つれづれなるままに  418  一人世帯はあたりまえ

2008-01-11 12:35:26 | 雑記
昔は、高齢者になると子供と同居があたりまえ、しかし今はどんどん減少し、高齢者の夫婦だけ、単身世帯、片方が要介護になると、夫婦の間で老老介護、そして、片方が先立たれたら、子供との同居をしぶしぶ始めざるを得ない。

80歳で独り身になった親なら、子供は50~60才前後、子供と同居となると、親の方は住みなれた家、土地を離れ、子供の住む所に移って来る。息子、娘夫婦は一家の主、嫁に従わなくてはいけないのは、姑、見知らぬ土地に来て、土地にも慣れず、他人の家風に会うわけもなく、幸せなはずがない。

「老後は子供や、孫に囲まれて暮らすのが老後の幸せ」これは昔の話のように思います。

私の義母も80歳を過ぎ我が家に送り込まれてきました。「あなた達のお世話にはなりません」とはっきり言い切つた義母でしたが、周りが「火の始末が出来なくなった」「食事の準備もしてないようだ」と「子供が居るのに」と本人の意思とは無関係に、ある日突然、心の準備をする間も無く、やって来、狭い一間を占領、姑は頑固、今までの一人の生活様式を変える様子もなく、自分の思い通りの生活を出来ると思っていたようです。私とて自分の生活スタイルを変えることも出来ずに、お互いが頑固なまま、病院入退院繰り返し13年間、知らない土地に来て、友達とて無く、来て本当に幸せだったのだろうかと思います。

老後は自分の家でと、今は在宅支援センター、地域包括支援センターと住み慣れた土地で、家でといろいろな制度が出来ています。これを活用し、24時間体制、しかし、これだけでは最後を家でとは、いきません。週に2~3回ヘルパーさんに来ていただき、食事の世話、掃除、買い物等、していただく事は出来ますが、これだけでは補いきれません、子供には面倒はかけたくないとすれば、最後は老人病院にて命の枯れるのを待つしかないのかも知れません。

昨年の暮れにご主人を亡くした彼女も80歳、娘は遠くアメリカに今日戻っていきました。要介護2、週2回ヘルパーさんをお願いしていますが、ヘルパーさんの来ない日はどうなるのだろうかと、案じています。認知症、電話応対しっかり受け答えしますが、忘れます。約束、日、時間、忘れます。周りの地域の方たちが、支えなくては、お役所仕事ではできない事が多過ぎますし有り過ぎる。
彼女の生活を見て実感しました。私とて一人、脳が順調に活用できる内に、対策考えなければと思いますが、まだまだと思っているのは本人だけ、もう手遅れなのかもしれません。
ポックリいかない限り。