大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・小説大阪府立真田山学院高校演劇部公式ブログ・Vol・12『明日地区総会』

2018-10-23 17:44:40 | 小説・2

小説大阪府立真田山学院高校演劇部
公式ブログ・Vol・12『明日地区総会』



☆明日β地区総会

 よそより早いと思うんですけど、明日6月7日地区総会です。最初の予定は以下の通りでした。

  ア)生徒連絡会代表生徒(2名) イ)地区講習会の計画 ウ)地区大会顧問審査員候補者(2名以上)卒業生審査員の推薦 エ)その他

 淀貴美先生から議案が変わったことを、今日聞きました。審査基準と審査方法について大幅な変更案が示されました。重要なことなので、あらかじめ、その内容が加盟校に伝えられ、熟慮の上地区として賛否をとり、大幅な点で合意がなされた場合、細目について意見がある場合、地区で集約して、地区代表者会議にかかります。以下、その内容です。


※:審査基準試案
今の浪速高等学校演劇連盟を始め、多くの高校生の演劇コンクールには審査基準がありません。また、昨年の予選では審査結果に疑問が持たれたところもありました。そこで、この原案を運営委員会審査問題諮問委員会として提案します。

①作品にドラマ性があるか
 ドラマ性とは、葛藤と読み替えてもいい。いわば、人間の物理的・心理的イザコザ。それが、作品に書けているか。この評価は既成、創作を問わない。作品の種類によってはエモーションと理解してもいい(能や音楽劇の場合、並のドラマツルギーで評価できないことがある)

②観客の共感を得られたか
 劇的な感動(人間が葛藤することや、その変化への観客の感動)を観客に与えられたか。

③表現に対する努力は十分であったか
 演出、演技、道具、音響、衣装、照明、などが作品を表現する上で、効果的になされていたか。

 以上の三点(③については項目別)に10段階評価を行い、最高点と最低点を除外して平均値を出す〈予選では10段階評価のみで、最高点・最低点の除外はやらない〉上位1/3の作品につき、さらに論議し、最優秀以下の受賞作品を決定する。その場合、一定の点数に至らない場合(例えば満点を100点とした場合、80点に満たない)上位コンクールへの出場権は与えるが、最優秀の称号は与えない。

 本選以上では、審査員に顧問審査員・OB審査員なども加え7名程度とし、点数集計において、最高点と最低点は除外し、平均値を出す(予選は審査員が3名なので、これは当てはめない)

※審査の点数化へのこだわり
 審査をしていて「これはだめだ」と思うと、無意識に「落とす理由」を探すことが多い。言うならば「減点方式」で、辛い審査になりがちである。
 逆に「これはいける」と思うと、無意識に「上げる理由」を探すことが多い。言うならば「加点方式」で、甘い審査になりがちである。
 ゆえに、全ての出場校を、最初は0点として、上記の項目について加点していく。これで無意識な主観による「加点」「減点」が、かなり防げると思料される。

 点数化しない限り、同じコンクールで「甘い加点」と「辛い減点」のダブルスタンダードに陥る可能性が高くなる。

※補足
 審査員は、事前に上演台本に目を通し、会場には台本を持ち込まず、メモのみとする。これは、半ば無意識に台本ばかり見て、舞台をあまり見ていない審査員にきちんと舞台を観て頂くため。観劇後、審査員はメモをもとに、直ちに審査員室で、審査用紙に点数を記入、審査管理委員に渡す。全作品を見終わるまで、作品についての論議は原則しないものとする。ただし、作品に、著作権上の問題、社会的、人権的な問題があった場合は、別とする。
 審査員席は、観客席後部が望ましい。観客の反応ごと作品を見るため。また、舞台全体を視野にいれるためにも、それぐらいの位置が望ましい。

 できるだけ多くの観客に作品を観てもらうため、連盟、出場校は観客動員に努める。最低、連盟のサイトに会場、日程、時程はアップロ-ドしておくこと(これは、今年はやって頂けました。一歩前進です)

 コンクールの地区大会において、出場校が10校に満たない場合、シード制は適用しない。


わたしたちの考え

 おおむね妥当な改定案やと思います。ただ、ここに触れられていないのは、審査員の選び方です。予選は従来通り顧問と専門家審査員とOB審査員やと思うんですが。問題は、この専門家審査員です。ちょっと小劇場関係の方々に偏る傾向があります。本選においては、今まで専門家審査員3人でした。
 この人たちは、自分の得意な芝居のジャンルや傾向には、ええ感性してはります。けども、他の芝居にはどうなんでしょ?
 教育現場に居てない人に「高校生らしくない」とか「高校生の感性やない」「等身大の高校生が描けてる」言われて、現場の生徒や先生が感心してるのは、なんか滑稽な感じがします。


☆関係ないんですけど

 今日、環状線の駅から学校行く途中に黒猫が歩いてました。それから白猫が通って、そのあと白黒のブチがきたら面白いと思てたら、ほんまに白黒のブチがきました。思わず笑てしまいました。なんかええことがおきるんちゃうかと思たら、九鬼あやめが『外郎売』の暗記に成功! 大野はるなは、まだ覚えられません。はるなは、うちがカスムほどの綺麗な子。まして、あたしよりも自分のミバに自信のないあやめは、こんなとこで差ぁつけたかったみたいです。なかなかええ当て馬やと思てます。


 文責 大阪府立真田山学院高校演劇部部長 三好清海(みよしはるみ)

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高校ライトノベル・アンドロイド アン・28『ヒットサーン!』

2018-10-23 14:51:25 | ノベル

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アンドロイド アン・28

『ヒットサーン!』

 

 

 メイド喫茶ヒットサンは大好評だ!

 

 ヒットサンというのは1と3ということで、言うまでもなく一組・三組合同の取り組みなんで、その1と3をくっ付けてヒトサンと読ませる。だけど、客寄せにメガホン持って呼び込みをするにはヒトサンでは力が入らない。

 で、ヒトを促音化させてヒット! むろん文化祭の取り組みとしてヒットさせてやるんだ! という意味もある。

 ヒットサン! よろしくお願いしま~す(^^♪!

 ヒットサーン! 本館二階のプレゼンテーションルームでやってまーす!

 てな具合で、五分も呼び込みしていると、ヒットサーン! とサの後ろを伸ばすようになり、一段と調子が良くなった。

 

 一組も三組も女子可愛いなあ~🎵

 

 一時間後には評判がたった!

 一組も三組も、とりたてて美人や可愛い子が揃っているわけじゃない。

 日ごろのランキングは三年の早乙女采女と俺も一押しの小金沢灯里だ。 むろん、委員長の徳永さんや玲奈も十人並み以上だし、アンだって、町田夫人に言わせれば明日からでもアイドルになれるほどなんだそうだ。

 でも、ヒットサーンの女子が可愛いのはイキイキしてるからなんだ。

 五十席の客席は満杯で、廊下には常に五十人ほどの列ができている。

 食堂のオッチャンルートで仕入れたレトルトも好評だ。一食売れれば百円の儲けなんだけど、百円のドリンクと一緒に五百円のワンコインでの注文が多くて、客単価二百五十円の儲けになっている。

 それに三組の仕立て屋の男子。本人の希望で匿名なんだけど、さすがは本職!

 女子全員のサイズを計ってピッタリのを作りやがった。

 それも、女史の個性に合わせて微妙にデザインを変えている。

「いやあ、同じのばかりだと飽きるしなあ」

 本人は謙遜しているが、なかなかだ。

 胸元が寂しい女子には胸元の花やリボンを多くしてボリューム感を出す。なで肩には肩パット。体育系でたくましい女子のは、スカートの切り返しを高くして胸から下のたくましさを隠す。足に自信のない女子のはトラッドなスカート丈にして気にならないように……などなどの工夫で、本人たちにもお客さんにも評判がいい。

 

 教訓だと思った。

 

 大げさに言うと、遣り甲斐とか自信を持つと、女の子と言うのはキレイになるんだ。

「若さの特権ね」

 見回りに来た女の先生が言った。

「自信とかやる気が出れば、ティーンってのは、こうなるんだね。男子もがんばれ!」

 言わずもがな、小中高と、いろんな学校行事を経験してきて、その大半がイヤイヤとまで言わなくともルーチンワーク。

 それが、みんな楽し気にやっている。むろん男子は裏方で、本番の今日は調理とお客の整理。

 調理とは名ばかりで、沸かしたお湯の中にレトルトのパックを放り込むだけ。

 食器も検便回避のために紙とプラスチックの使い捨て。

 嬉しさのあまりにいちびった粗忽者が軽いやけどをしただけだ。

 

 そして、二クラス合同の余力を生かした舞台でのダンス発表だ!

 

「本番は、じっくり見ていいからね(^^♪」

 かたくなに練習を見せなかったアンがニコニコ顔で肩を叩く。

「新一、変態に間違われたらいけないから、これ持ってなさい」

 ビデをカメラを押し付けてきやがった。

「これも付けとくといいわ」

 玲奈は『報道』と書かれた腕章をくれる。

 うまく使われた感じがしないでもないが、たしかに、堂々と鑑賞できる。

 

 ヒットサーンは大人数なので舞台袖に収まりきらず、待機するのは体育館外の通路だ。

 

 俺は、集合待機しているところから撮影を開始した……。

 

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高校ライトノベル・妹が憎たらしいのには訳がある・58『優子の場合』

2018-10-23 06:57:30 | ボクの妹

 

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妹が憎たらしいのには訳がある・58
『優子の場合』 
    


 バカか、あいつは……?

 優子は、他の通行人といっしょに、そう思っていた。
 大学の帰り、真由のようにお友だちもできなかった優子は、晩ご飯の用意にスーパーに寄ろうとして、そいつを見てしまった。

 ベースは悪くないのだろうが、一目でW大生とわかるダサいパーカーのそいつは、交差点の真ん中で立ち往生していた。
 荷台に括りつけていたゴムバンドが外れて、垂れたフックが自転車の後輪に絡まり、身動きがとれなくなっていたのだ。
 滑稽なことに、本人は気づかず、幽霊かなんかが、自分の自転車を止めている超常現象のように思っているらしいことである。
「あれ、あれ……ええ……?」
 で、パニック寸前の顔で、交差点の真ん中で、オロオロしている。見ている通行人は、原因が超常現象などではなく、ただのドジであることが分かっていたので、クスクス笑っていくばかり。それが、このW大生をさらにパニックに陥れていく。
「あ、悪霊の仕業か!?」

 で、信号が青から黄色、そして赤に変わった。

 バカかあいつは……!?

 通行人の認識が変わった。ただ、信号が赤になったばかりの交差点に入って、哀れなW大生を助けるのにはリスクが高かった。信号は赤だが、彼の顔は青いままで、すでにパニックになりかけていることが分かった。下手に助けに飛び込んだら、巻き込まれる恐れがあるので、誰も助けには出ない。
 優子(幸子と優奈の融合体)は、義体のモードで車道に飛び出し、自転車を担ぎ、W大生の手を引いて、反対側の歩道に、あっと言う間に着いた。拍手と冷やかしが等量におこった。

「ほんとっ、バカね、あんた」

 優子は、後輪に絡んだゴムひものフックを見せながら言った。
「え、え……このせいで?」
「そう、悪い霊のせいなんかじゃなくて、あんたの悪い勘のせい!」
「あ、ど、どもありがとう」
「じゃ、これからは気を付けてね」
 優子はさっさと車道の向こう側に戻りたかったが、信号が変わらない。W大生は動く気配がない。
「あんたの行く方向は、あっちじゃないの?」
「考え事してて、つい渡っちゃったんだ。バイトが、こっちのほうなもんだから」
「じゃ、バイト急いだら」
「今日はシフトに入ってないんだ。晩ご飯の材料買って帰るとこ」
「あ、そう」
 優子は、さっさと歩き出した。なぜかW大生も後を付いてくる。
「なんで、付いてくんのよ!?」
「だって、Kマート、こっちだから」
「あ……」
 木下に教えてもらったス-パーもKマートであった。もうKマートは目の前である。
「言っとくけど、運命だなんて思わないでね。わたしも最初からここに買い物に、来るつもりだったの」
「あ、ども……」
 優子は、さっさとKマートに入り、買い物かごを持って、野菜売り場から順路に従って回り始めた。

 そして、冷凍食品のコーナーで、あいつを見つけてしまった。

 あいつは、店の順路を逆回りして、実に手際よく品物をカゴののなかにぶち込んでいた。
「やあ!」
 そいつは、元気に手をあげた。
「あんたって、ほんと変わり者ね。どうして逆に回るのよ?」
「スーパーって、総菜コーナーが最後にあるの。で、総菜って一番旬で、店でもお買い得の材料を使ってるんだ。そこで偵察して、食材を選ぶ。セオリーだよ。それから、豚コマ、しめじ、もやし、なんかは工場生産で、価格が安定してるから、まず確保だね。あ、お好み焼き粉買っちゃったの!?」
「うん、だって一円の超特売だから」
「バカだなあ!」
 バカにバカと言われて、優子はむっとした。
「粉を大安売りしてるってことは、それに付随するキャベツとか、蛸、イカなんかの値段が高いんだよ。スーパーの手。う~ん……レタスにしときな、これは並の値段。あと豚コマ。ソースは二個セットの……」
「二個もいらないわよ」
「ボクも切れてるから、あとで分けよう」

 こんな調子で、完全にW大生のペースに巻き込まれた。

 帰り道、同じマンションであることが分かった。優子たちと同様ルームシェアリングしていたらしいペアが、この春に卒業したので、しばらくは一人暮らしのようだ。

 道々、話を聞くと、彼はW大の二年生で、高橋宗司。意外にも大阪の出身であった。
「お好み焼きを作る」
 と言うと、ごく自然に、部屋に上がり込んできて、生地を作り始めた。悪意や下心などは丸でなく、親切心……というより、こんな料理下手にやらせられるかというピュアな気持ちで、上がり込んできたようだ。
「ねえ、ちょっと量多くない?」
「ある程度の量を作らないと、一定以上の味が出ないんだ」
「でもね……」
 そこにメールが入った――友だち連れていくから、一食分多目にお願い――

 けっきょく、わたしの友だち春奈と、宗司、お隣の木下クンまで入って賑やかな初晩ご飯になった……。

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高校ライトノベル・トモコパラドクス・35『樹海戦争・2』

2018-10-23 06:49:25 | トモコパラドクス

トモコパラドクス・35 
『樹海戦争・2』 
         

 三十年前、友子が生む娘が極東戦争を起こすという説が有力になった未来。そこから来た特殊部隊によって、女子高生の友子は一度殺された。しかしこれに反対する勢力により義体として一命を取り留める。しかし、未来世界の内紛や、資材不足により、義体化できたのは三十年先の現代。やむなく友子は弟一郎の娘として社会に適応する「え、お姉ちゃんが、オレの娘!?」そう、友子は十六歳。女子高生としてのパラドクスに満ちた生活が再開された!


 
 けして、歴史には残らない樹海戦争が始まった……。

 百体の栞が、四体の友子に襲いかかった。瞬時に四体の友子はテレポートしようとしたが、四体目が間に合わず、スペシウムソードで真っ二つににされた。
 三体の友子は、すぐに義体を合成し、三十体に。さらに放射状にテレポート、そこで二十体の友子が倒されたが、義体は、さらに合成され、栞と同じ百体になった。

「どう、これで同じ数ね。栞の義体は合成に0・1秒、わたしより時間がかかる。これ以上義体を増やそうとしたら、その瞬間に百体のわたしに破壊されるわよ」

 二回のテレポートで、友子と栞は半径二キロの円の中に散らばってしまった。

「ギネスもの、百体同士のタイマンね……」
 最初の五分は、友子が有利だった。スペシウム光線、スペシウムソードが、あちこちで閃き、火花を散らし、栞は八十体に減った。

「力の差よ。このままでいくと、あと三分で、あなたは全滅するわ。もう、戦いは止めて話をしようよ。なにが、わたしたちを戦わせているか、互いが戦うことによって得をするのは誰か。こう見えても、お互い親子なんだから」
「喋りすぎたわね、お母さんの弱点が分かった」
「え……」
「お母さんの義体は自律していない。千分の一秒で、百体の義体とエンゲージし続けている。だから、お母さんの意識は、百体の義体にエンゲージするために、百分の一秒のタイムラグができる。それが弱点よ!」
 一体の友子の首が飛んだ。
「そうよ、栞は、それぞれが自律しているようだけど、スペックが、わたしとは違う」
 二体の栞が、蒸発した。友子はスペシウム光線を破動砲に切り替えていた。

 それからは乱闘になった、あちこちで、母子の体が両断され、首が飛び、あるいは蒸発した。

「わかった、エンゲージ順の乱数!」
 栞は、仲間二十体を犠牲にすることによって、友子のエンゲージ順の乱数を解析してしまった。

 あとは、早かった。栞は残った義体全てで、エンゲージ順位の最後の友子を次々に倒していった。友子も死力を尽くしたが、最後は三対一で囲まれてしまった。

「チェックメイトよ、お母さん」

 背後の栞は、大胆にも友子にケーブルを伸ばしプラグインしてきた。
「これで、もうお母さんは指一本動かせないわ……捕獲して、最終処分は、特務部隊に任せる」
「その仏心は、命取りになるわよ」
「命令なの、最善の場合は捕獲して連行するようにって。悪いけど、わたしのCPUの支配に従ってもらうわ」

 一瞬、高圧電流が走ったような衝撃があり、意識が飛んだ。

「わたしのスペックは、まだブラックボックスがあるのよ、ごめんね、栞……」
 栞はマネキンのようにフリーズしてしまった。前後の栞は、瞬間のうちに友子の義体に再合成されてしまった。栞の後ろの友子は、右手で、栞の首を掴まえダイレクトプラグインしていた。

「この状況を利用して、敵討ちしに行こう。このままじゃ、栞がかわいそう。わたしも平穏なキャンパスライフをおくれないしね」
 二体の友子の義体が頷いた。

 はるか後年、樹海トラブルという不明事件にカテゴライズされる母子の戦いは、朱に染まった富士の樹海で幕を閉じた……。

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