師走の二十日だと云うのに今日は暖かい。冬の寒さはこれからだろう。そして春はまだまだ先だが、寒の魚と云えば魚の貴公子サワラだ。サワラは寒い冬に深い海で成長し、春になって産卵のため沿岸に姿を現すところから春の魚と思われサワラは魚編に春と書くようだ。実際は、鍛えられた肉体美といえる体型から狭腹と名付けられたという。肉質は均一に脂が乗り、身が柔らかい。そのサワラの刺身を作るには、調理人の腕の見せ所である。今晩は、冬を楽しみつつ春を肴に一献。
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