『鯖猫長屋ふしぎ草紙』の何巻だったか、その何話だったかはっきりしないけど、夕飯の支度をしなくちゃと思ったとき、ふっと頭に浮かんだ。
さっき貰った人参、あとでこんにゃくと白和えにしてもってくから。
鯖猫長屋のまとめ役おてるさんが、店子仲間の蓑吉さんにそんな風に声をかける。
あ、白和えかぁ、いいなぁ…。
ほうれん草も人参も冷凍庫で出番を待ってるしな。
お豆腐もある。
よぉし、一品は白和えに決定
本来ならばあたり鉢で胡麻を丁寧に擦り…ってところから始めるものだけど、手軽に手軽に。
絹ごし豆腐を潰し、練胡麻と混ぜ合わせ、お味噌で味付け。
あとは解凍しておいた人参とほうれん草を和えるだけ。
小鉢ものは手軽に作れるものがいい。
鯖猫長屋の店子には独身の男もいる。
拾楽さんもそうだし、野菜の振り売りの蓑吉さんもそう、団扇売りの涼太さんも独身。
魚の振り売りの貫八さんは独身だけど妹のおはまちゃんがいる。
蓑吉さんも貫八さんも売れ残った商売物は長屋のおかみさん連中に分けたり、安く買い取ってもらったりしてる。
おてるさんをはじめ女房連中はそうして引き取った野菜や魚でおかずを作り、独身男たちに分ける。
おはまちゃんも拾楽さんにおかずの差し入れをしてるしね。
あ、そうだ、おはまちゃんが差し入れしたものには青菜の胡麻和えやきのこの白和えがあったな。
おてるさんがきんぴらを分けていたこともあったっけ。
おみつさんが作ったのは魚のすり身団子だった…、利助さん直伝の作り方も書いてあったな。
あは、ちょっとした小鉢物は鯖猫長屋に習うことにしよう
さっき貰った人参、あとでこんにゃくと白和えにしてもってくから。
鯖猫長屋のまとめ役おてるさんが、店子仲間の蓑吉さんにそんな風に声をかける。
あ、白和えかぁ、いいなぁ…。
ほうれん草も人参も冷凍庫で出番を待ってるしな。
お豆腐もある。
よぉし、一品は白和えに決定
本来ならばあたり鉢で胡麻を丁寧に擦り…ってところから始めるものだけど、手軽に手軽に。
絹ごし豆腐を潰し、練胡麻と混ぜ合わせ、お味噌で味付け。
あとは解凍しておいた人参とほうれん草を和えるだけ。
小鉢ものは手軽に作れるものがいい。
鯖猫長屋の店子には独身の男もいる。
拾楽さんもそうだし、野菜の振り売りの蓑吉さんもそう、団扇売りの涼太さんも独身。
魚の振り売りの貫八さんは独身だけど妹のおはまちゃんがいる。
蓑吉さんも貫八さんも売れ残った商売物は長屋のおかみさん連中に分けたり、安く買い取ってもらったりしてる。
おてるさんをはじめ女房連中はそうして引き取った野菜や魚でおかずを作り、独身男たちに分ける。
おはまちゃんも拾楽さんにおかずの差し入れをしてるしね。
あ、そうだ、おはまちゃんが差し入れしたものには青菜の胡麻和えやきのこの白和えがあったな。
おてるさんがきんぴらを分けていたこともあったっけ。
おみつさんが作ったのは魚のすり身団子だった…、利助さん直伝の作り方も書いてあったな。
あは、ちょっとした小鉢物は鯖猫長屋に習うことにしよう