出番は一時間もかからず。秒単位のスケジュールで場面に合わせて音を出す、オペラにも似た緊張感がありました。準備段階では行きあたりバッタリで、ちょっと心配な部分もありましたが、本番は主催者側の希望どおりのタイミングで、もたつくことなくスマートに進行し、メデタシメデタシ。
・客数約1000名[目測]:出席者は皆、女性なので香水の臭いがもわわ~~ん、と。。。
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【食】サンマルク 中島公園店 [洋食@札幌]

2008年04月28日 22時00分05秒 | 外食記録2008
サンマルク 中島公園店(なかじまこうえんてん)[洋食@札幌][HomePage][Yahoo!グルメ]
2008.4.13(日)11:35入店(初)
注文 週替りランチコースD(主菜 白身魚のフリット オリーブ風味のタルタルソース) 2100円

 
・札幌中島公園そば、幌平橋と静修高校の中間に位置する、街中にあって木々に囲まれた瀟洒な建物です。全国に拡がるチェーン店で、ちょっと高級なファミリーレストランという位置づけ。
 
・建物に入ると、まずはパン売り場があり、その奥にレストランの入口があります。入口では予約の有無を聞かれ、予約してない旨を伝えると、「予約のお客さんが入っているので食事は12時半までになりますがよろしいでしょうか」とのこと。結構人気の店のようです。一時間もあれば大丈夫だろうとそのまま入店。
・四種あるランチコースのうち、この日は『D』の日でした。主菜は三品から一品選ぶ方式です。
  
・オニオンスープ。缶詰風味。
  
・前菜:海老と空豆、マッシュポテトのガトー仕立て。酸っぱいマヨネーズ風味。何のひねりも無く、見た目そのままの味。
  
・ミニサラダ:枝豆とクルトンのシーザーサラダ。
・BGMはクラシック。エグモント序曲 → ポルカ雷鳴と電光 → ショパン革命 → …… このラインナップは何なのでしょうか。客の回転を早める秘策?? 聴きながら苦笑してしまいました。
 
・パンはセルフサービスで好きなだけ食べられます。皆、一口サイズで10種類ほどありました。だんだんと客が増え、パンコーナーには人だかりが。どのパンも想像したより美味しかったです。見た目が色々なので、どんな味か予想しながら食べるのはなかなか楽しいです。「パンさえあれば何もいらない」という人はパンつきの安いメニューを頼んで、ひたすらパンを食べるだけで満足かもしれません。
  
・食べ終えた前菜の皿にナイフとフォークを乗せておいたら、「当店では、主菜まで一組のナイフをフォークをお使いいただくことになっております」とのことなので、ナイフについたマヨネーズはとりあえず紙ナプキンで拭う。この方式で固定しているということは、あまり客から文句も出ないということなのでしょうか。気にする方が神経質??
・主菜:白身魚のフリット オリーブ風味のタルタルソース。中身は何の魚やら、不明。『白身魚』としか記述していない所がまたなんとも。
  
 
・主菜:ビーフハンバーグステーキ カルボナーラ仕立て。ご一緒した某氏が注文した品。はじめはハンバーグに乗っていたらしい卵黄が、運ばれてくるうちにツルッとすべり落ちた模様。
 
・デザートはチョコまたはバニラアイスから選択。

・コーヒー。
・パンは美味しかったのですが、その他はハズレが無い代わりに大当たりも無い、良くも悪くもファミレス風味。帰りがけに、店舗入口のパン屋さんでパンをいくつか買って帰りました。
・店内は満席になるとかなり騒々しく、ゆったり落ち着いて食事をとるという雰囲気ではありませんでした。また、食事を終えて店外へ出てみると、10名ほどの食事待ちの列ができていました。休日の昼には予約をして行った方が安全のようです。

   
   
 
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【本】数学者の休憩時間

2008年04月27日 22時07分36秒 | 読書記録2008
数学者の休憩時間, 藤原正彦, 新潮文庫 ふ-12-3(5015), 1993年
・『国家の品格』が話題になったのが記憶に新しい著者によるエッセイ集。頭に、初めての出産(つきそい)体験の記録、後ろに父、新田次郎の遺した取材ノートを元にその足跡を辿ったポルトガル一周の旅行記の長めの文章が配置され、その間に日常生活や思い出話などの小さな文章がいくつか入るという構成。
・同著者の著作は初見でしたが、洗練された文章で予想したよりも面白い内容でした。これはベストセラーを生み出すのもうなずける。この分かりやすい語り口で、もう少し数学の専門的な話題も読んでみたいです。
・「「しかしなあ、血を見るのはいやだし、恥かしいし、何だかだと勉強の時間くわれるしなー」  「夫婦で作った子供を産むのが、どうして女だけの仕事でなくてはいけないの。おかしいと思わない」  「生まれてきた後は育児を徹底的にものすごく手伝うから、今回はどうにかならないかなー」  しばらく口を閉ざした女房は、立上がりながら、  「あなたの気持は分りました」 と言って立去ろうとした。」p.20
・「数学修行時代からの性癖で、時間を無駄にすることについては、過度に敏感なのである。」p.22
・「この命がけの、鬼神をも打ちのめす気迫の顔が、人間が人間を産み落とす時の顔なのかと思った。女性が、氷河の時代から途切れなく保ち続けてきた顔なのかと思った。それは醜くも美しくもなかった。ただ息を呑むほどに感動的な顔であった。」p.46
・「「数学者の仕事は睡眠だ」  と常々言明しており、何より大事な昼寝の間は、電話にも玄関のベルにも応答しない。健康を保つために、病気とか食品添加物などにも相当に気を遣う。」p.57
・「私の将棋が、二十年の空白の後に強くなっていたのは、この大局観の変化にあるのだろう。」p.69
・「私の専門の数学において、発見はあくなき「こだわり」によってのみなされる。」p.72
・「学ぶということは生きることに似ている。それは死によってのみ砕かれる業であり夢である。」p.75
・「数学では他の分野と違って学説というものが無い。一度正しいと認められた定理は、真理として永遠に生き続ける。直角三角形に関するピタゴラスの定理は、二千年以上も前に正しいと認められたが、それは今日も正しく、また今から二千年後も正しい。(中略)数学には一切の後退がないため、深くなり放題となっている。」p.76
・「数学の勉強が論理思考の育成に役立つのか、疑問を抱かざるを得ないのである。」p.96
・「良い例は、「風が吹けば桶屋がもうかる」である。  「風が吹く→ほこりが舞い上がる→ほこりで目を悪くする→盲人が増える→三味線ひきが増える→三味線に必要な猫が減少する→ねずみが増える→風呂桶がかじられる→桶屋がもうかる」」p.97
・「私なども、大学での委員会などにおいて、慣れ親しんだ論理による明々白々な結論が、いともあっさり否定されて、カーッと血の上ることは数え切れないほどである。(中略)すなわち、数学的思考は、世の中での論理的思考に必ずしも結びつかないのである。」p.101
・「数感覚が何より本質的で、これが問題解決の先鞭をつける。論理は後から説明するための形式、少し誇張すると、他人を説得するための道具である。(中略)「筋道を立てて考えれば必ず解ける」と生徒に力説する先生が、論理などもちいず、培われた数感覚でさっさと解いている。生徒が解けない訳である。」p.102
・「数学研究は、山の頂きに咲く美しい花を取りに行くようなものである。研究の発端は、この花の美しさに感動することに始まる。この花が美しくなかったら、どこの数学者が、苦しく長い道程を、泥まみれ汗まみれで歩もうか。また、天才的といわれる数学者ほど、この感受性が強いようにも思えるのである。」p.105
・「論理的思考がことさら重視されるのは、アメリカが多民族国家であることによる。民族が異なれば言葉も習慣も風俗もみな違う。そういった人々を統一するには、誰にも共通なもの、論理を用いるしか他になかったと言える。  このためか、アメリカ人は実に論理的である。知識でははるかに優れた日本人留学生が、いったん議論になると全くアメリカ人学生に敵わない、というのはよく出会う光景であった。」p.116
・「「てんでんばらばら」が単なる無秩序でなく、調和のとれた多様性となるには、子供たちの心に「芯」を入れなければならない。従来の道徳教育には限界があるし、宗教には頼りたくないし、論理に依るのはアメリカで失敗済みである。美しい情緒を育てることが、私に考えられる唯一の手段である。」p.126
・「私立中学のよく練られた良問を、難問悪問と決めつけ、さらに改めろと言うのはいかがなものか。問題があるとすれば制限時間が短いことだけである。時間を倍にして、受験生にじっくり考える余裕を与えればそれで事足りる。」p.128
・「真の国際化教育とは、外国の言葉や風俗、文化、地理、歴史を学ぶことだけではない。強靭な論理的思考力や深い情緒力で武装することのほうがはるかに重要である。このような教育により生まれるエリートは、これまでの偏差値エリートと違い、国際人としての高い戦闘能力を備えることになろう。混迷を深める日本、そして世界を救う人材は、そんなエリートであると私は思う。」p.136
・「死のないコンピュータに、人間の持つ最も深い情緒を付与することは、永遠に不可能と思う。もっとも、情緒に代わるある一定の方式により、あらゆることに知的判断を下す、精巧な個性的コンピュータが出現する可能性はある。」p.140
・「国際社会はオーケストラに似ている。バイオリンはバイオリンのように鳴ればよい。その時に最もよく調和が保たれる。ビオラやチェロの真似をすることで融和を計ると必ず失敗する。  日本人は日本人らしく生きるのがよい。」p.142
・「実は新人類の特徴と言われるものの多くは、単なる無知、無経験、無責任などに帰せられる。これはどの時代の若者にも共通で、我々もさんざん言われたものである。真に憂うべきは、情緒力不足が目につくことである。じっくり考えるのも、歯を食いしばって頑張るのも、他人の不幸に敏感なのも、故郷や古きものを懐かしむのも、みな情緒の力による。」p.162
・「「三十では若過ぎる。人生の苦しみや哀しみを本格的に表現するには四十を越えなくては。ファドは若い人には歌えない」」p.214
・「サウダーデというのは、ポルトガル人特有の感情を表わす言葉として、よく引用されるものである。対応する日本語や英語はないが、「愛する人やものの不在により引き起こされる、胸の疼くような、あるいは甘いメランコリックな思い出や懐かしさ」、と言われている。望郷、懐かしさ、会いたいが会えない切なさ、などはみなサウダーデである。単なる悲哀ではなく、甘美さと表裏一体をなしているのが、この言葉の特色である。」p.238
・「ポルトガル人の親切さに関しては、何度か耳にしたことがあったが、日本人とは尺度が違うような気がした。」p.245
●以下、解説『数学者と情緒』阿川佐和子 より
・「藤原さんが文章を書くという作業について、どのようなお考えをお持ちか、直接伺ったことがないのでわからない。が、今まで私は、氏が数学者という本職を持ちながら、なぜこんなに魅力的な文章を書かれるのか、なかば嫉妬を込めて羨望していたが、それは大きな間違いだった。  これほどの感性と愛情あふれる文章は、藤原氏が真の数学者であるからこそ生まれてくるのだということに気付いたのである。」p.313
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今週の細々したこと 2008.4.20(日)~4.26(土)

2008年04月26日 22時02分35秒 | 日記2005-10
●4/20(日)
・車の鍵の怪
 最近になって時々、車の鍵がリモコンをいじってもいないのに勝手に開閉することがあります。どうも携帯電話が関係しているような気がしないでもないですが原因不明。勝手に動かれるとやはりちょっと気持ち悪い。

・本棚満杯
 某所から、貸していた本がドッと戻ってきた。しかし自宅の本棚は既に立錐の余地無し。どうにかしないと。

●4/21(月)
・ひと山越える
 仕事でひと山越えました。他人から見ると何ということもない事ですが、私にとっては数日前から食事ものどを通らなくなるほどのプレッシャーを抱えていました。実際はモリモリ食べてたけれど。

・コーラの裏切り
 自動販売機で缶コーラを購入。出てきた缶がぬるい。前もこんなことあったような。これで二度目だ! 意地になって隣のボタンでもう一つ購入。やっぱりぬるいー!! よっぽど間が悪く、補充直後に買っているのか、単なる機器の設定ミスなのか。それとも節電のエコ活動??

・体調不良
 前日の演奏会の疲れと、寝不足と、昼の忙しさにより、ボロ雑巾のような状態で夜のオケ練習へ行き、ほとんど思考停止状態で機械的に弾く。疲れた。。。

●4/22(火)
・研究室新4年生と顔合わせ
 無人の廃墟と化していた研究室が、配属された4年生により大掃除。ほどなく息を吹き返す。今年の4年生はかなり賑やか。

●4/23(水)
・カメラマン!?
 久々に工大オケへ行くと、一年生がわんさかいて熱気ムンムン。うち、ひとりに話し掛けてみると、「カメラマンさんですよね……??」 先日の新入生歓迎演奏会で写真を撮りまくっていた姿を覚えていたようです。一応、楽器も弾きます。よろしくお願いします。

・コーヒー味比べ ~ コーヒーバネット
 先日注文した、コーヒードリッパーが届いたので、早速、なるべく同一条件になるようにコーヒーをいれて、プラスチック製と飲み比べ。コーヒーはGoshの『カルモシモサカ(ボルボン)』。二つのカップを何度も交互にすする。結果、「よく、わからん。。。」 違っていると言えば違っているし、同じと言えば同じ。どっちも美味しいです。いれ方が悪いのか? 舌が悪いのか?? 大は小を兼ねるだろうと大きい4人用を買ったのですが、通常の大きさのフィルタを使うのであれば、2人用で十分の大きさのようです。
http://jikohtei.ciao.jp/drip/shop_banet.html

●4/24(木)
・誤植~『モエル中島』
 新聞のチラシの片隅に間違え発見。そこは『モエル』じゃなくて『モルエ』でっせ~

・鮭の養殖
 今更ですが、鮭は全て漁師さんが漁船で沖まで出て捕ってくるものだと思っていたら、養殖もしていることをはじめて知って、びっくりしました。しかも、養殖物は化学物質に汚染されて危険だとか。一体何を食べればよいのやら。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q138950223

●4/25(金)
・職場の新入職員歓迎会
 話題 → ①室蘭の美味しい店について。耳をダンボにして聞くも知ってる店しか出ず。②日本各地の特産品(食べ物)について。北海道しか知らない私はついていけず。日本は広い。③エコ活動について。「まずは飛行機をやめるべき! 出張には汽車、船を使おう!」 飛行機による公害は他の公害と比べて桁違いに酷いが、あまりの便利さに環境保護団体ですらそこにはツッこまない。④パソコンの将来について。「そろそろWindowsの発想を超えるOSを開発しないと」 そろそろハードディスクは姿を消しそう。だんだんOSを含めた全ての環境をUSBメモリに入れて持ち歩く時代に。などなど。飲み会があったほうが普段より帰りが早い、そんな今日この頃。

●4/26(土)
・研究に微かな手ごたえ
 釣り糸をたれて数年間、待てど暮せどサッパリ反応が無かったのが、先週あたりから釣り竿に微かな手応えが。こ、これは……

・札幌は春
 札幌に来ると、あちこち桜が咲いていました。トップの写真は札幌で撮った白い花の桜(のようなもの)。しかし、なぜか肌寒い! 室蘭の方が暖かかったです。つかの間の『春』、スタート!!
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【食】gopのアナグラ [カレー@札幌]

2008年04月25日 22時09分51秒 | 外食記録2008
gopのアナグラ(ごっぷのあなぐら)[カレー@札幌][HomePage][食べログ.com]
2008.4.12(土)18:15入店(初)
注文 魚胆(ユイドウ)と鶏団子ときのこの夏スープ(辛さ5・ライス普通盛り)1280円

・琴似の繁華街から山の手方面に抜ける道路沿い、森もと(菓子屋)の向かいにあります。あまり目立たないので、注意しないと気づかず通り過ぎてしまうかもしれません。
 
・駐車場は少し離れた所にあります。場所は店の壁に案内図がはめ込んであるので、そちらを参照。
 
・店内はテーブルが3卓とカウンターが6席ほど。店主さんの趣味なのか、BGMはロックで、ギターが飾ってあったりします。

・『魚胆』という見慣れぬ食材にひかれ、こちらのメニューを注文。説明書きによると、『魚胆』とは魚の浮き袋のことで現地(バンコク)で直接買ってきたものだそうです。
・食べていると、「辛さ、大丈夫ですか~!?」と、店主さんが気さくに声をかけてくれました。
 
・ライス(普通盛り)と、風味調節用のナンプラー。味見しなかったのでどんな味がするのやらよく分らず。

・まだ夏じゃないけど『夏スープ』。とっても酸味が効いた爽やか系の味。魚胆は特に味はしませんが、クニュクニュした食感で、なんだか体に良さそうな雰囲気。この他、鶏の肉団子やキノコ、野菜がたっぷり。スープカレーも、各所で工夫され色々なタイプが出回っていますが、ここまで来ると、もう既に『カレー』の域をハミ出しているような気がします……って、説明書きをよく読むと「タイのトムヤムをアレンジした、夏でも不思議にスルスル入る、酸味のきいたあっさり味のスープです。」等、どこにも『カレー』とは名乗っていませんでした。通常のカレーメニューの方は、本来のカレー風味のようです。
・会計時、壁に貼られたチラシにふと目が留まる。それは、これから練習に向かう札幌西区オケ定演(5/11(日))のチラシでした。「私もコレに出るのですが、どなたかお知り合いでも出るんですか?」と聞いてみると、店主さんが出てきて「うちの奥さんが団員なもので……」 エエエー!? とお互いビックリ。全くそんな情報は知らずにたまたま寄っただけなのに。さらには室蘭から来たと言うと、「室蘭に『こうがしゃ』ってカレー屋あるの知ってます??」と。ええ、知ってるもなにも徒歩圏内に住んでますけど…… なんでもそこのマスターさんと仲良しなのだとか。あちこち食べ歩いていると、いろんな事があるものですね。

   
   
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【論】Huang,2006,Incorporating biological knowledge ~

2008年04月25日 08時04分01秒 | 論文記録
Desheng Huang and Wei Pan
Incorporating biological knowledge into distance-based clustering analysis of microarray gene expression data
Bioinformatics 2006 22(10):1259-1268
[PDF][Web Site]

・DNAマイクロアレイによる遺伝子機能推定の方法として、従来の統計的手法に生物学的知識(データベース)を取り入れた方法を提案する。
・データ
1.人工データ、3種
2.酵母(Saccharomyces cerevisiae), 300サンプル [Hughes]
・実験
1.Two-class experiment
2.Three-class experiment
3.Model selection : Average silhouette と Five-fold CV の比較。

・方法「A two-step procedure is used. First, the shrinkage distance metric is used in any distance-based clustering method, e.g. K-medoids or hierarchical clustering, to cluster the genes with known functions. Second, while keeping the clustering results from the first step for the genes with known functions, the expression-based distance metric is used to cluster the remaining genes of unknown function, assigning each of them to either one of the clusters obtained in the first step or some new clusters.
・概要「This article concerns incorporating biological knowledge into clustering genes for gene function discovery using microarray expression data, though the methodology can have more broad applications.
・現状「In general, with relatively high noise levels of genomic data, it is recognized that incorporating biological knowledge into statistical analysis is a reliable way to maximize statistical efficiency and enhance the interpretability of analysis results.

・生物学知識の取り入れ方、グラフの見方がわからず。
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【食】手打ちそば 尋 [和食@室蘭]

2008年04月24日 22時03分32秒 | 外食記録2008
手打ちそば 尋(じん)[和食@室蘭][HomePage][室蘭タウン]
2008.4.12(土)11:35入店(初)
注文 天丼 小そば(冷)・漬け物付き 950円

  
・JR東室蘭駅東口(海側)から東町ターミナル方向へ100mほど進んだ左手にあります。麺が無くなり次第閉店のようで、過去二度フラれ、三度目にしてようやく入店できました。夕方過ぎよりも昼に行ったほうが確実のようです。
  
・店内はカウンターのみで10席ほど。ご夫婦お二人で営業しているようです。

・目の前にあった蛙のかわいい置物。

・出てきた料理は、見た目がかなり豪華です。札幌中心部のデパート上階の和風レストランで『○○御膳』(1500円)として出てきてもおかしくないような感じ。店内は庶民的な雰囲気ながら、このお盆の上だけはどこか上品な雰囲気が漂います。

・天丼の具はエビ二匹、キノコ、しその葉で、タレは甘め。そして衣はビックリするほどサックリサクサク。こんな値段でこんな天丼が食べれるとは思いませんでした。

・つけあわせの切干大根。

・そばは細めで、かなりコシがありました。よく分かっていなかったのですが、注文時に何も指定しなかったので "二八そば" の方だと思います。後から思えば "十割" を食べてみたかった。次回には是非。

・ネギとワサビ。このワサビが、出来合いのチューブ入り風味ではなく、きちんと自前ですったワサビで、鼻の奥へ達する刺激が全然違いました。鮮烈。取るに足りないような事ですが、この一点で好感度はかなりアップ。
・そば自体は、ビックリする衝撃のウマさ!! という程でもありませんが、サイドメニュー(天丼)の質の高さと値段を考慮に含めると、満足度は高いです。室蘭市内のそば屋さんはそう多くは巡っていないのですが、「室蘭でどこかオススメのそば屋な~い~?」ともし聞かれたら、とりあえずこちらのお店をすすめようかな、と思えるお店です。『室蘭で他人にオススメできるそば屋部門』暫定第1位~♪

  
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【演】札幌市民オーケストラ 第66回アトリエコンサート

2008年04月24日 08時04分32秒 | 演奏記録
札幌市民オーケストラ 第66回アトリエコンサート
2008.4.20(日)14:00開演, 北広島市芸術文化ホール(花ホール), 入場無料
指揮 中山耕一, パート Viola

シューベルト:付随音楽「キプロスの女王ロザムンデ」序曲
ハイドン:交響曲第66番
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
アンコール シューベルト 「ロザムンデ」間奏曲第3番

・2005年12月に続き花ホールでのアトリエコンサートは二回目です。『ウィーン』にゆかりのある曲でのプログラム構成。
・当日午前中のリハでは、前日の昼から夜中にかけての他団体(二つ)の長時間練習が祟って集中力を欠きました。おまけに休憩無しのぶっ通しで全曲のリハをしたことと、お腹が空いたのとでもうヘロヘロ。本番にヘマをしないよう、ただただ祈るばかり。
・「よく響くホールなので、とにかく力んで弾かないように」との指揮者の指示。
●ロザムンデ序曲:無難に完奏。
●ハイドン66番
1楽章:出だしの残響がキレイに響く。
2楽章:美しく繊細な曲調。恐ろしい反面、お昼を食べた直後なので、い~い気持に……
4楽章:出だしで各パートばらけてしまい、どうなることかと思いましたが、リピート箇所で無事復帰。冷や汗をかいたのはここだけ。
●英雄:こんなヘビーな曲を、年二回あるお気楽な私服の演奏会でやってしまうところが、田舎のオケとは感覚が違います。
1楽章:出だしの音がこれだけ響いてくれると気持ちいい。直後の、簡単なはずなのになかなか合わない Vn2 と Va の刻みは無事通過。また、リハであれだけ合わなかった Vn の難所もバッチリ。人間、集中するとすごい力を発揮するものだと感心してしまいました。
4楽章:前半で指揮棒がスッポ抜けて宙を舞いました。指揮者も一瞬、「あっ!?」 残りは素手で振り通し、大事には至らず。1楽章から通して時間の長さはそれほど感じず、すんなりと最後までいった印象。しかし、聴いている方にとってはやはり長かったようです。
●ロザムンデ間奏曲:左腕を下ろす暇が無く、大曲を弾いた直後だったこともあり、優しい曲調ながら体力的にキツい曲でした。
・今回の配置は Vn が両端にくる対向配置。両端のズレが生じ易く、恐い配置ではあるのですが、それほどズレは目立たなかったと思います。人員配置の工夫の成果でしょうか。
・毎回、パート毎に持ち回りでしている演奏会の司会は、今回はホルンパートが担当。これがなかなか流暢で、会場も沸き、好評でした。
・個人的に、過密スケジュールと曲の大きさから、今回は準備不足でした。反省。
・客数約250名[目測] 二階席は使わず一階席のみで、5~6割の入り。もうちょっと入ってほしかった。
コメント (4)
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