ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

サンタは見守る

2009年12月07日 | ワインの話

Photo 「ご注文のワインはこちらでよろしかったでしょうか」
クアトロの父はうやうやしくワインのボトルをお客様に見せる。
クアトロの父は年寄りだから注文を聞き間違えることがありそうなのだが、自信をもってワインを差し出すクアトロの父を疑うのもためらわれる。
「はい、結構です」と答えるお客様。
返事を聞くと、年寄りとは思えない早業で、腰にぶら下げたソムリエ・ナイフを取り出しワインのコルクを抜きはじめるクアトロの父。
コルクを熟練の技で抜き取り、自慢気にそのコルクをテーブルに置くクアトロの父。
さあ、次はワインのテイスティングという儀式である。
大概のお客様は、このコルクを抜く作業で気後れするのか、テイスティングはクアトロの父に言われるままに、「大変に結構なお味でした」ということで終わってしまう。
せっかく、高いお金を出してワインを飲むのだから、このテイスティングを楽しんでみてはいかがだろう。
それには、いくつかのテクニックがある。赤ワインの場合、金魚でも飼えそうな大きなグラスにワインをちょっとだけ注がれるが、ここで苦情を述べてはならない。こんな少量のワインから、このワインの良し悪しを判断しなくてはならないのかと思っても口に出してはならない。
昨日述べた、コルクに異状がれば、差し出されたコルクの状態で判断できるし、せめて色を見て濁っていないかを見れば良いのである。
それでは何をテイスティングすればよいかと云えば、自分の好みの温度でワインが運ばれてきたかをチェックすれば良いのである。これならば、少量のワインでも確認できると云うものである。
自分の好みにはワインの冷えが足りなかったら、もう少し冷やしてから持ってきてとか、冷えすぎていたら、もう少し温度が上がってから飲むとか答えればカッコ良いのである。
クリスマスにクアトロで実践してみよう。リースに飾られたサンタも見守ってくれるだろう。

※今日と明日はクアトロのシェフ体調不良のため休養させていただきます。クアトロの父とクアトロのママで細々と営業します。魚料理などお休みさせていただくメニューがあります。ご了承ください。

コメント (1)
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