大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0228 平鉋 六分 銘 みかさ

2016-02-26 11:26:53 | Weblog
この鉋の印象は良く無い。 町田で買ったと思うが 余り切れないのでそのまま仕舞って置いた。 最近取り出して見ると台と刃は別物を併せたのかも知れない。 馴染みの部分が真中だけ辺り肝心の脇は空いている。 これでは耳も立つだろうし、台を打ち直そうと考えたが、以前 調布骨董市で購入した台が有った。 既に掘り込んで有り 押し棒も付いている。未使用台で多分古い物だろう。 刃の厚味に合せて 馴染みの部分を少し荒堀した。 その後突き鑿とスクレーパで徐々に削り刃を入れた。 台も硬いが時間も掛かった。 これなら新たに台を打った方が 早かったかも知れない。 やっと刃が入った。  長く放置して有ったので台の下端の狂いはすごい。 小鉋で台を削り台直しで仕上げた。 削って見ると結構良く削れる。 刃も大切だが 台もこれほど削りに関係するとは思っていなかった。 削りには台が重要な要素となる事を、今回は再認識した。 やはり鉋を入手したら、台を打ち直さないとその真の実力を体感できないのかも知れない。 弾力の有る木の台で刃をしっかりと固定し調整すると切れなかった鉋も切れる様になるのかも知れない。 この台は完全柾目台だ。 銘は 上手く読めないが みかきとして有る。 仮名草書体だろうか。 裏刃は適当な物が無く当面一枚刃鉋で使う予定だ。

最近 この鉋を取り出して刃を研ぎ直した。 普通の極軟鋼の地金だと思うが、やはり研ぎ難い。 一つは研ぎが下手な事も有ると思う。 どうも丸刃になり易い。 研ぎ直して使って見ると案外良い削りの感触だ。 切れるかどうかを 杉材の柔らかい材で試している。 これ位薄く削れて 艶も有ればまあまあだろう。 使い込めばよくなる可能性は有る。 だけどこれだけ使う訳にも行かず、結局刃を引っ込めて引出にしまった。 中には研いでもゴリゴリした削り味の刃も有るから、これは自分の判断では良いと思う。 まあ永切れするかどうかは この程度では不明。(2016-6-9夜)

最近 たばこの包装紙を見てかな使いを勉強して この鉋の銘を みかさと変更した。
(2016-12-30)
コメント
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