大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0452 二枚刃平鉋 銘 本久弘

2013-02-01 20:54:25 | Weblog
2月になった。 今日 町田骨董市に行って見た。 天気も良く寒く無いので、人手も多い様だ。 境内は賑わっている。 一回りして、山形から来たと言う業者からこの鉋を買った。 500円だった。 刃裏の登録商標を見ると、初弘の鉋と似たマークだ。これは初弘系の鍛冶屋の物だろうか。 銘は本久弘となっている。 裏刃も付いていた。 裏刃には 木槌のマークの中に誠の文字が見える。 帰ってから良く見ると表なじみの部分に縄目の様な筋が掘り込んで有った。 瓢箪久弘は知っていたが それとは違うと思う。 刃の厚いしっかりした作りの様だが、鋼が薄いらしい。 ベタ裏になったのに 裏出しせず、裏押ししたのか 刃の端の方の鋼が少し切れている。 買う時は 見られなかったが、だからまだ使えるのに、放出したのだろう。 裏刃が付いていたので、それ程 裏に錆が出ておらず、助かった。 刃幅63ミリ 全長75ミリほど有るので、使おうと思えばまだ十分使える。 台もそれ程 傷んでおらず、感じからしてそれ程古い物では無いと思う。しかしこれ以上裏押しすると 鋼が無くなってしまうので、そこそこにして研ぎ上げた。 台には銀紙の様な物が貼り付けた有り、此処に銘が書いて有っただろうから、自作台では無さそうだ。板目に近い台なので、狂いも余り無い様だ。 鉋を買うのはもう止めようと思いながらまた買って来た。 鑿や鋸に比較して、色々整備する楽しみは鉋が一番だ。 一つ500円で買えて、色々いじってみて、ひと月は遊べれば安い物だと思う。 
コメント (3)
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