rock_et_nothing

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ドメニコ・スカルラッティのチェンバロ曲

2010-12-13 16:59:13 | 音楽たちークラシック
かなり前に、ドメニコ・スカルラッティのチェンバロ曲に夢中になっていたときがある。
たまたま、欧州に滞在していたときに、テレビでスコット・ロスによる演奏の模様が流されていた。
奇妙なもので、自分の気になっているものたちが、偶然同時期に出会ったりすると、勝手に運命的だ・・・とロマンティックに納得したりする。

スカルラッティの曲は、バロック時代の特徴を顕著に示している。
細かく刻まれた音が積み上げられていく様は、バロック建築における教会の尖塔にも思える。

ヨーロッパにいて教会を訪ね歩いていると、バロック音楽がどこからともなく聞こえてくる錯覚に襲われる。
それだけ、建築も音楽も絵画彫刻みなが時代の大きな雰囲気を湛えているのが分かる。

音楽では、バッハやヘンデルが筆頭に上げられるが、スカルラッティ・・・大聖堂に成れずとも、瀟洒な修道院の回廊といった趣、愛される音楽だ。