rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

ドビッシーの「月の光」と皆既月食

2010-12-21 23:47:37 | 空・雲・星・太陽たち
今日の皆既月食は、天候に恵まれず、自分の目で見ることは叶わなかった。
来年の12月10日に期待しよう。

「月の光」といえば、ドビッシーの曲がある。
先ほどの、ニュースステーションで皆既月食を取り上げている時、BGMに流れていた。
ピアノの奏でる音と音の間に、静かな光を放ちながら、月がゆっくりと昇る風情が、絵画的に表現されている。
絵画の印象派と同時代で、音楽にもその時代の持つ空気が伝わっているようだ。

芸術が、神のものから貴族のもの、そして市井の人(ブルジョワだが)のものへと変わった頃。
ロマン派、印象派が時代を代弁した。

今の世にどのようなムーブメントが起こっているのか?起こりうるのか?
流れの真っ只中にいると、その流れの向かう先が見えないのと同じに、認識できないだけなのか?
それとも、言い知れぬ不安と虚無感に絡めとられて、立ち向かう力が湧いてこないのか?

芸術はなくとも生きていける。
でも、色とりどりの花があるように、命に花を添えたら、よりいっそう人生が豊かになる。
芸術が、誰にでも簡単に手に入れられる時代(複製)になったのだから、その幸せを受け取ってみよう。

表現を志すものたちよ、へこたれるな!
あらゆるものを表現の原動力として、弛まず歩き続けて欲しい。