大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0560 一枚刃平鉋 銘 吉為

2016-02-19 11:30:02 | Weblog
先日報告した 鉋刃 吉為の鉋台を打って見た。 この材は我家の東の土手に生えるコナラと思う樹木を台風で倒れると危険なので切り倒した時にもらって置いた物だ。 切り時が良く無くて 何となく光合成で出来た 澱粉質をたっぷりと材に貯め込んだ様な材だ。
まあ今回はこれで我慢しよう。 それ程硬く無かったから2時間程で掘り上がり刃を入れて調整出来た。 今回も取敢えず一枚刃に仕立てている。 面取りして 表面にチークOILを塗り 乾燥を待っている所 これから下端を調整して削って見ようと思う。全体にうす黒くて余り美人の台では無いが、まあ良いとしよう。   やはり乾燥で 細かいヒビ割れが出て来ている。 割れにボンドを擦り込んで対策しているが 今後割れが広がるいのか どうか様子を見て行く予定。 一応 裏刃も有るから いずれは二枚刃に仕立てようと思うが 先の話だ。刃を台に入れて置けば危なく無いし 紛失する事も無い。 安住の地を得た事になるかな。

所でその後 台と刃を調整して削って見た。 これは案外と良い鉋だった。 杉の節だらけの角材も案外すんなりと削れた。 刃持も良さそうだ。 難は刃の厚味が薄くて鎬面が小さくて研ぎ難い事だ。 こう言う鉋は他にも有る。 案外と古い物に多い様に思う。 これもそうかも知れない。  台無しで 刃だけで売っていたが、多分台は薄くて割れたか腐って使えないので 抜いたのだろうと推定する。 田舎の桶屋辺りが使った道具では無いかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする