ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【本】禁煙セラピー

2006年05月31日 20時59分47秒 | 読書記録2006
読むだけで絶対やめられる 禁煙セラピー, アレン・カー, ムックセレクト 548, 1998年
(ALLEN CARR'S EASY WAY TO STOP SMOKING by Allen Carr)

・結論から先に申しますと、

本日でタバコを止めて13日目です。

ぉ~ぉ…(一同どよめき)

精神が肉体を凌駕したぞ!(*´∀`*)ワハハ

あえて"禁煙"とは書きません。"止め"ました。我ながら信じられません。本書によると止めてから3週間が勝負だそうですが、多分もう大丈夫です。もし今年いっぱい続けば、今年のベスト本間違いなし!ですね。人生の大転換といってもよいのではないでしょうか。たったの105円で、この効果。  いまのところは、特に体調の変化等は感じません。いままでタバコを吸いながらボケっとしていた時間が余り、多少手持ち無沙汰です。「あぁ~つかれたぁ~」という時なんかにタバコが恋しくなりますが、我慢するのにそう努力は要りません。
Janisさんのブログにて紹介されていた本。 カバー紹介文より「すべての喫煙者が待ち望んでいた奇跡的禁煙法 精神力はいらない 禁断症状がない 太らない ヘビースモーカーほど簡単 代理品不要 誰でもすぐにやめられる」 う~ん、怪しさ満点。内容としては、タバコの「百害あって一利なし」について延々と語っているだけです。ただそれだけ。心理操作とか催眠だとか何か特殊な手法を使っているのかもしれませんが、よくわかりません。とにかくコロッと止めました。
・調べてみると、かなり売れている有名な本のようです。どうしていままでアンテナにひっかからなかったのか不思議。あちこちの大スポンサーであるタバコ企業や、税収が減ると困る政府が暗躍してたりするのでしょうかね。。。 まわりにタバコを止めさせたい人がいる場合、贈答品として喜ばれるのではないでしょうか。これから、まわりの喫煙者にススメまくってみようと思います。どうせ禁煙に失敗したとしても、失うものは何もない。
・「私のセラピーが失敗に終わるほとんどのケースは、親に無理矢理連れてこられた、禁煙をする意志などこれっぽっちもない若者です。」p.5
・「私がもらう手紙の中で一番かわいそうなのは、本書を読んで、または私のビデオを見て一度は禁煙したのにまた始めてしまう人たちです。禁煙できたときにはとても喜んでいたのに、また罠にかかってしまい、もう二度目は効かないのです。」p.7
・「苦しいのは体ではありません。禁煙は心の問題なのです。」p.17
・「喫煙者はそれほどタバコを失うことを恐れているのです。本書を最後まで読まない人がいるのは、タバコをやめなくてはいけなくなるからだ、ということは今の私にはわかっています。最悪の日を少しでも先に延ばすため、一日一行しか読まない人もいるほどです。」p.22
・「喫煙者というのはタバコを吸わないぐらいなら古いロープでも吸っていたいものなのです。おいしいとかまずいとかは全然関係ないのです。」p.30
・「人は誰でも、自分は賢明で、人生進むべき道を自分で選べる強い人間だと思っています。しかし本当は人間の性質の99パーセントはあとから作られたものです。我々は単なる社会の製造物なのです。これはどんな服を着てどんな家に住むかといった生活の基本パターンすべてにおいて言えることです。」p.51
・「「吸わないでください」と言ってくれる人がいた方が喫煙者はうれしいぐらいなのです。」p.117
・「禁煙すると太ると信じられているのは、「精神力」で禁煙しようとする人が禁断症状を和らげるためにお菓子などを代用品に使うからです。」p.150
・「「タバコは実際は何の役にもたたないのはわかっている。でも。『タバコには益がある』と信じる人には、何らかの状況で役にたつのではないだろうか?」 こういう人は本書を読んで禁煙しても結局は失敗に終わることが多いのです。」p.167
・「喫煙は私に言わせれば、核兵器にも肩を並べる西側諸国最大のスキャンダルです。」p.211
~~~~~~~
狙っていたわけではないのですが、今日5/31は『世界禁煙デー』だそうです。すごい偶然。

厚生労働省:たばこと健康に関する情報ページ
http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/kin-en/06.html
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小心者 ~レジ打ち間違い編2

2006年05月30日 23時05分37秒 | 日記2005-10
GEO某店の会計にて

『9冊で900円になります!』

あれ…なんか安くない…?
後で確認すると、やっぱり400円の値札が一冊混じってる。

(  ̄ー ̄) ま、いっか。
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【論】Sandberg,2000,Regional and strain-specific ~

2006年05月30日 20時07分06秒 | 論文記録
Rickard Sandberg, Rie Yasuda, Daniel G.Pankratz, Todd A.Carter, Jo A.Del Rio, Lisa Wodicka, Mark Mayford, David J.Lockhart, and Carrolee Barlow
Regional and strain-specific gene expression mapping in the adult mouse brain
Proc Natl Acad Sci USA. 2000 Sep 26;97(20):11038-43.
[PDFダウンロード]

・マウスの脳の各組織について、種族間、組織間で異なった発現をする遺伝子を抽出する。
・マウス種族(2種):129SvEv, C57BL/6
・脳組織(6種):cortex(大脳皮質), hippocampus(海馬), amygdala(小脳扁桃), entorhinal cortex(嗅内皮質), midbrain(中脳), cerebellum(小脳)
・データ:24サンプル(=組織6種×種族2種×各2匹)。13069プローブ。
・2種族間で少なくとも1つの脳組織で異なる発現をした遺伝子:73/7169個
・6つの全組織で異なる発現をした遺伝子:24/73個
・特に難しい数値処理はなく、異なる発現かどうかの閾値は1.8倍として判定。

・目的「To determine the genetic causes and molecular mechanisms responsible for neurobehavioral differences in mice,
・結果「We found that approximately 1% of expressed genes are differentially expressed between strains in at least one region of the brain and that the gene expression response to seizure is significantly different between the two inbred strains.

・抽出した遺伝子を、データベースのアノテーション情報と照らし合わせて論じている。遺伝子間のネットワーク等、複雑な話はまだまだ。
・問題があるとすれば、発現量の相違を相対値のみで判定しているところか。
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【論】Geschwind,2000,Mice,microarrays,and the ~

2006年05月30日 20時05分47秒 | 論文記録
Daniel H.Geschwind
Mice, microarrays, and the genetic diversity of the brain
Proc Natl Acad Sci USA. 2000 September 26;97(20):10676?10678.
[PDFダウンロード][Webサイト]

・文献[1]の紹介、というか解説(commentary)。詳しくは文献[1]を読んでくださいとのこと。もともと[1]を読むつもりだったはずなのに、どこかで間違って、この文献を読んでいた、ということに読み終わってから気がついた。

・アレイの信頼度「the authers (3) compared duplicate brain samples from the same region from the same strain and demonstrated thet fewer than 0.02% (2/13,000) of probe sets on the array were differentially expressed.
・疑問点「Do genes that are enriched in one particular brain region reflect differences in cell number or the specific novel molecular phenotype of a particular cell type?

[1] Sandberg R, et al, Regional and strain-specific gene expression mapping in the adult mouse brain.,Proc Natl Acad Sci USA. 2000 Sep 26;97(20):11038-43.
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【演】室蘭音楽協会市民オーケストラ 名曲コンサート

2006年05月29日 22時24分43秒 | 演奏記録
室蘭音楽協会市民オーケストラ 名曲コンサート
2006.5.27(土)18:30開演, 室蘭市市民会館, 入場料500円
指揮 立山拓平, パート 2nd Violin

ウェーバー 歌劇《魔弾の射手》序曲
ビゼー 《アルルの女》
 第1組曲より 前奏曲、メヌエット、アダージェット
 第2組曲より 間奏曲、メヌエット、ファランドール
ドヴォルザーク 交響曲第9番《新世界より》より第1楽章
ベートーヴェン 交響曲第7番より第2楽章
ドヴォルザーク 交響曲第8番より第3楽章
チャイコフスキー 交響曲第5番より第4楽章
アンコール マスカーニ カヴァレリア・ルスチカーナより間奏曲
アンコール ヨハンシュトラウス ラデツキー行進曲

・第1回の名曲コンサート(2003年)に一度試みて、奏者に不評だったため封印されていた、恐怖のプログラム構成が今回復活。交響曲のいいとこ取り。クラシック音楽にこだわりのある人なら怒りだしそうな企画。たいていの聴衆には好評ですが、とにかく弾くほうはしんどいです。命が削れます。通常の交響曲を一曲弾くのと時間的には、そう変わらないハズなのに、なぜだかとっても疲れます。
・魔弾:一ヶ所とび出しちゃった。あの状況でとび出すのが自分一人というのが逆にスゴイ。
・アルル1組前奏曲:今回のプログラム中の最難関。どうにかゴマかった…か…?
・ファランドール:金管すばらしい。あれだけのトロンボーンはなかなか聴けない。というよりこんなにスゴイのは初めて聴いた。
・ベト7:なかなかイメージどおり、その"感じ"にするのが難しい。 冒頭の和音。自分が管楽器ではなかったことに感謝したくなるほど、怖ろしい。
・チャイ5:鼻血が出そうなくらいがんばりました。燃え尽きました。。。
・ラデツキー:なんとなく1stのパートを弾いてみた。
・曲の合い間に指揮者による曲紹介。主なメロディを抜き出して演奏。聴衆には好評だと思われる。ボソボソしたしゃべり方だったので、きちんと客席に話が伝わっていたか不安がある。
・いつもは本番に楽譜を置かない指揮者が、今回は『見ないと無理…』と珍しく楽譜を見て振った。やっぱり曲数多いよなぁ。
・この日は他のイベントがあちこちで入っていたようで、トラ集めに各パートてこずった。2ndは13名に声かけて、やっと4名ゲット(4勝9敗)。市民会館ではVnは4プルト(8名)いれば十分だ。Vcはあと2名ほど欲しかった。
・今回は若い人(とは言っても年長の方ですが)にトップをお願いし、自分は二列目でこそっと弾かせてもらいました。
・市民会館が新しくなって5年ほどたちますが、オープンしたての頃と比べてなんだか音が変化して良くなっているように、今回感じました。気のせいか。
・打楽器運搬は、会場と各楽器保管場所との間を三往復。終演は20:30で、全て終わって家にたどり着いたのが22:30でした。。。
・客数約400名[目測]:ほどよく会場に収まる程度。
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車検 ~インテグラ(初)

2006年05月28日 23時30分18秒 | 日記2005-10
7:30 室蘭発

10:00 札幌の車屋着。車を預ける。
代車はトルネオ(ホンダ)。
ぎゃー!オートマだ!どうやんだっけ!?
ハンドルもアクセルもシートも皆、ふにゃふにゃ、ヤワヤワ。
運転に戸惑う。
たまたま代車の総走行距離が『123456km』に!
記念撮影(写真)。

11:00 西オケ合宿練習に参加(マラ5)
最後尾で弾いてたところ、
練習中、『ずれてるよ?』『ずれてますね』
指揮者とアイコンタクト(苦笑)。
練習後『キミ、ずれてる。前に移動せよ』
と左遷(?)命令。

15:00 練習終了
古本屋2軒巡回。

17:00 車屋に愛車をお迎え
3年走って、6.8万キロ。
さすがに学生時代(2年8万)よりはペースは落ちたが、
通勤に使ってないにしては、走ってる方だと思います。
次回車検では乗り換え検討しないとだめか…?
車検費用総額13万2千円成り。

大谷地の暇そうなラーメン屋で食事。
意外と美味。汁全て飲むのは稀。

古本屋札幌2軒、苫小牧2軒巡回。
本日の収穫:計25冊
レ・ミゼラブル全5巻が揃ってたので、思わず買ってしまった(500円)。
『外国人作家コーナー』にリリー・フランキーの本が(笑)。

20:30 苫小牧のY師匠よりメール
『いまどこ?』
『餃子つくったからとりにきて』
グットタイミング(行動をよまれている…)。

21:40 室蘭着
餃子とビール。

朝、出発するときに降りだした雨は一日中続き、ひどい天気だった。
コメント (4)
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【本】零の発見

2006年05月27日 22時36分22秒 | 読書記録2006
零の発見 ―数学の生い立ち―, 吉田洋一, 岩波新書(赤版)49(R13), 1939年
・数学に関する古典的読み物。『零の発見―アラビア数字の由来―』、『直線を切る―連続の問題―』の二編収録。「数学を知らないまったくの素人」を念頭におき、平易に書かれてはいるが、そこで扱う概念にはかなり難しいものも含まれる。数学嫌いにススメる気にはちょっとなれません。
・ローマ数字の足し算・引き算には唸ってしまった(p.31)。
例)
  DCCLXXVII   (777)
-) CC X VI   (216)
―――――――――
  D  L X I   (561)

・「昔といまとを問わず、みずから画期的と誇称した事業が真の意味で画期的であったためしはあまりこれを聞かないようである。」p.87
・「さて、アテネの黄金時代を現出した紀元前五世紀のころから、とくにギリシァ人の注意を集めた一連の幾何学の問題があった。すなわち、
 一 与えられた円と等しい面積をもつ正方形をつくること、
 二 任意の角を三等分すること、
 三 与えられた立方体の二倍の体積を有する立方体をつくること、
の三つであって、世にこれをギリシァ数学の三大問題と称している。
」p.146
・「数学者は有理数を係数とする方程式の根になりうる数を一般に代数的数とよんでいる。そして、代数的数でない数には超越数という名を与えている。」p.180
・「ともかくも、著者は数学の歴史が、一面からみれば、連続の問題に対する挑戦の歴史であったことを伝えたかったのである。(中略)こういう問題を考究することは、あるいは、哲学の領分であって、数学本来の職掌外であるのかも知れない、という気もするのである。」p.181
~~~~~~~~~~
?笈を負(お)う 笈を背負って旅をする。転じて、遠方に遊学する。
?いんせい【殷盛】(「殷」はさかんの意)たいへんさかんなこと。繁昌すること。生活が豊かなこと。
?おんたく【恩沢】(古くは「おんだく」とも)神仏や君主が恵みや情を与えて人々をうるおすこと。恩恵。
?へきとう【劈頭】 事のはじめ。まっさき。最初。
?こうえん【講筵】 書物などの講義をする場所。また、その講義。
?しょうけい【捷径】 1 早道。近道。  2 転じて、ある物事に通達する、手っ取り早い方法。
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【論】Steinman,2003,Transcriptional analysis of~

2006年05月26日 22時07分37秒 | 論文記録
Lawrence Steinman and Scott Zamvil
Transcriptional analysis of targets in multiple sclerosis.
多発性硬化症における標的遺伝子の転写解析

Nat Rev Immunol. 2003 Jun;3(6):483-92
[PDFダウンロード][Webサイト]

・目次より概要「病変組織において発現している遺伝子の大規模転写解析により、発病に関与する新たな成分の同定が可能になる。この総説は、多発性硬化症に着目し、活性を操作すると疾患の管理が可能になるような新規標的遺伝子を同定するために用いられる手法について論じている。

・免疫関連分野。まったくお手上げ。
・Natureのマイクロアレイ特集はこれにて一段落。
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【本】ローマ人の物語 1・2 ローマは一日にして成らず

2006年05月25日 20時59分01秒 | 読書記録2006
ローマ人の物語 1・2 ローマは一日にして成らず (上)(下), 塩野七生, 新潮文庫 し12-51・52, 2002年
・昔、大学の某文系科目の講義にて先生が、
「塩野ななせいさんの『ローマ人の物語』がおもしろい!」
と絶賛していたので、早速講義後、図書館へ。
『ローマ人』はなかったがその著作がいくつかあった。手に取り、チェック。

ななせいじゃなくてななみじゃん!!』

・・・そんな出来事から10年近く経ち、ようやく読みだしました。
・ローマの歴史について。その建国からイタリア半島の統一まで、紀元前735年から前270年までの約500年間をとりあげる。
・三国志のような英雄譚的な読み物を想像していましたが、そうではなく、出来る限り正確に当時のローマを文章で組み立てようという、学術書寄りの読み物でした。なにぶん古い話で当時の資料が少ないために、こういう形式になっているのかもしれません。今後の展開に期待。
・ローマ、ギリシア、アレキサンダー大王などなど、それらをかなり混同していました。 ロムルス、ヌマ、トゥルス・ホスティリウス、アンクス・マルキウス、タルクィニウス・プリスコ、セルヴィウス・トゥリウス、タルクィニウス・・・ローマ建国の初代から歴代の王の名前。これらを頭に入れつつ読むのはなかなかキビシイ作業。
・「われわれが「文庫」と呼んでいる書物の形は、現代からならば五百年も昔になる、ルネサンス時代のヴェネツィアで生れたのでした。」上巻p.3
・「そしてまた、文庫版もそれなりに美しい造本であらねばならないと考え、その想いの実現にも努力したつもりです。アルドも言い遺しているのです。本造りには、「グラツィア」(優美)を欠いてはならない、と。」上巻p.10
・「ちなみに「サラリーマン」も語源にもどれば、ローマ人の言語であるラテン語の「sal」(塩)で支払われる人、になる。」上巻p.16
・「ローマの王は、神の意をあらわす存在ではない。共同体の意を体現し、その共同体を率いていく存在なのである。それゆえに、終身だが世襲ではない。また、選挙によって選ばれる。(中略)王様というよりも、終身の大統領と考えた方が適切かもしれない。」上巻p.61
・「人間の行動原則の正し手を、 宗教に求めたユダヤ人。 哲学に求めたギリシア人。 法律に求めたローマ人。 この一事だけでも、これら三民族の特質が浮びあがってくるぐらいである。」上巻p.76
・「だが、このスパルタは、戦士のほかには何も産まなかった。哲学も科学も、文学も歴史も、建築も彫刻も、まったく何ひとつ遺さなかった。スパルタ式、という言葉を残しただけである。」上巻p.176
・「理論的なギリシア人に比べて、ローマ人は現実的性向の実に強かった民族であると言われている。」下巻p.94
・「S・P・Q・Rとは、セナートゥス・ポプルス・クェ・ロマーヌス、即ち「元老院並びにローマ市民」を意味する四つの頭文字を集めた記号である。」下巻p.108
・「ところが、古代ローマの元老院は、議会民主政体をとる国の二院の一つである上院ともちがい、現役を引退した長老たちの集まりともちがって、一院しかない政体をとる国の一員であり、バリバリの現役たちを集めた機関であったのである。」下巻p.110
・「ローマ人の柔軟性は、経済人であったヴェネツィア人さえもはるかに越えていた。(中略)ローマでは、上位にあった者が下位の官職を務めることは、政官界にかぎらず軍隊でも行われ、不名誉とも不適切とも思われていなかった。」下巻p.113
・「ローマ人には、敗北からは必ず何かを学び、それをもとに既成の概念に捕われないやり方によって自分自身を改良し、そのことによって再び起ちあがる性向があった。」下巻p.115
・「ローマ人は、保守的であったというのが定説になっている。だが、真の保守とは、改める必要のあることは改めるが、改める必要のないことは改めない、という生き方ではないだろうか。」下巻p.121
・「同時代のギリシアの旅行者は、ギリシア人は神殿建造に熱心であるのに対し、ローマ人は公共施設の充実に重点をおく、と書き残している。」下巻p.134
・「こうなると、歴史の主人公である人間に問われるのは、悪しき偶然はなるべく早期に処理することで脱却し、良き偶然は必然にもっていく能力ではないだろうか。」下巻p.171
・「貧しき者こそ幸いなれ、というイエスの教えの優しさはわかるが、「貧しいことは恥ではない。だが、貧しさに安住することは恥である」としたペリクレスのほうに同感なのだ。」下巻p.203 つい最近、誤訳とはではいかないが、原文とはニュアンスが変わって広まってしまった聖句の例として挙げられているのを新聞で見たなぁ(鈴木範久『聖書の日本語―翻訳の歴史』)。翻訳の弊害がここにも。
・「なぜなら、ディオニッソスのあげた宗教、ポリビウスの指摘した政治システム、プルタルコスの言う多民族同化の性向はいずれも、古代では異例であったというしかないローマ人の開放的な性向を反映していることでは共通するからである。」下巻p.208
・「知力ではギリシア人に劣り、体力ではケルト(ガリア)やゲルマン人に劣り、技術力ではエトルリア人に劣り、経済力ではカルタゴ人に劣っていたローマ人が、これらの民族に優れていた点は、何よりもまず、彼らのもっていた開放的な性向にあったのではないだろうか。ローマ人の真のアイデンティティを求めるとすれば、それはこの開放性ではなかったか。」下巻p.208
~~~~~~~~~~
?ノーブレス・オブリージュ (フランス)noblesse oblige  もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞いをしなければならぬ」の意。
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Violin購入のお誘い

2006年05月24日 22時19分21秒 | 日記2005-10
オケ関係の知り合い(たぶんここは見ていない・・・よね?)から、
お買い得だというViolinの情報が。

その方が使っている楽器を以前弾かせてもらったことがあり、
そのときの感想は → 『こりゃすげぇぇー!!』
そんなイイ楽器と同じ作者による兄弟楽器とのこと。
興味津々。

そこで、聞いてみました、ハウマッチ!!?


『 2 8 0 万 円 (+消費税)』 ・・・ orz


儚い夢でした。ありがとうございました。

将来1千万でさばけるなら、そりゃぁお買い得かもしれませんが。。。
ちょっとキレイな音がでることだけがとりえの木のカタマリに、
そこまで金をつぎこむ気にはなれません。
300万の物体を肩にかけて持ち歩くのを想像しただけで恐ろしい。

安物も 腕を磨けば プライスレス』 ぴかりん

このブログをたまたま見かけたお金持ちが、家で遊んでいるスンゴイ楽器を、
『是非、ぴかりんに弾いてもらいたい!』とかなんとか言って、
寄付してくれたりなんかとか・・・
(*´∀`*) フフフ (←妄想中)
コメント (9)
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