ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【鑑】PMF室蘭公演 PMFIP(インターナショナル・プリンシパルズ)演奏会

2009年05月22日 08時05分15秒 | 鑑賞記録
PMF室蘭公演
PMFIP(インターナショナル・プリンシパルズ)演奏会
2008.7.25(金)18:30開演, 室蘭市市民会館, 入場料2500円(M列20番)

1. モーツァルト オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370(368b)
2. 細川俊夫 二人の打楽器奏者のための「風の姿」 "Windscapes" (1996)
3. ロパルツ プレリュード、海、シャンソン
4. ニールセン かいなきセレナード
(休憩)
5. ワーグナー ジークフリートの牧歌
6. バーンスタイン(バーグラー編) ミュージカル『ウエストサイド・ストーリー』から「ダンス」(八重奏版)

・PMF室蘭公演。昨年Kitaraで聴いた演奏会とほぼ同じメンバーであるPMFIPによる室内楽曲の演奏会。ステージ上に出てくる奏者を見ていると、「あのヒト、前回もいたよなぁ」と記憶がよみがえる。
●モーツァルトObカルテット
・Obの、糸を引くような音の終わりの処理が素晴らしい。
・1楽章終了時点で会場より拍手。
・2楽章終了時点でOb分解清掃。続く3楽章の出だしでは、えもいわれぬ美しさの第一音が。普通であれば「プー」とか「ピー」とか、ちょっとでも試し吹きしてから音を出したいところですが、それ無しでいきなりスゴイ音を出せるところがサスガ。
・"知らない曲" として聴いてましたが、途中、「これ、メロンオケの余興で弾いたような……」という気が。
●「風の姿」
・打楽器二台の変わった編成の現代曲。
・出だし、静寂の中で楽器をなでるところから演奏開始。そして、動きが止まってもどこからか風の音が…… いったいどこから音を出してるのかと思ったら、歯の隙間から出す息の音でした。「この次はどんな展開が!?」と会場内にビミョーな空気が流れる。その後、トライアングルの棒でドラを叩いたり、なでたりなど、ドキドキハラハラするパフォーマンスが続く。もっと派手な展開になるかと期待を持たせたところであっけなく終了。とにかく "間" を持たせるのが大変そうな曲でした。
●ロパルツ
・作曲家の名すら知らぬマイナー曲。桜の花びらが舞うような情景を想像をさせたりと、どこか和風な雰囲気も漂い、映画音楽のようで聴きやすい曲でした。CDを見つけたら買いたいレベル。
・ハープが活躍。そしてVnが巧い。
・途中いい気持になり、半分意識を失う。
●ニールセン
・『未完成』冒頭のOb&Clのように「複数楽器のユニゾンで一本の楽器のように」演奏し、新たな音色を生み出す例がありますが、これと同様に、途中、Fg&Hrnが見事なユニゾンを聴かせてくれました。FgでもHrnでもない、新しい音色。
・Hrnメロディーの三段階のエコーに脱帽。『p → pp → ppppp』というような。Hrnて、こんなに小さな音が出せるのですね。
※休憩:20分もあるので、暇つぶしに会場建物の周りを一周。裏へ回ってみると、カーテンをしないものだから控え室のリハ室の様子が丸見え。中からは『展覧会の絵』のSaxソロのメロディーが。今回、Saxは参加していないはずなのに??
●ジークフリート牧歌
・今回のメインディッシュ。自身の『また弾きたい曲ランキング』の上位に位置し、これまで弾いた中でも「名曲中の名曲だ!」と思う大好きな曲。その生演奏を聴くのは初。
・奏者がステージ上に現れると、まずは体格の異なるVn奏者二名がお互いのピアノ椅子を交換。些細な事に見えますが、場合によってはステマネの首が飛ぶ出来事。
・出だしのVnが聴けただけでもう満足。素晴らしいVnでした。
・弦は各一本という編成だったので強音時はさすがにキツい。
・「Tpはいつ出番がくるのだろう」とその様子を見ていたら、その出番はほんの三小節ばかし。
●ウエストサイド
・HrnからSaxの音が出る。
・燕尾服でドラムを叩く姿がなんだか奇妙。
・途中でちょっと飽きがきた。
・終演後は会場より大拍手。アンコールは無しで最後は出演者全員で「バイバイ」のゼスチャーでお開きに。
・何故か奏者の出入りは全て上手から。単に控え室に近いせい?
・会場はカーテン無しのセッティング。
・客数約300名[目測]:6割の入り。帰り際に工大オケの後輩の女の子二人組と合い、「バスで来た」というので大学の近所まで車で送り届けた。車中感想を聞いてみると「動きがすごかった」とのこと。

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