ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

続・あなたに降る夢

2009年12月09日 | 個人的な話

Photo 「ご注文のワインはこちらでよろしかったでしょうか」
ソムリエはうやうやしくワインのボトルをクアトロの父に見せる。
ソムリエはやや手先が震えている。
「はい、結構です」と毅然と答えるクアトロの父。
返事を聞くと、慎重にワインのコルクを抜きはじめるソムリエ。
慎重に抜栓されたコルクがクアトロの父のテーブルに置かれる。
肝心のそのワインは少し後から登場するのだろう。
そのワインを飲む前に、シャンパンやブルゴーニュの白ワインでもいかがですかと、神妙な面持ちでクアトロの父にワインを勧めるソムリエ。
「ル・パンの前にはどういうワインがいいでしょうね」
クアトロの父がソムリエに尋ねる。

空はどんよりと曇っている。落ち葉が広がる公園の中を横切り、広い道に出る。クアトロのママと散策をしていたクアトロの父。道路脇の電線には小鳥たちが、暇そうに並んでいる。それぞれ違う方向を見ている小鳥たち。お互い暇だねと声をかけたくなった。それでも、こんな暇な時間も重要だなと思える歳になったクアトロの父である。
その小鳥たちから目を離すと頭の上にポトンと小さな刺激を感じる。鳥のやつがフンを落としたのだ。
「ウンが付いて良かったじゃない」となぜかはしゃぐクアトロのママ。
その後、クアトロのママに勧められて宝くじを買ったクアトロの父。
宝くじが当たった時のために、レストランで「ル・パン」というワインを飲むシミュレーションをしてみた。

コメント
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