この鉋は大分前に購入した物で 暫く放置していた。 最近取り出して削って見たが思わしくない。 台尻下端から見て左側に樫の木の甘皮が付いて居た。 これでは台尻側の精度が良くないので この甘皮をはぎ取った。 そこに短冊状に切った樫の木を貼り付けて見た。こんな修理は普通やら無いだろうと思うが、台を打ち直すのは面倒なので パッチワークの様な修理を試みた。 これでも何となく見られる。 接着はイエローボンドを使っている。 エポキシよりも 扱い易い。 所でこの鉋刃には銘が無い。 台も樫材の端っこで間に合わせに作った様で 売り物にならない はずれ鉋刃なのかも知れない。 削った感触は ゴリゴリして余り宜しく無い。 そこで今回も少し焼き戻しして見る事にした。 ガスコンロに点火して中火にする。 刃表を下にして少しガスの火で炙る。 刃は同じ場所が強く火にあたら無い様に 適当に動かす。 炙ったら 指先で触って 温度を確認する。 熱いと火傷するので注意。 触れなくなったら、指先に水を付けて刃に落として蒸発する時間を見る。 熱くなりすぎるようなら、刃先を水にくぐらせる。 アイロンを最大に熱くして そこに水を垂らした状態を頭に入れて その状態を保ち 暫く熱する。 余り長くやらない。 戻し過ぎたら駄目なので5分程度熱したら そのまま放置して冷めるのを待つ。 これで研ぎ直して 使って確かめる訳だ。 気に入らなければもう一度行う。 以前はオーブンに入れたりしたが面倒なので、直火でやる様にしている。 これは全くの自己流で マネする場合は自己責任でどうぞ。 これでも以前よりははるかに 良く切れると感じる様になって来た。 まあこれなら 我慢して使っても良いかなと言う程度だ。 多少は効果が有ったと思う。 この無銘鉋もこれで使えそうなので 人にあげようかとも考えている。
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