クアトロの民は、魚市場のお盆休みに悩まされていた。お客様に売る物が無い。
「どうしたものじゃろう」
「町へ出てお侍にたのむのじゃ」
長老の助言により、侍を雇うことにしたのだった。
そして、クアトロの民を助けるために立ち上がった七人の侍。それは、報酬のためではなかった。お客様の美味しいという笑顔が見たい。侍としての、何かが彼らを奮い立たせるのだった。
一人、千葉スズキのグリル。いつでも頼りになる侍だ。
二人、八丈島イサキのアクアパッツァ。暴れ水と呼ばれる侍だ。
三人、豆あじのエスカベッシュ。骨のある侍だ。
四人、北海道大目マスのマリネサラダ。脂の乗った特別な侍だ。
五人、静岡大バチマグロのホホ肉の赤ワイン煮。じっくりと構えた侍だ。
六人、福島産和牛二の腕のシチュー。この腕っ節は、味わいのある侍だ。
七人、豪州産タンシチュー。舌先三寸ではない、有言実行の侍だ。
七人の侍が、クアトロを救う。
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