大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・小説・大阪府立真田山学院高校演劇部公式ブログ・Vol・1

2018-10-11 22:54:27 | 小説・2

小説・大阪府立真田山学院高校演劇部
公式ブログ・Vol・1
    初出・2014-04-23 16:44:11


 とりあえず始めてみました!

 

 演劇部なんで標準語で書かならあかんのですけど、わたしの脳みそは演劇部である前に大阪の女子高生なんで、標準語では言葉がうまいこと転がりません。標準語で書いても、途中で大阪弁になってしまいそうで、そやから、ほとんど大阪弁で書いていきます。ご了承ください。



 真田山学院高校は、府立高校の中で、ただ一つ校名に「学院」の文字が入った学校です。とりあえず始めたブログなんで、学校の記録なんかきちんと見てませんが。元々は私学やったのを府立高校に移管するときに、校名だけは残してくれという同窓会の強い要望で、唯一の例外として認められてるそうです。

 部員は、わたし三好清海(みよしはるみ)と、新入部員の女子一名という絵に描いたような小規模演劇部です。新入部員は、まだ仮入部なんで名前は書きません。
 顧問は淀貴美(よど たかみ)先生で、連盟への加盟やら、コンクールのことは、みんな先生にやっていただいています。地区はβ地区で、強豪校がひしめいているので、春から冷や汗ですわ(^_^;)

 新入生歓迎会

 わたし一人じゃショボイので、ダンス部に協力してもらってAKBのフォーチュンクッキーで盛り上がりました(^0^)!
 でも、新入生のほとんどがダンス部のパフォーマンスだと思て、ダンス部に入ってしまい、結局は、一人だけの新入部員です。大事にせんとあきません。で、なにかせんとあかんと思い、今日から、クラブのブログを始めます。一応原稿は顧問に見てもらいますが、パソコン叩くのはわたしなんで、筆の勢いではなくて、キーの勢いでなに書くか分かりません。

 兼業部員禁止!

 なにをこのご時世にと言われるかもしれませんけど、うちの演劇部は専業部員だけでやっていこと思てます。
 兼業を認めてしまうと、ズルズルでクラブ自身がメルトダウンしてしまいそうな気がするからです。それから、レパが決まったときに、つい他のクラブの人に頼んでしまって、コンクールのときだけ人数増えるのは、いかがなもんかと思います。稽古のスケジュールなんかも兼業の人らに合わせならあかんし、演劇部の誇りとモチベーションを高めるために、あえて兼業禁止にしました。卒業した先輩らからは「なにを肩肘張って」と言われますけど、これで、がんばります!

 基礎練習

 北原白秋の五十音の詩「アメンボ赤いなアイウエオ」をグラウンドで叫んだあと、運動部に遠慮しながらグラウンドを二周して、AKBのフォーチュンクッキー踊ってます。ときどきいっしょにやってくれる人がおっておもしろいです。
 あと、アナウンサーの基礎訓練であるんですけど、実況中継をやってます。カタチだけのマイク持って、目に付いたもんを片っ端から実況していきます。見てる自分と、喋ってる自分と二人の自分が要ります。あと、You tubeでコント見て勉強してます。

 もうコンクールの作品決めてます

 エッヘン! 正直なとこ先輩からの申し伝えです。ルナールの『にんじん』をやろと思てます。『にんじん』は著作権が切れてるんで、上演許可も上演料もいりません。ラッキー!

『星の王子さま』も著作権切れてます。けども、あれは小説やから、レジーして、戯曲化せんとあきません。真田山は『にんじん』を目指します! けど、男子を一人入れんとあかん。けど、目標持って部員集めをやる言うのは、もしドラやないけど、マネジメント的には間違うてないと思います。

 当面の目標

 このブログを、週一回は更新すること!

     文責 大阪府立真田山学院高校演劇部部長  三好清海(みよし はるみ)

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高校ライトノベル・妹が憎たらしいのには訳がある・46『栄光へのダッシュ・2』

2018-10-11 06:42:57 | ボクの妹

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ボクのがこんなにニクソイわけがない・46
『栄光へのダッシュ・2』 
   


 優奈が倒れた、明後日が本番という稽古中に……。

「ゲホ」と言って口を押さえた優奈の手に赤いものが溢れ、そのまま前のめりに倒れ意識を失った。
「顔を横向きにしろ、窒息するぞ!」
 蟹江先生が、すぐステージに駆け上がり、呼吸と心拍を確かめていた加藤先輩を押しのけた。
「無し無し(無呼吸、無拍動)なんだな!?」
「はい」
「救急車を呼べ!」
 そう言うと、蟹江先生は、優奈の胸をはだけ、気道を確保すると人工呼吸を始めた。
 祐介は、顕わになった優奈の胸にたじろいで、一瞬目を背けた。
「アホ! こんな時は声をかけてやらなあかんのよ。みんな寄って、声を掛けて、マッサージしてやる!」
 加藤先輩が怒鳴り、みんなが優奈の側に寄り、手足をさすりながら声をかけた。
「優奈!」
「優奈先輩!」
「山下優奈!」
 蟹江先生と加藤先輩たちの介抱と処置で、優奈は、救急隊が到着するころには息を吹き返していた。

「みなさんの素早い処置が適切だったので、脳への障害はありません。声帯と気管を痛めているほかは、全身疲労だけです。三日ほど喉を使わずに安静にしていればいいでしょう」
 病院の先生は、本人を勇気づけるために、あえて、優奈の病室で、みんなに告げた。しかし、優奈には逆効果であった。
「そんな……明後日は本番なんです。なんとしても、明後日までには治してください!」
「そ、そんな無理を言われても……!」
 優奈は、医者のネクタイを締め上げていた……。

「参加辞退ですか……」

「仕方ないでしょう、ボーカルが倒れちゃったんだから」
「加藤先輩一人じゃだめなんですか?」
「もう、ずっとデュオで練習してきたんや、簡単にソロには戻されへん。それに、バンドの編成もデュオのまんまや……」
 一応ケイオンの全員が集められ、視聴覚教室でミーティングをしたが、結論は自然と参加辞退に傾いていく。あちこちから、すすり泣く声があがった。

 いやな沈黙が続いた。
 

 田原先輩が、謙三を促してステージに上がった。
 そして、ギターとドラムを即興で、めちゃくちゃに鳴らした。
「景子(加藤先輩の名前)、これで勢いついたやろ。蟹江先生に結論言いに行け!」
「分かった、長いことケイオンやってると、こういうこともあるよ。今度のレッスンで学んだことは、来年、あんたらが活かしたらええ」

「待って下さい」
 ドアから出て行こうとした、加藤先輩を幸子が呼び止めた。

「わたしが、代わりにやります」
「……そんな、サッチャンが出たら審査対象外やで」
「対象外でもいいじゃないですか。たとえ審査対象外でも、演奏すればスピリットは通じます。わたしたちが血を吐く思いでつかみ取ったメッセージを、みんなに伝えようじゃないですか!」
「メッセージ……」
「スピリット……」
「ようし、それでええ。賞がなんぼのもんじゃ。予定通り参加や!」
 蟹江先生が、入ってきてガッツポーズを決めた。
「桃畑中佐から、極東戦争当時の戦闘服借りてきた。みんな、これ着て、本番の舞台に立て!」
「ウオー!」
 メンバーから、どよめきが起こった。
「ボーカルは、元祖オモクロのステージ衣装貸してもろた、せいだいがんばれ!」

 この開き直り出場は、マスコミやネットを通じて、その日の内に世界中に広まった。

 火付け役は、お馴染みナニワテレビのセリナさんのようだ。急遽、プロで人気上昇中の幸子が出るので、予備の座席2000が追加された。
 その日、家に帰ると、チサちゃんが玄関で待ち受けていた。
「すごいわよ、ネットが炎上してる!」
 幸子のブログは、大会参加を祝するコメントであふれかえっていた。むろん中には、後輩の不幸を利用した売名行為であると非難するものもあったが、大半の賛成派と、ネット上で大論争になっていた。
「むかし、キンタローがデビューしたとき以来のブログ炎上ね!」
 お母さんまで、興奮していた。幸子も面白がっていたが、プログラムモードである。
「これで、良かったとは思えない」
 あとで、幸子の部屋に行ったとき、幸子はニュートラルモードで、冷ややかにニクソクつぶやいた。
「……幸子は、複雑だ」
 精一杯の皮肉を言ってやると、ドアホンを兼ねているハナちゃんが来客がきたことを告げた。

 ドアをあけると、そこにはねねちゃんが立っていた……。

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高校ライトノベル・トモコパラドクス・23『水島クンのアドベンチャー・2』

2018-10-11 06:33:16 | トモコパラドクス

 注意:わたしのブログを装って成人向けサイトに誘導するものがあります。URLの頭blog.goo.ne.jpを確かめて入ってください。blog.goo.ne.jpではないものはわたしのブログではありません。 

 

トモコパラドクス・23
『水島クンのアドベンチャー・2』
 
         


 三十年前、友子が生む娘が極東戦争を起こすという説が有力になった未来。そこから来た特殊部隊によって、女子高生の友子は一度殺された。しかしこれに反対する勢力により義体として一命を取り留める。しかし、未来世界の内紛や、資材不足により、義体化できたのは三十年先の現代。やむなく友子は弟一郎の娘として社会に適応する「え、お姉ちゃんが、オレの娘!?」そう、友子は十六歳。女子高生としてのパラドクスに満ちた生活が再開された!




 海王星近くで、あいつぐ小爆発! 太陽系辺縁に異変……?

 そんなニュースが世界を駆けめぐった。ただし……扱いは、ほんのコラムだったけど。


 今の二十一世紀初頭の科学技術では、海王星の近所まで行って確認することが出来ない。ハッブル宇宙望遠鏡をもってしても、小惑星か隕石の衝突ぐらいにしか見えず、実際、そこから出てくるデータを解析しても、そういう答えしか出てこなかった。
 ただ、天体観測のデータでは、海王星の近くに、こんな大量の小惑星や、隕石などが確認されていなかったので、世界中の天文学者が騒いだのである。

 むろん、このニュースは紀香も友子も知っていた。友子は未来の義体ではあるが未来の出来事に関するデータは入っていないので、他の人類と同じ程度の知識と興味しかない。
 紀香のCPUには、この情報はあった。

『2013年、海王星付近の未確認連続小爆発』

 これに該当するものだと思った。ならばなんの問題もない。
 たった一週間ほどで、この現象は途絶え、むろん地球にはなんの影響もないのだから……。

 先週の日曜は、父であり弟である一郎が、新製品のルージュ開発のツメのため休日出勤。義母の春奈と家中の片づけをやり、そのガラクタの中から出てきた友子の昔の写真で、友子が一郎の姉であり義体であることも春奈には分かってしまったが、春奈は、やはり娘として友子を扱ってくれている。一郎にはナイショである。
 今日は、一郎も春奈も、新製品のルージュの発表会に、それぞれ開発者、営業担当として休日出勤。従って、今日の友子はホームアロ-ンである。

 今日はアキバにでも行って、紀香とAKBのメンバーにでも化けて遊んでみようかと思った。お気に入りのチュニックを取りだしたところで、緊急のメールが直接CPUに飛び込んできた。圧縮してあるが、広辞苑二冊分ぐらいの内容があった。そして最後の署名。

――SOS 乃木坂の宇宙人――

 了解。そうメールを打つと、友子はテレポートした。アクティブかパッシブかは分からなかったが、かなり強引なテレポートであった。

 気がつくと、そこは宇宙船の中であるようだ。

 地球上のものなら、初めての船の中でも、その全体を掌握し、自在にコントロールすることもできる。しかし、この宇宙船は、そういう点でセキュリティーがきついようで、見えている範囲のことしか分からず、見えていることも、その構造やスペックまでは分からない。

「ごめん、急に呼び出して」

 宇宙人が友子と、友子の背後に声を掛けた。

 ふりかえると、紀香があさっての方角を向いていたが、驚いて、こちらを見た。ここでは義体同士の相互認識力も人間並みに落ちている。
「あ、ごめん。セキュリティーをかけたままだったわね。一秒間だけ解除する。船に関する情報をインストールして」
 頭が一瞬グラリとした。ハンパな情報量ではなかった。
「大丈夫紀香?」
「大丈夫、こんな情報量だとは思わなかったんで」
 友子は、倒れている紀香に手を貸した。
「じゃ、ブリッジにいきましょう」
「あなた、マネって言うのね」
「あんまり好きな名前じゃないけど、一応、そう呼んで」
「あたしたち、この船コントロールできるようになっちゃったけど、いいの?」
「その必要があるから、そうしたの。さ、ここが……」

 ブリッジには、もう一人のマネがいた。

「二人とも、そのマネから離れて、偽者だから!」
 もう一人のマネの声に、友子も紀香もテレポートして離れ、ブリッジの両端に移動した。そして両目のスペシウム光線で、もう一人のマネのCPUを直撃した。
「どうして、分かったの、完ぺきな義体だったのに……」
 偽マネは、苦しい息の中で聞いた。二人は、それに答えず、トドメを刺した。
「ありがとう、助かったわ」
「この子のCPUには、パンケーキのレシピが欠けていたから」
「そうでなきゃ、偽者とは分からなかった」
「さっき、セキュリティーを解除したときに進入したのね」
「一秒で……?」
「船体に張り付いていたら、一秒あれば十分。右舷の装甲が破れて、シールドが効かなかったからでしょうね」
「処分するね……」
 友子は、偽者の義体を船外十キロの位置まで、テレポさせると、舷側のパルスレーザー砲で破壊した。
 原爆並のショックが襲ってきた。
「こっちの弾が当たる前に爆発した……自爆装置が付いていたのね」
 紀香が、生体組織から冷や汗を流していた。
「やっぱり、あなたたちに来てもらって正解だったわ」
 マネも、声を震わせて言った。その時左舷後方から一隻の宇宙戦艦が漂流してきた。
「宇宙戦艦ヤマト……!?」

「いいえ、あれは宇宙戦艦キイ。ヤマトの拡大発展系……昭二クンが乗っている」

 ここが、もし海なら、キイは沈没寸前の姿であった……。

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