お気に入りのフレンチがある。いつ行っても美味しい。二階にあるそのお店の階段を上がって、僕らの顔が見えるとマネージャーは慌ててシャンパンのハーフボトルを冷やし始める。まずは、シャンパンということを知っている。テーブルに付くと、前回は何々を召し上がりましたと教えてくれる。料理が決まりパンが出される。僕には、フランスパンの端っこが出される。僕は、フランスパンは堅い表面が好きだ。だから。フランスパンの端っこが好きだ。マネージャーはそのことを知っていて行くと黙って僕にはパンの端っこを出す。そんな贅沢をしていたのは、もう昔のこと。そのマネージャーも、都内の一流レストランに移ったと噂を聞いた。
今日、ランチに久しぶりに訪れてみると、かのマネージャーはやはりいなかった。それでも、出されるパンは端っこのところだった。マネージャーが残したノートがあるらしい。
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