ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【論】Tibshirani,2001,Diagnosis of multiple cancer ~

2007年06月30日 22時00分22秒 | 論文記録
Robert Tibshirani, Trevor Hastie, Balasubramanian Narasimhan, and Gilbert Chu
Diagnosis of multiple cancer types by shrunken centroids of gene expression
PNAS May 14, 2002 vol. 99 no. 10 6567-6572
[PDF][Web Site]

・Shurunken centroids を利用したクラス分け法の提案。
・データ
1.SRBCT, 63 training/25 test samples, 2308 genes [Khan]
2.Leukemia, 20 ALL/14 AML samples, 7129 genes [Golub]

・概要「We have devised an approach to cancer class prediction from gene expression profiling, based on an enhancement of the simple nearest prototype (centroid) classifier.
・「Our method of "nearest shrunken centroids" identifies subsets of genes that best characterize each class.
・「we propose a simple modification of the nearest-centriod, called "nearest shrunken centroid." This approach uses "de-noised" versions of the centroids as prototypes for each class.
・問題点「The problem of classification by microarrays is challenging because:
・there is a large number of classification by microarrays is challenging because:
・there are a large number of inputs (genes) from which to predict classes and a relatively small number of samples, and
・it is important to identify which genes contribute most to the classification.

・目的「One goal of our method is to find the smallest set of genes that can accurately classify samples.

・従来の nearest centroid よりも条件を厳しくして遺伝子を厳選する、ということらしいが、方法のキモ(どういう基準で?)がいまいちつかめず。論文をさかのぼらないとダメか。
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【練】バイオリン試奏したり、また代理コンマスだったり

2007年06月30日 02時17分21秒 | 練習記録
♪アンブロジャン室内オーケストラ練習 2007.6.29(金)19:30-21:30@エルム楽器(札幌宮の沢)
曲 パーセル組曲ニ長調 → ルーマン オーケストラのための組曲 → ネイラー スペインの歌と踊り ほか

 『アンブロジャン室内オーケストラ』? そんなのあったっけ?? とほとんど誰にも知られていない団体だと思います。なにせその日の為だけの急造オケですから。指揮が菊地俊一先生で、オケのメンバーは札幌の某アマオケのメンバーが中心です。いつの間にか何故だか私も一員に。。。
 練習会場のエルム楽器にはかなり早く着いたので、とりあえず店内の弦楽器コーナーを見学。と、エルム楽器の社長さんに挨拶されたり、以前室蘭店に勤めていて何かとお世話になったHさんがいたり、調律のHさんがいたりと、知り合いだらけ。「気になる楽器があったらどうぞ弾いてみてください」とのことなので、いくつか弾いてみました。とりあえず店員さんオススメの楽器[写真:ハンガリー製94.5万]をまず。これホントに良かったです。出る音のきめが細かく、後で弾いた店で最高額のイタリア製130万の楽器よりも断然良いと思いました。ヤバイちょっと欲しいかも。。。もし、100万前後のバイオリンの購入を考えている人がいれば、参考までに試奏しに行くといいのではないでしょうか。他に珍しいところでは、菊地先生所有の木下弦楽器社長・木下多郎氏の今のところ最後の作であるという楽器も弾かせてもらいました。こちら非売品とのことで、値段をつけるとするとどうもスゴイ値がついてしまうようです。この店に置いてから今まで、ほとんど誰も弾いたことがない、とのこと。
 練習の方は、コンマス様が欠席とのことで私が代理をしました。またか。本番前日で自身練習初参加でしかも指揮が菊地先生というのは、かなりしんどい状況です。曲が易しいことと、20名程度の小編成であることが救いか。全然余裕がなく他パートの音をほとんど聴くことができませんでした。
 ほとんどのメンバーが菊地先生初体験なので、練習はつっかかりまくり。いや、慣れていたところでつっかかりまくることに変わりはないんですけどね(苦笑)。

 ところで『アンブロジャン』て何???

♪本番 札幌楽器博物館「正式公開」記念 夕張応援ワンコイン・チャリティーコンサート 2007.6.30(土)15:30開演@エルムホール(エルム楽器宮の沢)
~~~~~~~
 練習の後、知人のパソコンレスキューへGo! ぴかりんのゴッドハンド炸裂! というわけにはいきませんでした。ブルースクリーンの前に敗北しました。確認のため、とりあえずハードディスクのみ抜いてお持ち帰り。そんなこんなでもうこんな時間。寝なきゃ。
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振替休暇 ~人体の不思議展とかブックオフとか喫茶店でまったりとか

2007年06月29日 16時10分26秒 | 日記2005-10
 先日の休日出勤の代休を今日とりました。
 この機会を利用して、以前から行こうと思っていた『新・人体の不思議展』(札幌スピカ)に行ってきました。7/1までなのでギリギリ滑り込みセーフ。数年前のときも見に行ったのでこれで二度目です。
 初回の時のような衝撃はありませんでしたが、それでもやっぱり興味深い。とにかく信じられないほど繊細な作りの人体。特に耳小骨、三つセットの小骨の精巧さには驚きました。人体で最小の骨だそうです。これで音を聴いているわけかぁ~ 素朴な疑問として、ヘソの終点てどうなってるのかと思ってましたが、1センチ幅ほどの輪切り標本で確認できました。ナルホド~こうなっているのか~ 体内まで食い込んでるわけではないのですね。他には、神経系は皮膚直下に体を覆うように配置されているイメージでしたが、実際は血管と同じように深部までまんべんなく通ってるんですねぇ。ほええ。だいたいどの標本も肺が黒い。やはりタバコでしょうか。私もきっと真っ黒。最も興味のあった『頭の中味』については、前回あった『脳みそ特集』的なコーナーは姿を消していました。あれはまた見たかった… どうも、前回よりも標本数は8~9割程度に減った感じです。意外と空いていたこともあり1時間弱で全て見終わりました。前回とどこが違うんだかよくわからないような内容でしたが、それでも充分見に行った価値はあると思います。
 シメにソフトクリームでも食べようと、階段を上がってすぐそばの軽食売店へ。と、お店のオネーちゃんがあまりにカワイクてびっくり! 不覚にも一瞬「ソフトクリーム」の言葉がでてこなかった。

これぞ、人体の不思議。
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【本】幼児と音楽 なにが大切なのか

2007年06月28日 21時10分53秒 | 読書記録2007
幼児と音楽 なにが大切なのか, 園部三郎, 中公新書215, 1970年
・理論よりも著者の経験、そして家庭よりも幼稚園や学校での音楽教育を中心に据えた内容。音楽教育についての主張のポイントとしては、『子供の行動を遮らない』ことと『バランスよく音楽に触れられるような環境作り』でしょうか。
・小学生の頃、縦笛でテレビのCMソングやアニメソングを吹くのが流行し、ある日それが運悪く教室前を通りかかった先生の耳に入り、「こら! いま、ふざけた曲を吹いてたのは誰だ!!」と一喝。犯人が名乗り出たところ、「よし。何を吹いてたのか、今ここで一曲吹いてみろ」との事で、縦笛の名手が一曲披露。「さっぽろ さっぽろ さっぽろいちばん みそらぁ~ぁめん♪♪」 教室内は先生も生徒もバカウケ。続けて演奏すること数曲。ちょっとしたリサイタルの後、無罪放免となりました。本書を読み、記憶に蘇ったエピソードです。
・「この本は学問的な研究の本ではない。幼児を教える教師や、子どもを育てている家庭の親たちが、日常生活のなかで、子供と音楽の関係について、いろいろな希望や願い、あるいはまたさまざまな疑問を解こうとしてぶつかる困難等々について、いっしょに考えてみようとする本である。」p.i
・「最近の子供たちは、学校の音楽の時間に教わる歌や音楽よりも、学校以外の社会的環境、とくにマスコミを通じて聞く音楽に、量からいっても質からいっても、ひじょうに大きな、そしてまた強い刺激を受けてきている。すでに明治時代から「学校唱歌校門を出でず」という名句があるくらいで、学校で教わる音楽は、子供たちにとってはけっしておもしろいものではなく、学校の外でおぼえるおとなの流行歌(中略)のほうが、ずっとおもしろかったのである。」p.8
・「わたしの考えでは、教育とは、おとなが子供に一方的に強制することではなくて、子供が、何よりもまず自分自身でより多くのことを知ろうとし、またより深い理解をもとうとするからこそ、おもしろいからこそ、それをわがものにしようとする意欲がもえあがる。」p.9
・「結論をいそいでいうならば、根性というものは、親や教師のとっておきの占有物ではなくて、なによりもまず子供自身のなかから生まれ出なければならないものなのである。そして、どんなにむずかしくとも、そのような心理的条件を子供に持たせる教育こそが、真の教育ではないであろうか。」p.11
・「おとなの流行歌のなかには、それがどんなに流行しても、幼児のあいだでは、少しもうたわれないものがある。それは、内容の如何にかかわらず、いわゆる情操的な要素が強いもので、一般に子供がうけつけないのである。」p.16
・「子供がわけのわからぬ節まわしでうたい、ただリズムだけで発声し発音し運動する、もっとも初期の情動活動をよく見守り、大切にして、それを音楽に発展させ結びつける音楽教育を考えることこそが、これからの子供の音楽を考える根本であり、そして、それは教育者にとっても父母にとっても理解されなくてはならぬ、根本的なことがらなのであろうと、わたしは考えている。」p.20
・「この事実からみると、人間(この場合は幼児)が生活のなかで、自分自身が体験したことを、口や唇や舌など、自分自身の体の一部を直接使って再現することのできるのは、聴覚を通しての音だけである。」p.23
・「問題は、この「君が代」が、法的には国歌として制定されていなかったにもかかわらず、今日もなお国歌だと思いこんでいる人がたくさんあるほど、事実上の国歌扱いを受けることになってしまったことである。」p.44
・「以上のようなことがらは、おとなや教師はつねに子供の発達段階に応じた方法を見つけ出さなくては、正しい教育方法が発見できないことを物語っていると思う。」p.70
・「要は、美しくすぐれた詩が、すぐれた音楽にうつされ、それをりっぱに音楽的に教えること自体が、もっとも大切な目標なのである。」p.73
・「しかし本来、音楽は、わかるとかわからないというものでなくて、それぞれの人々に存在価値があるものだと、わたしは思っている。」p.76
・「人間の耳に感じとれる音の大きさの単位は、ホン(Phon)と呼ばれるが、普通の人が聞くことのできるもっとも小さい音を最小可聴値0ホンとする。すると、人間が聞くことのできる最大の音は、約130ホンとなる。そして、一般に大きすぎる音は約80ホン以上の音を指していうようである。」p.97
・「音楽の訓練は、まず第一に子供がその先生に親しみ、そのレッスンを喜び、そして音楽することをも楽しみにするということが、基本条件でなければならない。」p.103
・「一般的にいうなら、三、四歳から本格的なプロ修業的な個人レッスンを受けるよりも、むしろ五、六歳までの幼稚園などの段階では、集団生活のなかで、情動活動と結びついた音楽教育を受けることのほうが大切である、とわたしは思う。」p.104
・「おもしろいことに、わたしの知るかぎりでは、ほとんどすべての母親が、「もしできるなら、子供をプロの音楽家にしたい」と内心で考えている。しかし、教師のほうから、「将来専門家にするつもりなのですか」ときかれると、「いいえ、そんな大それたことは」といって、ほとんどすべてのお母さんは否定する。」p.108
・「ただ、すぐれた音楽家になる人は、本来どの教科でも、やれば普通以上の能力があるはずの人だったということだけは事実であろう。」p.110
・「そこで、音楽教育界には、「音楽教育のはじまりは鑑賞である」ということばが金科玉条となっていて、幼い子供たちが自分でうたったり弾いたりすることよりも、鑑賞(聞くこと)を必要以上に重要視する傾向がある。」p.115
・「音楽というものが持つ「意味」は、ひじょうに抽象的なもので、具体的なものは少ない。」p.125
・「保育園や幼稚園、あるいは一般学校教育のなかでは、子供を音楽好きに育てるということが第一の条件であって、個人授業の場合のように、楽器を弾く技術や歌をうたう技術などを特別に綿密に教えることが主要目的ではない。」p.126
・「子供の教育は、なにごとも遊びと結びついた点から出発し、そこで自然で素朴な体験をして、それから抽象的な「音」の世界にはいっていかなくてはならない。」p.180
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【鑑】ガイヤー・ヘニング・ブローテン アンネ・フェルバルグ ジョイント・リサイタル

2007年06月27日 22時07分13秒 | 鑑賞記録
ガイヤー・ヘニング・ブローテン(ピアノ) アンネ・フェルバルグ(メゾ・ソプラノ) ジョイント・リサイタル
「グリーグ2007記念プロジェクト」参加公演
2007.6.26(火)17:00開演, 室蘭市市民会館, 入場料3000円(全席自由)

■エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)
「挨拶」(ハインリヒ・ハイネ詞)Op.48-1
「白鳥」(ヘンリク・イプセン詞)Op.25-2
「さくら草を手に」(ヨン・パウルセン詞)Op.26-4
「薔薇の季節に」(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ詞)Op.48-5


『抒情小品集』より
「子守唄」Op.38-1
「蝶々」Op.43-1
「羊飼いの少年」Op.54-1
「ガーデ」Op.57-2


「きみを愛す」(ハンス・クリスチャン・アンデルセン詞)Op.5-3
「希望」(ヨン・パウルセン詞)Op.26-1
「睡蓮に寄せて」(ヘンリク・イプセン詞)Op.25-4
「ソルヴェイグの歌」(ヘンリク・イプセン詞)Op.23-1


『抒情小品集』より
「小川」Op.62-4
「あなたのそばに」Op.68-3
「森の静けさ」Op.71-4
「ハリング(ノルウェー舞曲)」Op.71-5


―休憩―

■シャルル・ヴァランタン・アルカン(1813~1888)
「戦場の太鼓」Op.50bis
「舟歌」Op.65-6
「前奏曲」Op.31-14

■ジャン・シベリウス(1865~1957)
「はじめての口づけ」(ユハナ・ルドヴィ・ルネベリ詞)Op.37-1
「逢引から帰った乙女」(ユハナ・ルウドヴィ・ルネベリ詞)Op.37-5
「春はいそぎゆく」(ユハナ・ルドヴィ・ルネベリ詞)Op.13-4
「黒い薔薇」(エルンスト・ヨーセフソン詞)Op.36-1

■ルイ・モロー・ゴットシャルク(1829~1869)
「子守唄」Op.47
■フェルッチョ・ブゾーニ(1866~1924)
「カルメン」よるソナチネ、ビゼーの「カルメン」に基づく室内幻想曲Kind.284
■ハビエル・モンサルヴァージェ(1912~2002)
「五つの黒人の歌」
1.ピアノのなかのキューバ(ラファエル・アルベルティ詞)
2.ハバナの小唄(ネストル・ルハン詞)
3.ドスが自慢の伊達者(ニコラス・キジェン詞)
4.黒人の子守唄(イルデフォンソ・ペレーダ・バルデス詞)
5.黒人の歌(ニコラス・キジェン詞)

アンコール1.ビゼー カルメンよりハバネラ
アンコール2.???(ワルツ、有名な曲っぽい、映画音楽?)


※詞の表記がない曲は、ブローテンの独奏となります。

・室蘭市民オケの客演指揮をしている菊地先生のつてにより実現した演奏会。東京、新潟を回ったあとの最終公演。ブローテン氏(写真)は一昨年に続いて二度目の室蘭で、今回はメゾ・ソプラノ歌手の奥様を伴っての来蘭でした。前回は都合が悪かったのか(記憶にない)聴きに行けなかったので、私にとってはお初です。
・グリーグ:主催者代表として菊地先生のちょっとした挨拶と解説に続いて演奏開始。今年は没後100年でグリーグイヤーなのだそうです。演奏会を通して知っている曲は「ソルヴェイグの歌」くらい(「カルメン」を知っていると言えなくもないが)。3曲目あたりから気持ちよ~く寝てしまいました。うつらうつらすることしばし。曲、拍手、曲、拍手・・・あ~なんか聴いたこと曲だ~ と、次の曲「小川」で(゜Д゜)ハッ!と目が覚めた。それまでとはピアノの音色がうって変わり、突如として雄弁に語りだしました。いかにも「小川」っぽいキラキラして滑らかなアルペジオ。ブローテン氏お気に入りなのか、単なるこちらの気のせいか。ピアノに引き込まれここから休憩までは寝ずに聴いてました。
・後半もマニアックな曲は続く。再び眠りの世界へ…… アルカン、一曲目はちょっとおもろかった。シベリウスの歌曲て! そんなのあったのか。作曲家名を伏せられたらちょっとわからない感じ。ゴットシャルク、まっったく知らない。ブゾーニ、組曲1曲目の前奏曲が最後にくるとは。曲調から見てもいわゆる "冗談音楽"? と、「五つの黒人の歌」まできたところで、歌手の奥様の様子が豹変。プログラムについていた歌詞の対訳をちょっと見てもらうと、雰囲気分かっていただけるかと思います。「逢い引きから帰った乙女」より「…ある日彼女は手を赤くして家に帰った なぜなら恋人の両手にはさまれて赤くなったから ある日彼女は唇を赤くして家に帰った なぜなら恋人の唇の下で赤くなったから さいごに彼女は青ざめた頬で家に帰った なぜなら恋人の不実によって青ざめたから」、次に「黒人の歌」より「…黒人は酔っぱらっちゃ歌ってる ママドンバ セレンベ クセレンバ! 黒人は歌っちゃ行っちまう アクエメメ セレンボ アエー! ヤンバンボ アエー ヤンバンベ アオー タンバ、タンバ、タンバで黒人はでんぐり返る…」。個人的には後者の方が断然おもしろかったです。
・アンコールは先日弾いたばかりのハバネラ。なんともタイムリー。ノリノリの雰囲気のうちに演奏会は終了。最後は舞台上で二人でチュー。ガイジンさんだから「微笑ましい」と思えるけれど、日本人同士だったら絶対ヒクなぁ。西洋との国民性の大きな隔たりを感じた一瞬でした。
・ドイツ語、ノルウェー語(グリーグ)→スウェーデン語(シベリウス)→スペイン語?(モンサルヴァージェ)→フランス語(ビゼー)と、よくこれだけ使い分けれるものだと感心します。歌をやる人にとってはどこの国でも当たり前の事かもしれませんが。
・10分の休憩含め2時間強に渡るてんこ盛りの内容でお腹いっぱい。小さく色彩豊かな曲がそろっていて、「音楽の絵本」とでも題したくなるような演奏会でした。ただ、田舎な10万都市でやるにはちょっとマニアックだったかもしれません。
・今年の12/9(日)に室蘭市民オケの定演でブローテン氏と共演予定です。曲はグリーグのピアノ協奏曲。各地で腐るほど弾かれ、また私自身何度伴奏弾いたか分からないこの曲を、北欧(ノルウェー)出身の氏がどのように弾いてくれるのか、今から楽しみです。
・客数約200名[目測]:座席数約500の会場にしては寂しい数ですが、内容とチケット価格からするとよく入った方だと思います。地元なだけに前後左右知り合いだらけ。
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【論】Adorjan,2002,Tumor class prediction and disc~

2007年06月26日 21時42分35秒 | 論文記録
Peter Adorjan, Jurgen Distler, Evelyne Lipscher, Fabian Model, Jurgen Muller, Cecile Pelet, Aron Braun, Andrea R. Florl, David Gutig, Gabi Grabs, Andre Howe, Mischo Kursar, Ralf Lesche, Erik Leu, Andre Lewin, Sabine Maier, Volker Muller, Thomas Otto, Christian Scholz, Wolfgang A. Schulz, Hans-Helge Seifert, Ina Schwope, Heike Ziebarth, Kurt Berlin, Christian Piepenbrock and Alexander Olek
Tumour class prediction and discovery by microarray-based DNA methylation analysis
Nucleic Acids Research, 2002, Vol. 30, No. 5 e21
[PDF]

・一般的に広く用いられているmRNAに基づく発現量解析ではなく、DNA methylation of CpG sitesに基づいた解析の紹介。
・データ:2クラス×6組(Female×Male, Healthy T and B cells×T-ALL/B-ALL, T-ALL/B-ALL×AML, BPH×Prostate carcinoma, Healthy kidney×Kidney carcinoma, Prostate×Kidney)、18~38サンプル
・遺伝子ランキング法:Two sample t-test
・Class prediction:SVM
・Class discovery:Hierarchical clustering

・結果「We confirmed the general assumption that massively parallel analysis is in most cases superior to the use of low-dimensional data sets. Nevertheless, in some cases computational selection of informative features out of an initially high-deimensional space allows subsequent classification through a low-dimensional approach.
・問題点「Major problems, therefore, are the limitation to sites for which methylation-sensitive enzymes are available, the inability to analyse a set of specific candidate genes, the occurence of false positives due to incomplete digestion and the large amount of high molecular weight DNA required. In addition, most of these techniques are highly labour intensive and cannot be automated.
・問題点「Methylation-specific PCR is highly sensitive but not quantitative, primer design is very labour intensive and false positives occur frequently.
・従来法「However, in expression profiling signal intensities strongly depend on both the absolute and relative amounts of the different mRNA species and thus comparison between independent mRNA species and thus comarison between independent experiments is difficult.
・利点「This greatly improves the comparability of the results and therefore enables the screening of larger populations, as is needed for example in multi-centre trials and prospective studies.

・DNA methylationとは何なのか、生化学的知識がないので歯が立たず。
・今更ながら、マイクロアレイのデータで男女の判別が出来ることにちょっとオドロキ(図)。
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【練】規定路線

2007年06月25日 22時28分06秒 | 練習記録
♪ブリランテ練習 2007.6.24(日)14:30-16:45@大谷地小学校(札幌)
曲 トゥーランドット

 練習会場につくといきなり、「ダブルブッキング」とのことで急遽会場を移動する羽目に。ちょっとした難民気分でした。
 曲が大変すぎる、練習にあんまり出れない、自分より弾ける人間はいくらでも居る、等々の理由で「出るつもりありません」と言いつつも、行ける日にはダラダラと練習に顔を出していました。そうこうするうち「6/24の練習時点でまだ人が足りなかったら…」というところまで発言は後退。そしてこの度メデタク出演(2ndVn)することと相成りました。こんな私でも誘っていただけて幸せです。ガンバリます。
 とはいっても、そんな事情を知らないほとんどの団員さんからはフツーに『出る人』と思われていたでしょうね。
 参加できる練習は残り三回のみ。の上に個人練習の時間はまずとれないでしょう。。。どーすんじゃ!?

♪オペラ工房ブリランテ公演『トゥーランドット』 2007.7.29(日)@札幌サンプラザ
~~~~~~~
♪札幌市民オケ練習 2007.6.24(日)18:10-20:30@Gクレフ(札幌)
曲 フランク交響曲1・2楽章 → アンコール

 練習会場に着いた時点でくたくたのところ、イヤラシ~イ音程の聴いたことも無い曲を初見。なんじゃぁ~この曲~?? 作曲家様へ、"ファ" とか "ド" とか "ソ" には♭つけないでいただきたい("レ"までは許せるらしい)。そんなアホなこと考えるよな朦朧とした意識のうちに練習終了。
 某オケからの依頼の楽譜をゲットした後は、2時間ばかしのドライブ(帰途)へ。あ~しんど~~

♪札幌市民オケ定期演奏会 2007.9.29(土)@Kitara
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【鑑】札幌交響楽団第500回記念定期演奏会

2007年06月24日 17時54分29秒 | 鑑賞記録
札幌交響楽団第500回記念定期演奏会
2007.6.23(土)19:00開演, 札幌コンサートホールKitara大ホール, 入場料A席4500円(RB-6-11)
指揮 尾高忠明, ソプラノ 松田奈緒美, アルト ビルギット・レンメルト, 合唱 札響合唱団・札幌アカデミー合唱団・札幌放送合唱団

マーラー 交響曲第2番ハ短調「復活」

・「ま、どーにかなるべ」と、事前の電話の「チケット完売」の言葉にもかかわらず特攻かけてきました。会場につくと写真のように、にべもない張り紙が。写真に写った時計は開演4分前。やっぱり無理か……絶望的状況。それでも、隣の『招待券引き換えカウンター』になんとかならないかと声をかけたところ、受付の方は渋い顔をした後で「1ベルが鳴るまで待ってもらえませんか…」との言葉。こ、これは脈あり!? 結果、引き取りに来なかった招待券分を売ってもらえました。やったー!!! こんなことブログに書いちゃあ、ちょっとアレかもしれませんが、正規の入場の仕方ではないので良い子の皆様におかれましては真似などされませぬように。ただ、同じようなこと考える人が群れをなすかと思ってましたが、私一人だけだったようなのがちょっと意外でした。皆さん「完売」と言われればあっさりあきらめちゃうんでしょうね。。。
・復活:今からもう10年ほど前になるでしょうか、NHKのテレビ番組でアバド&ベルリンフィル@サントリーホールの『復活』の演奏を見て衝撃を受けたのが最初です。ここからマーラーに興味を持ちだし、2番が特にお気に入りとなりました。以来、常々生で聴いてみたいと思っていましたが、なかなかその機会もなかったところ今回ようやく実現。
・お気に入り、と言いつつも長大な曲なのでそう気軽に頻繁に聴くでもなく、実はさっっぱり曲のことをわかっていない似非ファンです。今回初めて演奏を目の当たりにして発見がいろいろありました。まずは始めの方にでてくるコルレーニョでドギモを抜かれました。あんなに激しくガチャガチャいうのは初めて聴きました。やっぱりあそこまで強烈にやらないと音にならないですよね。それから、打楽器奏者(8名)の動きが複雑で大変そうでした。一部、2組のティンパニセットを3名でボコボコたたいてみたり、奏者が2名スッと舞台裏に消えたかと思うと裏からバスドラムとシンバルが聴こえてきて、また何食わぬ顔で舞台に戻ってきて位置についた瞬間、ドラを一発! などと秒刻みのシフトでした。金管楽器のバンダの出番もこんなにあったとは。壁一枚通してやわらかい音になった金管とステージ上の木管との自然なメロディーの受け渡し。そんなところまでマーラーは計算していたのですねぇ。フィナーレ近くになるとバンダのホルンとトランペット4~5名ずつがぞろぞろとステージに現れ、最後は全員で最強奏!! という具合にCDだけではわからなかった部分が多々ありました。
・指揮 尾高忠明:札響の演奏会といえば、いつもほくでんファミリーコンサートなどの無料演奏会ばかりでなので札響音楽監督である尾高氏の指揮を目にするのは今回が(たぶん)初です。強奏時のプルプル震える棒先と、頭を振る指揮スタイルが独特な雰囲気を醸し出しています。首にかなりの負担がかかってそうでちょっと心配…… 大音量のザッツの際の2階席までハッキリ聴こえる呼吸音が印象的でした。
・「う゛!?」と聴いててドッキリする個所もありましたが細かいミスはさておき、演奏時間約90分の長さを感じさせない素晴らしい演奏だったと思います。特に、冒頭のチェロ・バスのメロディーにはグッときて、フィナーレの大音量は鳥肌ものでした。こんな書き方をするとかえって失礼かもしれませんが、今回はチェロの音がやたらキレイでした。各管や歌のソロも素晴らしかったです。あとは、後半に出てくるトロンボーン+チューバのみによるコラール部分の入りが、会心の入りだったと思います。あれだけビッッッタリ揃って音が出ることってプロでもそうそう無いのではないでしょうか。数年前に8番を聴いたときは「まぁ、こんなものか」とたいした感動もなかったのですが、今回は大満足のマーラーでした。特攻した甲斐があった。。。
・バタバタしていたので、晩御飯を食べ損ね空きっ腹のまま演奏会に突入。シーンと静まり返った場面ではお腹がならないかと気が気ではありませんでした。
・客数約1800名[目測]:「チケット完売」にもかかわらず、入ってみると空席が100くらいはありました。なんだかもったいない。
~~~~~~~
[2007.7.3追記]
・1楽章と2楽章の間に、2~3分の妙に長ーい間がありました。指揮者もじっと動かない。そうするうちに歌ソリストが入場し2楽章の演奏を開始。歌ソリストが準備に手間取ったのかな、くらいにしか思っていなかったのですが、後で聞くところによると、楽譜に『5分の間を空けること』とマーラーの指示が書き込まれているのだそうです。マニアの方には常識なのでしょうが、今回はじめて知りました。これもやっぱりCDではわからないことです。
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【本】そして誰もいなくなった

2007年06月23日 14時59分11秒 | 読書記録2007
そして誰もいなくなった, アガサ・クリスティー (訳)清水俊二, ハヤカワ・ミステリ文庫 HM1-1, 1976年
(TEN LITTLE NIGGERS by Agatha Christie, 1939)

・ミステリ小説の古典。「こんな昔のミステリってどうなんだろ…」と少々懐疑の気持を持ちつつ読んだわけですが、ものの見事にしてやられました。多少、うまく行き過ぎの感はないでもないけれど、それでも参りました。ゴメンナサイ。
・謎の人物からインディアン島の邸宅に招待されたお互い見ず知らずの十名。古い子守歌『十人のインディアン』になぞらえた、彼らを襲う惨劇。犯人は一体誰なのか!? 謎が謎を呼ぶ。
・「島のいいところは、一度そこへ来てしまえば――もう、その先きへは行かれないことだ……すべての終わりへ来てしまったのだ。」p.83
・「死は――自分以外のひとびとを訪れるものなのだ。」p.85
・「お互いに感情をとがらせても、よい結果は生まれない。事実こそ、われわれが問題にしなければならないものだ。」p.141

?どっとはらい 青森県等の東北地方で、物語の最後につける慣用句 「おしまい」「めでたしめでたし」などの意味
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【論】Shedden,2003,Accurate Molecular Classification~

2007年06月22日 22時19分31秒 | 論文記録
Kerby A. Shedden, Jeremy M. G. Taylor, Thomas J. Giordano, Rork Kuick, David E. Misek, Gad Rennert, Donald R. Schwartz, Stephen B. Gruber, Craig Logsdon, Diane Simeone, Sharon L. R. Kardia, Joel K. Greenson, Kathleen R. Cho, David G. Beer, Eric R. Fearon and Samir Hanash
Accurate Molecular Classification of Human Cancers Based on Gene Expression Using a Simple Classifier with a Pathological Tree-Based Framework
American Journal of Pathology. 2003;163:1985-1995.
[PDF][Web Site]

・病理学(pathology)の知識を取り入れた遺伝子クラス分け法の提案。トレーニングデータで各ガンの特徴を抽出して指標となる遺伝子を選び出し、その遺伝子の発現量を基にテストデータを各クラスへ振り分ける。振り分けには古典的なKNNを使用。
・データ:ヒトのガン組織。14種類。サンプル数総計約700。三つの研究グループからの寄せ集め。 [Whitehead, Giordano, Su]

・問題点「A common feature of the methods, at least insofar as they are applied in the cited works, is that they base their predictions entirely on the microarray measurements, without incorporating knowledge about the relationships between tumor types derived from decades of histopathological analysis,
・方法「A key feature of our approach is to incorporate a simple tree-based framework based on tumor ontogeny into the classifier.
・方法「The key step in training our classifier is the selection of a set of genes that are informative for distinguishing among the child nodes at each split in the tree.
・問題点「It is typical of most statistical learning algorithms that initially the error rate improves as the number of marker genes increases from small to moderate, but as the number of marker genes becomes large the algorithm overfits the data and the generalization performance actually becomes worse.
・特徴「A unique feature of our method is its ability to use different sets of marker genes and different numbers of marker genes for classifying different specimens.
・問題点「One important issue will be to study how the difficulty of the problem increases as the set of tumor classes is expanded to more realistically reflect the myraid types of human tumors.
・概要「By mimicking the strategies used by pathologists, we demonstrate that pathological knowledge based on the accumulated work from the last 100 years on tumor morphology and global gene expression data can be effectively combined, resulting in accurate molecular classification with fewer genes and without the need for black box-type sophisticated methods of statistical learning.

・全クラス横並びで振り分けるのではなく、クラスをツリー構造状に区切り、選択肢を限定したなかで振り分けるところがキモ。精度はとにもかくにもツリー(Fig.1)の出来如何。
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