「ウニのクリームソース」がクアトロの売上高ナンバーワン・パスタである。特別な宣伝をした訳ではなく、徐々に数字が伸びた商品なのでお客様の口コミで広がったと思われる。
「豊四季にクアトロっていうイタリアンがあるの知ってる、接客しているひとはあまり気が利かないけど、スパゲッティは美味しいのよ、特にウニの何とかは食べてみなさいよ」
と云った具合で広がるのだろう。
それでは、昨日のブログに書いたような本日のおすすめが数多くあっても意味は無いのだろうか。
「ウニのパスタ食べて来たわ、美味しかったわ、でも他にも気になるパスタがあったからまた行ってみようかしら」
「ウニのパスタを食べに行ったのよ、そしたらその日にしか食べられないパスタだって云うからそっちにしたの、次はウニのパスタにするわ」
これが、クアトロの戦略である。
しかし、数多くメニューを揃えれば良い訳ではない。
「今日は雨が降って寒いから、体の中から温まるようなカキの味噌クリームがお勧めですよ」
「やっぱり寒い日は熱々のカネロニ・グラタンですね」
と云った一言をお客様は嬉しいのである。
それには、色々なお客様へお勧めの選択肢が多い方が良い訳である。
クアトロの問題点は、“接客しているひとはあまり気が利かないけど”と云われないことである。