小説大阪府立真田山学院高校演劇部
公式ブログ・Vol・10
『パラレルワールド』
☆びっくりしました!
大阪府立真田山学院高校なんか存在せえへんいうコメントをいただきました。
ほんまにビックリしました。
あたしらは、ネットで検索してもろても、グーグルの地図見ても、ちゃんと載ってます。戦前の私学のころから数えると、創立100年になろうかという学校です。
古い人は分かりませんが、最近では俳優の坂東はるかさんや、新進ジャズサックス奏者の吉川裕也さんなんかががんばってはります。
このコメント頂いた人は見当がついたんで、友だちに電話してもろて、ついさっき話したとこです。
「うちは、環状線真田山で降りてもろうて西へ400メートル……」
「ええ! 環状線に真田山なんて駅あれへんよ」
「ちょっと、おたくの学校の名前、きっちり教えて下さい……字ぃは、どない書きますのん?」
「○○に○○です」
「え、そんな学校存在せえへん!」
「そんなアホな、ちゃんと大阪府高等学校演劇連盟にも加盟してます」
「ちょっと待ってください。それ、なんですか?」
「連盟言うたら、大阪府高等学校演劇連盟にきまってるでしょ!?」
「うちらは、浪花高等学校演劇連盟ですけど」
と、こんなやりとりがありました。
☆パラレルワールドです
うちらの世界とよう似た別の世界をパラレルワールドと言います。理論的には完ぺきにいっしょのものから、微妙に違うもんまで。
パラレルワールドとは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。並行世界、並行宇宙、並行時空ともいう。辞書には、こう書いてあります。
元々は同じ時間の幹にあったもんが、枝分かれして、似たような世界ができるらしいです。それが、なんかの拍子で枝が重なるようにして、行き来できたり、こうやってブログやら電話だけで通じるものまでいろんなものがあるらしいです。どうやら、その異世界が重なって、妙なこと。あたしは、ちょっと面白いと思てるんですけど。
ちなみに、うちはβ(ベータ)地区です。Bと、よう似てるんでこのへんから誤解がとけへんかったみたいです。
いつまで、この枝が重なったままになってるか分かりませんけど、通じるうちは、このブログ続けていこうと思います。
☆『すみれの花さくころ』
この芝居は、こっちの世界ではうちの真田山学院高校が本選までいって落ちてきましたけど、そっちの世界ではT高校さんが本選でやって落ちはったみたいですね。で、審査員の評はいっしょ。
作品に血が通っていない。行動原理、思考回路が高校生ではない。
この言語明瞭意味不明な評は、一言一句同じです。ただ審査員の名前は違います。混乱するといけないのでお名前は伏せます。
☆今のあたしたち
『すみれの花さくころ』に決まったんで、音楽の先生に頼んで歌の発声法習うてます。基本はいっしょやけど、台詞と違うて、高音は裏声になります。この裏声で声出すのに慣れてないんで、苦労してます。
ほんで、宝塚について調べてます。一人の人物になりきるのには、その背景まで知らんとあきません。それから東京大空襲について。かおるいう幽霊の役が宝塚志望で、東京大空襲で亡くなってるからです。稽古が進んだら、登場人物の住んでた街やら家のことにかかってみよと思てます。なにをマワリクドイことと思うてたら、間違いです。NHKの朝ドラやら大河ドラマでも、ちゃんと、そういうことはやってます。
ジブリのアニメでも「ガヤ」と言われる背景音同然の会話もちゃんと台本があって、スト-リーも考えたあるそうです。演る側でこれです。書くとなったら、これの何倍も調べて組み立てて、その多くは台詞にもト書きにもならんと捨てられるらしいです。創作劇が簡単にでけへんのは、これだけでも、よう分かります。
愛染坂高校の演劇部が、夏の講習会で鍛えてもろて創作にかかるらしいです。せやけど、コンクールの本番まで三カ月もないのに、無理するなあと思います。本は書くだけで三カ月。そない作者の先生も言うてはりました。
文責 大阪府立真田山学院高校演劇部部長 三好清海(みよしはるみ)