クアトロ最寄りの駅、東武・豊四季駅の周辺は、2000年に再開発が行われた。開発前の豊四季駅には、夕陽が射すと駅舎を守っているような二本のケヤキのシルエットが現れる。日の明るいうちはそこにケヤキがあったことも気づかないものだ。どうやら二本のケヤキは夫婦だと思われる。
実は、そのケヤキはクアトロのママの生家のものだ。開発の時に、その夫婦のケヤキの一本は切られ、一本は市会議員の働きで、市の公園に移された。移されて残されたケヤキは、元気にしているのだろうか。そして、今何を思っているのだろう。この処置の決断をしたのは、僕だ。今だ、僕の心に影を落とす。
夏の終わりを告げるように、毎年8月22日に豊四季のお諏訪さま夏祭りの夜宮がある。人出も多く露店も参道を埋め尽くす。
夕方になると、ケヤキの下に住むおばあちゃんのもとに、孫たちが集まる。夜宮でお小遣いを使うのが目的だ。クアトロのシェフもその一人だった。
豊四季駅の夫婦ケヤキのシルエットにお諏訪さまの賑わい、そしておばあちゃんにお小遣いを貰う孫たち。もう遠い昔の風景になってしまった。今は、ケヤキもなく、おばあちゃんもいない。それでも、お諏訪さまのお祭りは今年も賑わいをみせるのでしょう。
クアトロは、22日定休日の水曜ですが、臨時営業をします。新しく夏の終わりの風物詩を作るために。
※叔母の通夜に参列のため、21日(火)はランチタイムのみの営業となります。(am11:30~pm3:00)
※叔母の告別式のため、22日(水)はpm6:00からの営業とさせていただきます。よろしくご理解の程、お願いいたします。