つれづれなるままに  957 四苦八苦

2009-12-22 21:40:53 | 雑記
通夜の席にでました。なんまいだーなんまいだー・・と何十回いや何百回も同じお経を唱え、何の宗派なんだろかと聞き入っていました。71歳、10年ほど前から入院、2~3年前からは植物人間となり、口から栄養をとることが出来なくなっていたようです。生命保険会社によると、一人で口から栄養をとることが出来なくなった時点で死亡とみなされ、生命保険会社から死亡の保険金がおりたとのうわさ・・・奥様には「長い間ご苦労様でした」と・・言葉少なく。

通夜の席のお説法、これも長い講和でした。その中でひとつだけ覚えていたことは「四苦八苦」、これは大変だったことに良く使います。今日も通夜の前、とある会場で21年度の活動報告会に出席、わが町の実態活動報告5分間のスピーチ、「四苦八苦」で原稿を作り発表しました。このように非常に苦労したときに使う言葉ですが、
講和によると「四苦八苦」とは生・老・病・死
ひとは命を与えられた時から、生の苦しみが始まり、病に苦しみ、老を取り、死の苦しみは絶対避けることが出来ない宿命だそうです。
では「八苦」とは
愛する人との別れる苦しみ・・愛別離苦
嫌な人とも会わなければならない苦しみ・・怨憎会苦
ほしい物が得られない苦しみ・・求不得苦
何もなければ苦しむこともないのに肉体、感情、理性、思考力があるために苦しむ・・・五陰情苦
これらの事を「四苦八苦」仏教の言葉だそうですが、なるほど生きていると言う事はこれらの苦しみを何時も背負っているのだと、またこれらの苦しみを得ると言うことは生きている証なのだ・・やたら感心しながら聞き入っていました。