この鉋は30年以上前 府中市に住んで居た頃、近くの大国魂神社のお祭りに出ていた道具屋から買った。 多分中古品だろう。500円だった。当時日曜大工でスピーカBOXを作るのに使った。しばらくすると台が狂ってきた。刃の入る部分を削り調整している内に刃が緩くなってしまった。 暫くは使わずに放置していたがある時、大田区の郷土博物館で大田の職人と造形という展示会が有ると新聞に載った。 その中に鉋台の職人も来ると言うので、見学に行った。 職人の仕事を見学し、休み時間に職人に声を掛けて私の鉋を見てもらった。 これは駄目だと言って台の反対側に新たに刃の挿入口を掘り直してくれた。一丁の鉋台に二つ刃の入る口のある珍しい鉋が出来た。たまたま裏刃が無かったので、一枚刃鉋に仕立ててもらった。今も大切に使うが、切れ味もまあまあの良い鉋だ。 職人に感謝。
これは富岡八幡宮骨董市で手に入れた。 台は枯れて古い物に見える。しかし後で良く見ると買わなくてよい程度の物だった。家庭で使う日曜大工製品だったかもしれない。道具扱いに慣れない人が使ったのだろう、台下端に槌で叩いた後があり凹んでいた。ベニヤ板の端を削ると、刃が細かく欠けてしまう。熱処理が不味いのかも知れない。小型で使い易いサイズなのに残念。 それ以来使う事無くしまってある。
この鉋は群馬県太田市に住んで居たころに、近くの桐生骨董市で購入した。500円位の物だろう。当時桐生の骨董市は盛況で100を越す業者が出店していた。今はどうだろうか。 道具類の展示も多かった。 値段もそれ程高くない。最近行く機会も無く残念だ。 台は大工の手作りと思われる。材は台屋が言う板目取りとなっている。材が柔らかいのか台頭の槌で打つ部分は凹んでしまっている。刃の出し入れに木槌を使う人も居るがこうすれば、台の頭が凹むのも防げたかも知れない。見た限り刃は良さそうなだが、思ったほど切れない。出来れば台を作り直して使って見たいと思う。