お正月は「百人一首」を家族で楽しんだ方も多いと思います。「百人一首」で有名なこの歌の若菜とは春の七草のことで源氏物語にも登場、古く、この習慣は中国から伝わり、旧暦の1月7日は新年の占い始めの日でもあり、邪気を払い万病を除く占いとして食べる、正月料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足がちな栄養を補うために食べられましたが、今はどうでしょうか。
春の七草は
セリ・ナズナ(ぺんぺん草)・ごぎょう(ははこぐさ)・はこべら(はこべ)・ほとけのざ・すずな(かぶ)・すずしろ(大根)これぞ七草と、子供の頃、口ずさみ、7日に食べた、七草粥はこんなに入っていたかどうかは、定かではありませんが、朝、母の台所でトントンと野菜の刻む音がして眼が覚めた事を思い出します。しかし、今の子供たちは雑草にしか思えないでしょう。
正月の「おせち料理」にしても、黒豆はまめにくらせ、田作りは豊年豊作、数の子は子孫繁栄と様々な願いをこめておせちを作りましたが最近は、おせちも様変わり、既製品が多く出回り、国産も少なくなり、黒豆だとて、中国、韓国、カズノコなどはアメリカ・カナダから輸入されたもの、料理とて手をかけなくてもお店には全てが並び、だんだん「おせち料理」も「七草粥」も薄れていくのでしょうか。子供たちや孫達と膳を囲み、おせち料理の云われ、七草粥の云われなど話しながら食べ、このような伝統は残しておきたいですね。