つれづれなるままに   1131  東京島

2010-09-01 10:48:19 | 雑記
数多くの作品が受賞され、この「東京島」も08谷崎潤一郎賞を受けています。桐野夏生著、昨日は「第九」のシート調整、女性アルト、ソプラノと集合時間19時10分、15時には授業も終わり待ち時間、8月公開の「東京島」を観ました。
その前に小説、半分ほど読んでの映画鑑賞でした。
主人公、清子、夫と世界1周のクルーズに出かけましたが、途中暴風に合い、孤島に流れ着きました。その後、その島には日本の若者が流れ着き、また謎めいた中国人が、男性31人女1、救出の見込みもなく、突然夫はなぞの死を遂げてしまいました。
その島は「東京島」と名づけられ、たった一人の女、夫の死後くじ引きで次の夫が決まります。2年間のみの条件付きで。
日本人は島での生活を何とかして「社会化」しようとするのに対して、中国人は逞しくどんどん野生化していく、日本人と中国人の違い、その中で女の心の動き、それを取り巻く男性の心の動きなど・・原作が女性だからでしょうか。
女心を前面にだして、逞しく生きていくすべを心得ている女、父親が誰か分からない子供を身ごもりました。日本人の夫がいながら、中国人の子供だと言い、子供を中国人の住家で出産しようと、しかし中国人側には、フイリッピンから、若き女性の乗った密航船が到着、賑やかに踊り楽しんでいました。密航船に乗っていた女性の介添えで無事男女の双子を出産・・この密航船で双子の子供を連れ逃げようとしましたが、男の子は連れて帰ることが出来ず、女の子だけを連れて日本に戻ります。
10年後、東京島に残してきた子供を想い、その後の東京島、置いてきた男の子は島に残った人々に育てられ島の王となり、日本人、中国人、フィリッピン人、島の人口も増え平穏な生活が・・。
小説、まだ半分しか読んでいませんが・・映画は物足りなさを感じました。