つれづれなるままに 1148 「おくの細道」芭蕉の足跡

2010-09-29 14:23:33 | 旅行

学生時代、今回訪ねた天童の友と夏休み「芭蕉の足跡」と洒落込んで旅にでました。もう40年の前の事です。今回は山寺、鳴子、松島、塩釜、至るところで芭蕉の句碑や名前がで、学生時代に帰ったようで懐かしく思い出しました。

芭蕉は5月4日、今日の6月20日、東北は梅雨に入った頃でしょうか。仙台城下に入った芭蕉は、宮城野、榴ヶ岡天満宮、国分寺の原野で、萩の咲き乱れる情景や鈴虫の音色に思いをめぐらしてきたようですが、・・・秋の気しきおもいやらる・・・と、しかし現地で知り合った画工から紺染めの緒をつけた草鞋を餞別にいただき詠んだ句があります。・・・あやめ草足に結んだ草鞋の緒・・・

 9月今回の旅は見事な仙台萩が咲いていました

多賀城を経て塩釜に宿と取ったようです。塩釜神社を参詣、急勾配の200もの階段を登ったのでしょうか。私達は登りは裏街道、戻りは正面からアンコールワットのあの磨り減った階段を思い出しました。 芭蕉は翌日船で松島へと渡っています

        

松島では余りの美しい風景に言葉が出ず・・松島やあゝ松島や松島や・・・と言うのが通説ですが、曾良の・・・松島や鶴に身をかれほととぎす・・・を芭蕉の代表作とする見方もあります。この雄島にはこの二つの句碑が立っていました。

        

松島をで、一関、平泉、鳴子へと、今回の旅行の鳴子では「尿前の関」を通りました。観光タクシー素通り、わき道にそれ関所の前に行けばよかったと後悔しながら、昔この難所をよく越えたものだと感心しました。

山越えした芭蕉は一夜のつもりで宿泊を頼んだのですが激しい風雨で3日間足止め、人と馬が一つの屋根で寝起きを共にする暮らしを体験・・・蚤虱馬の尿する枕もと・・・・土間を隔てた馬小屋の放尿の音が枕もとで尿をされているように聞こえて,この句を詠んだとされています。

尾花沢から立石寺(山寺)に1015段の階段を登って名句を詠みました.・・・・閑さや岩にしみ入蝉の声・・・私が着いたときは雨・天童から車で友が迎えに来てくれましたが、山寺は霞の中でした。

           翌日天童公園の雲間から月山が・・雲の峰幾つ崩れて月の山・・・ 

山寺から尾花沢に引き返して日本海を目指して芭蕉は旅を続けています。

昨年の4姉妹旅行新潟駅集合、私は列車で新潟まで・・最上川を超えて・・・五月雨やあつめて涼し最上川・・・秋田県象潟も通過しました。・・・象潟の雨が西施がねぶの花・・・象潟は塩湖だったそうですが、今は田園風景に変わっていました。今回も少しは芭蕉の心に近づけた様な気がしました。